おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌 おゆきの東京2泊3日ーその3


2017.11.23 

ー上野の森を歩き回るー
 2日目は6半頃起床、食堂で朝食。
私は普段朝食は手作り豆乳ヨーグルトのみで、あとは食べないけれど、この日はバイキングで妹も一緒だったのでスクランブルエッグとヨーグルトをと りのんびり話しながら食べた。
寝坊助の甥っ子は少し遅れて合流。

この日は私と妹の目的の1つである親族に会うこと、待ち合わせ場所は上野駅。
待ちに待った妹の、2番目の息子である甥っ子と、かつての義妹とがやってきた。数年ぶりに会うことができた義妹とは駅構内の混雑の中、人目も気に せずしっかりと抱き合った。
妹と私はこの義妹が大好きで、もう親族ではなくなっているのに、かつて1度は繋がったこの縁を今もずっと大切にしている。
なかなか会えないでいたけれど、今回私達の上京で今は関東に住む彼女とやっと会うことが出来たので嬉しくてならなかった。

何年も会っていなかった2番目の甥っ子も、のそっと現れて朝9時に仕事明けでそのまま来たという。顔を見たからもう帰って寝るわ、と帰りかけよう とするのを「まあお茶だけでも一緒に」と引き止めた。時計を見たら中途半端な時間だったので、お茶ならついでに昼食も、ということになり私が予め 調べておいた上野の森美術館脇のレストランへ行こうと歩き始めた。
すると行く先にどこまでも続く長蛇の列が見えた。
そばの看板には「上野の森美術館 怖い絵展 、10月7日 (土) 〜 12月17日 (日)」とあった。
「あ、これ観たかったんだ」と甥っ子2人。こういう展覧会のこと少しも知らなかった私だったけれど、実は私もこういうのが大好き。「時間があれば 観ていこうか」となったけれど、その行列ぶりに恐れをなし、こりや駄目だと諦めた。
ちなみに10月27日に「怖い絵」展の東京展はすでに入場者10万人目を達成したそうだ!。

余りの人混みにレストランも探せなくて、近くのよさそうな店に入ったら、メニュウ、味、価格とも大当たりのいい店だった。ここでも尽きぬお喋りで 5人で長々と居座ってしまったが、店では嫌な顔1つされずありがたく、東京も捨てたもんじゃないと思った。


帰ると言っていた甥っ子は昼食も食べ、その後も国立西洋美術館の外にあるロダンの彫刻を眺めたり、芸大の建物を見学したり、
上野の森周辺を歩き回るのにもずっと付き合ってくれた。
ここでもよく歩き回った。





 都心にもこのように大きな樹木に囲まれた閑静な公園があるのは本当に素晴らしい。
山の紅葉はとっくに終わってしまったけれど、ここでは銀杏がそろそろ色付き始めていた。
どこを歩いても素晴らしかったが、休日でもないのに人人人、どこから湧き出してきたのか、と思うほど凄い人混み、それがちょっと残念だった気分。
東京駅でもお台場でもその人混みは同じで、中国人の方が日本人より多いのでは?と改めて目を見張ったほど。無論その他の外人さんも多すぎの感、日 本人よ、どこへ行ってしまったの?

 東京国立博物館前に大きな池がありそのヘリに腰かけてまた長いことお喋り。
家を出発時の雪の気温とは大違いの背に太陽を浴びた暖かさ、思わず「いいなあ、この温かさ」と漏らせば「もうあんな寒いとこ、帰るの止めな」と返 されてしまった。
口数が少なく自分を表現することが苦手な2番目の甥っ子とは、長い間素直な会話のやり取りが出来ないままで来ていたが、この時隣に座って本当によ く語り合えた。
私の言葉に思わず笑った甥っ子の顔を見て義妹が「あっYクンが笑った!」と驚いて茶化すほど、普段の彼は無表情なので、彼の中に何か変化が起こり 始めているようなのが嬉しく思えた。
末の甥っ子は正反対で調子よく、小舎にも何回か遊びに来て仲間達とも仲良しになっていた。
義妹は自分のこと「おばちゃんがネ」などと今でも自然に甥っ子たちに言ってしまうようだけれど、甥っ子たちも当然のように大好きな伯母ちゃんとし て受けとめているので、人の縁とは全く不思議なものだと思う。

 互いに現在の状況と達者を喜びあい、とうとう最後まで付き合ってくれた2番目の甥っ子や末の甥っ子、どちらも大切で可愛い甥っ子にも会うことが 出来、この日の天気のようにホカホカとした気分に包まれた1日となった。

ー続くー
                                 
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