おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:

折々の日誌 今年もあとわずか、そこで、今日の一日


2017.12.22

  今年もあとわずかとなってきた。そこで、今日の一日をメモにした。

今日もきのうに引き続き晴れの一日で、日中も小さな灯油ストーブ1台で済んだ。
そんな暖かさはこの時期としたら実にありがたい。ちなみに昨日の最低気温は₋14°まで下がり、今冬最低となったけれど、放射冷却というもので日中は逆に高気温となった。
我が家の暖房は基本的には薪ストーブだが、この時期の日中灯油ストーブにしていることが多い。寒い時は朝から反射式とファン式のほぼ2台。
我が家の薪ストーブは薪1本入れれば一日もつという上等な物ではないので、時々薪をくべなければならず火の番が必要になる。けれど今は2人共動き回り薪ストーブから離れてしまう事が多いので、うっかりすると火を絶やしてしまう恐れもある。それで一区切りついて落ち着く夕方頃までは放っておいてもいい灯油ストーブということになる。その1台の時は断然何かと重宝する反射式ストーブである。
今日はそんな
訳でこの貴重な暖かい日の内にやってしまいたいことを、重宝な反射式ストーブをフル活用しながら行うことにした。

★まず洗濯
私室のシーツと食堂のレースカーテン。
カーテンはあまり早く洗ってしまうとすぐカメムシに汚されてしまうので、いつもギリギリまで洗濯を延ばしている。

でもカーテンを外すと寒々しいので、明るい陽が差し込んでいるこんな暖かな日にしなければ。
カメムシはどこだり汚しまわってくれる厄介者、カーテンレールにもあちこち茶色いシミがついているので、カーテンを外したついでに拭きふき。

★小口使いの味噌を樽から出す。
冷蔵庫の小口容器の味噌がそろそろなくなりかけていた。気になっていたけれど、樽の所まで行って取り分ける作業が
寒いと辛いので延び延びになっていた。今日はそんな作業をするのにはうってつけの日だ。前回までの樽はすでに終わっていたので、今回は新しい樽を開けることにした。この時が結構時間がかかる。

昨年、今年分と仕込んでおいた味噌は
半地下の貯蔵庫に置いてある。下りていくと夏でもヒンヤリとするが、今だとマイナスまではならない場所だけれど、やはり寒い日は寒い。
昨年仕込んだ樽の蓋をとるとうっすらと白くカビが出ている。
乗せてあった重石をどけ、そのカビを丁寧にとる。重石を流しに運び洗っておく。仕込んだ量の倍の重さで乗せてあるこの重石が重い! 

樽の中側をきれいに拭いてから
半月分位の量を小型容器に移し替える。そのあと表面を手で平らに直してから落し蓋、重石の順で丁寧に元通りにし、蓋に布をかけてしっかりゴムでとめて終了。
半地下なので天井が低く
腰をかがめながらの作業になり、うっかりするとすぐ頭をぶつけるし重石を運び出す時は少々しんどい。それでも昨年物は色もまだうっすらとしてはいるけれど、なかなか良い出来栄えだった。

★もう一つの真っ黒の味噌も出す。
 2013,2014年度に仕込んだもので、樽の中に
汁もなくなり固くなって、わずかずつ残っていた分があった。それを一つにまとめ、他の樽底に溜まっていた真っ黒のいわゆるたまり醤油状の汁を加えてゆるくしてみた。それだけでは辛いだろうと糀を更に加えてよく混ぜてから、またしばらく置いておいた味噌がある。
これは大した量ではないので小ぶりの
(4㎏入位)味噌樽に入れ、食料品置きの納戸の棚に置いてある。今回は新しい味噌を出したついでにこの味噌も出してきた。

これはとにかく色が、真っ黒!
到底お客様にはお出しできないけれど、古い割には味はまずまず。
そこで
和え物の時など新味噌だけでは色が薄くて物足りない、そんな時に少々混ぜたり、練り味噌を作る時や2人だけの時の味噌汁に使ったりしている。味噌も何種類かあると結構いい味が作れるので、こんな真っ黒な味噌でも使い方次第で重宝している。


