おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:


 

【折々の日誌】畑友だち


2018.8.29

 関東では40℃近い猛暑日がまだあるというのに、こちらはここ数日13℃~24℃と寒い寒い!
夏野菜の畑の方もそろそろ終盤に入ってきたようだ。
畑の周囲は鬱蒼とした草に覆われてしまっているけれど、こまめに夫が草刈をしてくれているの
で畝の周りは歩き易くなっていてありがたい。

 さて先日花輪の畑友だちから「大きな夕顔が出来たからいりませんか?」と電話が来た。
丁度仲間のご一家がお帰りになる所、間に合えば彼らにも持って行って貰えるかな、と2本欲しい
と頼んだ。


急ぎ車を飛ばして来てくれた
彼女は、ビックリする位大き
な夕顔を2本抱えて現れた。
その内の1本を間に合ってお
土産っと仲間に差し上げた。






彼女は久しぶりに小舎の畑を見たい、とカメラをあちこちに向けている。仲間もまだ時間がある
からと一緒にゆっくり畑を見て回りしばし畑談義。

 小舎の畑は現在ミニトマトが数日前からやっと赤くなりだし、普通のトマトはやっとうっすら
赤くなりだしたところ。キュウリと好評だった地ウリは殆ど終わりそうだ。
昨日は来年用の地ウリの種取りをして乾燥させておいた。

 

上左・・・この位になると完熟
上右・・・割ると種は充実している
下・・・・水に沈んだ種を乾燥保存

自家採取が厳しくなっているようだけれど、
なんとかこの美味しい種を守って行きたい
ものだ。


彼女もこの種をお裾分けした一人で、やはりいい地ウリが出来たので種を採っておいたという。
同じ考え方を持つ彼女とは色々話も合う。

 彼女は秋田県内のよその地区から1人鹿角の花輪の郊外に移り住み、大きく畑を作っている。
夏の初め、木いちごが熟し始めたのでということで彼女の畑を初めて見学させて貰いに行った。
花輪の町はずれにあるそのお宅に行ってびっくり、その畑の広さ!2反(?)近い面積をたった
1人で管理しているというのだ。

木いちごが主な栽培物で、レストランやケーキ屋さんから頼まれれば届けるらしいけれど商売に
はしていない。研究施設の一環の手助けのような栽培みたいで、よく判らない。(?)
木いちごといってもその種類が何種類にも及び、小舎の畑半分位の面積が木いちごとなっている。
その他に自分で食べるキュウリやトマト、南瓜、ネギ等々一般的な物を作っているけれど、やり
方は私と同じ草や虫を敵としない自然農法である。
彼女の畑は草に覆われた畝でありながら実にきれいに管理されている。そのうえ歩く足元の土に
は草や木くずが敷かれふかふかしているし、草や虫の亡骸で覆われている畝も柔らかそうだ。
固い土の小舎の畑とは随分様子も違う。

 1人で良くこれだけ管理できるものだと感心ばかりだったが、もっと驚いたのはストーブ用の
薪である。ガレージ内に、庭に、玄関前にと幾重にもうず高く積まれている薪は全部彼女1人で
割った物だというから恐れ入った。夫も目がテンに!
面白くて気が付くとこんなに割っちゃってるのよね、と笑う彼女。
我が家の3倍以上の薪の量であり、その積み方も整然として本当に見事!と言うほかない。
一見ほっそりとして、どこにそんな力を秘めているのか不思議に思える程の、静かでたおやかな
60過ぎの不思議な女性である。

 ひょんなことで知り合ったのだけれど、東北の寒冷地における栽培の苦労など、互いの思いを
語り合える仲間がいてくれることは本当に嬉しい。まして価値観も同じようなものだと判れば猶
更である。種子や収穫物を分け合うことはとても楽しいことだ。

 お帰り間近の仲間たちともう一度中に入って貰って一緒にお喋り。ミントティーをお出しした
ら殊の外気入って貰ったようで、自分でも作ってみようか、などと話は進んでいった。

ーおまけー  今日の収穫物












                                                       
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