おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:                         

折々の日誌 白湯(さゆ)の健康法


 2018.3.20

  最近の私たち2人は、今までの食後のお茶が白湯(さゆ)に変わっている。
最初は私から始めたが、食後もコーヒーの方が多かった夫もいつの間にか白湯に切り替えるよ
うになった。白湯には実に様々な効能があるので、白湯健康法なるものもあるようだ。
たまたま古い小舎仲間の信州上田のお宅に1昨年泊めて頂いた時、白湯の効能について話を伺う
機会があった。彼は日本に於けるただ1人のチベット医で、薬草の専門家でもある。

彼が「風の旅行社」のHPに好評連載中の・ 小川 康の「ヒマラヤの宝探し」
http://www.kaze-travel.co.jp/tibet_ogawa214.html
2017 年 2 月 15 日
第214回 チュ・ツァボ ~白湯の薬~ 
にある記事を以下に抜粋させていただくことにする。

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 チベット人のお宅で、いつも白湯(チベット語でチュ・ツァボ)がでてくることに戸惑った。
日本人にとって白湯は薬を飲むとき以外、客人に出すのはあり得ない。水を出すとすれば氷水
だからだ。そしてメンツィカンに入学後、「白湯は薬である」という意識がチベット社会に根
付いていることを知ることになる。チベット医学では白湯を飲んで胃の消化力を上げることを
重要視し、消化不良こそが万病の原因とされているのである(注)。八世紀に編纂された
『四部医典』には次のように記されている。
胃は畑のようなもの。(太陽の温もりがなければ作物が育たないように)胃の火熱を大切にし
なさい。(釈義タントラ第28章)
内臓の全ての病は消化不良から生じる。(秘訣タントラ第7章)」

 以前、ダライラマ法王・侍医を務めるダワ博士が来日されたときのこと。博士は氷が入った
水には一切、口をつけず、代わりに温かいお茶か白湯を頼んでいた。
サラダなど生ものの類は少しだけ食べて慎重に判断された。まず、よく噛んで性質を確かめられ、
駄目と判断されたものは無理しない。博士は日本人の食生活に対して「氷を入れたり冷蔵庫で冷
やしたりと冷たいものが大好きだなあ。でも、小さい頃から慣れているから問題はないのだろう。
四部医典に“慣れ親しんでいるものならば(本質は害があるものでも)食べてもよい”と記されて
いることの典型だ」と警告を含ませながら語っていた。

 確かに現代の日本人は驚くほどの氷好きで真冬でもいつでも喫茶店の水には氷が入り、ビール
は一年中最高に冷えている。熱帯気候地帯ではないにも関わらずせっせと腹を冷やす稀有な民族
だといえる。そういえばビールの本場ドイツやチェコスロバキアではビールを冷やす習慣があま
りないらしい(行ったことはないけれど)。
また、中国人が来日にして驚くことの一つに「冷えたウーロン茶」がある。
また「冷えた葛根湯ドリンク剤」も中国ではありえない話だそうだ。
確かに「湯」を冷やすというのは考えてみれば変な話だ。中国を旅行したときに僕が注目したの
は、多くの中国人がマイポットを持っていて、自作の温かいお茶を持ち歩いていること。そして
駅や空港には無料の給湯機が設置されていることだった。漢方においてもお腹を冷やさないのは
養生の基本中の基本である。
~中略~
 そういえば最近、お冷の代わりに白湯を出す喫茶店が上田市や松本市の近辺では増えてきた。
「白湯にしますか、お冷にしますか」と店主から尋ねられたとき嬉しくなった。勝手に心の中で
「チベット医が認めたお店」と認定してあげたというのは半分冗談だけれど、もっとこんなお店
が増えてほしいと願っている。    ー抜粋終了ー

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 現代は猫も杓子も飲み物と言えばコーヒーみたいになっている。昔はどこか訪ねても、
美味し
いまずいは別にしても
まず出されるのはお茶、と決まっていたように思う。
今はこれが当然、他の物なんて考えられないと言わんばかりにそれがコーヒーに変わっている。
いつ頃からだろうか?コーヒーは世界中の人々の味覚に合って好まれる飲み物のようだ。
私はそのコーヒーが飲めない。
でもコーヒーの袋を開けた瞬間パッと香るあの香ばしい匂いだけ
は大好きである。けれどその香りはすぐ時間と共に劣化して酸化した臭いに変わってしまい、そ
うなるともう嗅ぎたくない臭いとなってしまう。今の人たちは酸化した臭いには少々鈍感なよう
だけれどどうなんだろう?

 日本茶は好きだけれど余程いいお茶でなければ美味しくないし、安物の添加剤入り薬品入りで
は毎日のことでは安心して飲むことも出来ない。それにいいお茶となると価格も高いし、毎日で
は大変となる。そうなると私の飲むものは無くなってしまうではないか。私は一体何を飲んだら
いいのだろう?とずっと判らないままできていた。

 また私は元々冷たい飲み物が苦手。冷たいジュースもビールもたまに真夏のアッツイ時しか飲
まない、と言うより飲めない。
この季節他の人を見ていてよくあんなに冷たい物が飲めるなあと感心してしまう。それに甘いも
のが得意ではないので、殆ど市販のジュース類も飲まない。
出かける時はお湯だけのポット持参、又は焙じ茶の湯冷まし、これって知らずに普段から健康に
いいことしていたみたい。

野草茶(ハーブ茶も)は好きで季節ごとの物を飲んでいるけれど、食後にさっぱりとしたい時の物
が決まらないでいた。そこへ白湯の様々な効能を教えて貰い、それが健康、美容にもかなってい
ると聞いてこれだな!と思った。

白湯の「火、水、風」の3つのパワーを込めた作り方、飲み方
やかん(鍋も)に入れた(ガスやストーブで、電気湯沸かし器やチンはダメ)にかけ、沸騰し
たら火を弱め、ふたを外しプツプツした状態で15分程湯気を出して温め続け()、火を止めたら
10~15分程冷ます。

飲む適温は50~60度  1日の飲む適量は800~1000cc位が限度で飲みすぎてもよくない
朝、晩、毎食後、朝起きぬけに
水は国産、できれば自分の住む土地のもの、ゆっくり10分位時間をかけて飲むとよい

白湯の効能
内臓の汚れ(毒素)が洗い流され更に、熱の力で体全体の代謝もアップするため、浄化・解毒し
易い体に生まれ変わることができるのだとか。
体内のデトックスにより次のようなメリットがもたらされる。

吹き出物が減って肌がきれいになる
余分な体重が落ちて体が軽くなる
便秘が改善され、お通じがスムーズになる
冷え性が治る

2人の白湯の感想=水を沸かしただけのものなのにとても甘く感じて美味しい。
これはいいことのようで、苦いと感じる時は毒素が溜まっているらしい。

簡単でやり易く、誰でもどこでも出来るので、おすすめの健康法である。

この欄カテゴリー〔食物 健康 美容〕
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