おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:


折々の日誌】 ゆきの小舎のお客様 


2018.10.15

  今日も晴れて気持ちの良い天気となった。
昼前八幡平頂上経由で帰られるお客様女性3人を、バス停までお送りしてきた。
鹿角市側からは頂上行きの直通バスはないので、田沢湖から来る直通バスに乗り換えるアスピ
ーテライン入口のバス停まで直接お送りした。
すでに山の上の方の紅葉はピークを過ぎてしまっているけれど、少し下がった辺りの紅葉は今
真っ盛りで、大いに道中楽しんでいかれることだろう。
それにしてもこの3人の道中、バスの中、新幹線の中とどんなに賑やかなことだろうと想像する
のが恐ろしい位の?実に賑やかで楽しい3人組である。

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 今日の朝食
 焼き塩マス、ホイルカップ
 中は採ってきたキノコと菊、
 自家製梅漬け
 小舎の畑の大豆から手作り
 納豆と
畑のアサツキ
 きんぴらごぼう、
 漬物はキャベツと赤キャベツ、
 手作りキュウリのQちゃん風、 
 味のり、味噌汁(自家製味噌
 豆腐、揚げ、エノキ、青み)

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 その1人Aさんは旧小舎の時代、学生の頃から来始めてくれている。2人Bさんは彼女の学校
の後輩として連れてこられた。
3人Cさんは旧小舎時代冬季は休業し、私は一人で必ず旅に出ていてその時に五島列島福江島の
YHで会って以来仲良くなった仲間である。
彼女達3人はこの小舎で会って以来意気投合、大の仲良しになった。そして私もまた彼女達には
宿の単なるお客様の枠を超えて、特別な親しさを覚えている。
結婚、子育てなどで一時は来られない時があったものの、そのままずっと訪れてくれている。
学生だったAさんはもう30歳すぐのお子さんの母、Bさんはすでに若いババさんとなり、Cさん
は私と同じに子供はないが、ご主人と今もラブラブの関係、こんな3人がいまもずっと長く来続
けてくれているのだ。
こういった、お客様とも個人的な仲間ともとれるような、親蜜な関係の方たちが他にも小舎の
お客様には多い。だからお互いに年をとっても会えば即、共通の青春時代の懐かしい話題が盛
り沢山であり、全く飽きることがない。本当にありがたいことである。

 小舎仲間の誰からも愛され、途中から加わった夫とも大の仲良しになってくれている。
こんな年齢?になっても夫に「お姫様抱っこ」をして貰ったりしている彼女たち。
彼女たち3人が現れるだけで小舎は大いに盛り上がってしまう稀有の存在である。
その彼女たち3人が出発してしまうと、小舎は一瞬にしてシ~ンとなってしまった。この静けさ
が小舎本来のものなのだけれど・・・。
絢爛豪華な彩りのあとには忍び寄る白く冷たく長い日々が待っている秋の寂しさ、そんな感じに
よく似ている。

 彼女たちを送ってから小舎のすぐ上の方でキノコ(ハタケシメジ)を見つけ、早速昼食の炒め
うどんの具にした。出汁がよく出て美味しかった。
昨日は裏山の中ほどでやはりキノコ(サンボタシ=ナラタケ)を沢山見つけ、下処理をしてから
冷凍保存しておいた。
熊騒ぎでなかなか思うように遠出のキノコ採りには行けなくなってしまったけれど、小舎のすぐ
前、すぐ裏に、と程よい距離に安心して採れる所があってくれてありがたい限りである。

 昨日は次のお客様のために今期最後の山菜ミズとそのコブ(ムカゴ)を採りに行くのが、そも
そもの目的であった。でもついでに裏の上のキノコも見てこようと思ったのだ。
「ミズを採った後キノコを見にいくかもしれない」、というと「奥に行くなら俺も一緒に行くよ」
と夫。当然一人で行こうと思って支度をしていたので「一人でいいわよ」と私。
私は一人でも山の中、藪の中、平気でドンドン入って行ってしまうたちであるのを、熊騒ぎのさな
か日頃から夫は案じてくれているのだ。
「一人じゃ危ないから」と夫。「何かあったらその時はその時でしょうがない」と私。
「そんなんじゃ駄目だ」と夫。で、2人で行くことになった。
行ったら、なんとまあ、あるわ、あるわ。でも少し遅くて開き過ぎ、腐れてしまったものが多く
て残念だったけれど、よく探すとまだまだ丁度良い物も結構あったので大喜び。
結局2人で行ったお陰で短時間で沢山採ってくることが出来たと言う次第。
夫の言葉は聴くものだ。

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