あんこを煮ておく

今日は冬至、小豆カボチャを食べる日だ。南瓜も小豆も大好きな2人なので必ずこれは作ることにしている
そして昔から引き継がれてきた素朴な季節季節の伝統料理は出来るだけ作り続けていきたいとも思っている。それに小豆も南瓜も自家の自然農で育てたものなので安心して食べられるのも嬉しい。


我が家の小豆カボチャ
・南瓜 大き目の乱切り
・あんこ 砂糖に塩少々
南瓜は塩水で柔らかく茹ででおく。器にこの南瓜を盛り、そこにトロリとしたあんこをかけて出来上がり。
余り甘くないので、ご飯のおかずにも合う。
あんこはお汁粉、パンにつける、お餅につける等々いつでも美味しくいただけるように
少し多めに作っておき、冷凍保存しておく。そのため一度に3合分位の小豆を用意する。
こんな時活躍してくれる
のが反射式ストーブで、味噌を出しに行っている間ストーブで南瓜を茹で、次に小豆を柔らかく煮ておく。いよいよの練りあげの時は付きっきりになるけれど、それまでは他の仕事をしながら南瓜も小豆も火にかけておけるのが実にありがたい。

★夫の駐車場拡張作業
玄関正面の道路の向こうは、夏場だと2m位は低くなった草の生い茂る広場になっている。
雪の季節になるとその部分へ除雪の雪を捨て、ドンドンとうず高く積み上げていく。それを悦ちゃ号(除雪機)の先のバケットで押しつけながらバックし、積み上げた部分をしっかりと固くすることを何回も繰り返す。
昨日も今日も晴れていたのを幸い、夫はその作業を熱心に行っていた。時々はじょうろで水をまき更に雪をしっかり締めていく。積み上げた雪の高さが道路よりわずか高目になっていく内、
雨が降り続いたりしない限りはしっかりと固い地面と同じ状態になっていく。そうすると今まで道路の端っこであった部分がドンドン広がって、なんと広い駐車場が出来上がってしまうのだ。

これまで夏場は道路に沿って2台位の車がせいぜいであったのが、こうすると縦並びに(玄関に向かって正面向きに)うまくすると4台は置けるようになる。
宅配便などの多少大き目な車が入ってきても楽に回せるし、ありがたいことこの上ない。

これは、市の除雪車の雪捨て場の様子を面白くてずっと見ていたのがヒントになった。
うず高く積まれていく雪が押しつぶされて、ドンドン前へせり出していく。除雪車はせりだした上を平気で更に進んで前へ、前へと捨てていく。それを見て、雪って
結構固まるんだ、と感心したのがきっかけとなった。

それまでは悦ちゃ号のバケットに雪を積んで橋の所まで持っていき、そこから川へ捨てていた。
我が家1軒だけで広々と自由に捨てられるので、雪捨て場に困る町部の人たちからは羨ましがられるけれど、その往復もかなり大変だった。また冬は川の流れも
水量も殆どなくなるので捨てた雪は解けずに積もり、ついには橋より高くなってしまう。我が家の前の橋は手すりがない橋だけれど、雪の季節には雪の手すりならぬ壁が出来てしまう。
こうなると今度は雪を持ち上げて捨てなければならず、前の雪を崩し崩しの作業は大変な労働になる。

けれどこの大問題だったことが2年前から一気に解消!となったのである。
今度は捨て場所が目の前に、橋までの往復がなくなった。このやり方に切り替えたらなんと楽になったことかとウハウハだ。これまで使っていた労力は一体なんだったんだ!と、叫びながら正月
のお客様用にしっかりした大駐車場を懸命に作っている夫である。

 こんな一日も終わる今日が
夜が一番長いと言われる冬至。
明日からは少しずつ明るくなっていくと思うだけで心が弾む。夕食の小豆カボチャは今年も美味しく戴いた。
正月用の料理の仕込みは主だったものは26日頃からの予定で、それまでは残っている場所の掃除や気付いたこと、細かなことを片付ける日々となる。

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さて今年のHP更新もこれが最後、この1年も「おゆきの日々」にお付き合いくださり本当にありがとうございました。


 来年も「今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々、そ して常識と非常識の逆転もあり?の日々」、こんなささやかな山での生活をお喋りさせていただこうと思っていますのでまたよろしくお願いいたします。






ではどうぞよいお年をお迎えください。
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