おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:                         

折々の日誌 現在の小舎周りの雪景色


 2018.1.31

 早いもので、つい先日正月を迎えたと思ったらもう1月も今日で終わり、なんとまあ!
その割にこの1月は早いと思った感覚とは相反し、案外長かったようにも感じられる時間の妙、
不思議な思いでもある。
そしてこの頃になると日に日に陽の光が伸びていっているのがはっきりと判る。
その光も太陽凝視をしていると、真冬のそれより明るさも増してきていることがよく判る。

 今朝も朝の内は大快晴、スワッとばかり表に出て現在の小舎周りの雪景色をカメラに収めて
きた。空の青さが目に眩しい程だった。












真冬のピザ小屋は雪も重そうだし、ちょっと寂しそう(左側は厨房)、ここの雪も下ろして
やらないと。

 夫は毎日降り続く雪にかなり参っているようだけれど、老骨に鞭打って一日も欠かさずの
除雪に精を出してくれている。本当に呆れるばかりのこの冬の雪の降り方、いい加減にして
くれ、っと夫は叫んでいる。
でも快晴の雪景色を見てしまうと、「やっぱりきれいだなあ」と言ってしばし見とれている。

 雪に参ってくる頃になると、必ず雪の少ない場所へ引っ越したいね、と1日車で行ける範囲
でそんな場所を探しがてらのドライヴに出かける。このドライヴそのものが楽しくて出かける
ようなものなのだけれど。
そしてそろそろ春を迎える頃になると、雪のない所がいいと言っても、またそこでは何が起こ
るか判らない。日本中どこへ行っても同じだと思えば、雪の時期さえ除けば総合的にはこんな
にいい場所は滅多にないし、、、ということでいつもうやむやになってしう。

 雪の中の世界はまさにシ~ンと静まり返っている。
こんな静けさの中でよく飽きないねと言われるけれど、延々と続く2人だけの時間なのに結構
喋りあっているので飽きることはない。常に騒々し過ぎるほどの今の世の中では、逆に貴重な
時間と場所ではないかと思う。
特に夫は周りを気にすることなく思いっきり大きなトランペットの音が出せるので、ありがた
いようだ。
2人とも自分からあちこち出向くタイプではないし、夏場には思うように出来ない読書や織物、
パソコン作業、事務仕事等々を気兼ねなく取りかかっていられるのが嬉しい。
贅沢を望まずつましい生活を楽しむ知恵を持てれば、こんな恵まれた生活はないかも知れない。
これも互いによく喋り合える相手が居てくれてこそと思うけれど、楽しみながらも雪と闘う年
老いた2人、あと何年こんなことを繰り返しながら、私達はここに住み続けられるだろうか?
若い力が欲しいなあ!

 今日も夫はいつものごとく「悦ちゃ号」を駆使して除雪、小舎周りはいつもきちんとなって
いて本当にありがたい。お陰で郵便屋さんも宅配さんも、気持よくこんな奥まで様々な便りを
届けてくれる。こんな冬は余計に外界からの便りが何より嬉しい。

 今冬、1月の中過ぎまでは徹底的に手織り機にかかりきって、楽しくてマフラーばかり7本は
織り上げた。新しいマフラーを首に巻き、夫は(月)夜いつものバンドの練習へ出かけて行った。
そして私は目下、確定申告の準備に拍車をかけ始めている。
冬はこうしてなんだかんだ忙しくしている内に、ふと急に春がやってきたことに気づく。毎年
そんなふうな具合である。

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