おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:


折々の日誌】 クルミ割りの簡単な方法 


2018.10.28

  小舎の周囲を豪華に飾ってくれていた紅葉もいよいよ終盤に入ってきた。
看板後ろの八重桜の肌色がかった紅葉も美しいし、窓から見える正面のもみじは、まだ輝やい
てはいるけれど、昨日の一陣の風にハラハラハラっと大量にオレンジ色の葉を散らせ始めた。
針葉樹の濃い緑の合間は、すでに全体が秋のオレンジ色に染まり、あとは雪が降るのを待つば
かり、といった今日この頃である。

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 さて今年はクルミが大豊作のようだ。どこへ行ってもそんな話を聞く。
私達も小舎の近くでごろごろ転がっているクルミを、こんなに採ったのは初めてと言う位本当
に沢山拾い集めた。重さにして25~6㎏位。(クルミ拾いは夫が完全にはまってしまっている)
長いトングと袋があれば拾うのはいたって簡単、けれどその後の処理がなかなか難題である。
洋グルミは柔らかで簡単に割れ、中身もポロっととれ易いが、和グルミは殻が堅く、中も複雑
で取り出すのが容易ではない。
大好きなクルミを食べたくていつも挑戦してきたけれど、堅い殻をトンカチや石で叩いて割る
と実も粉々になってしまうし、殻も入ってしまいうまくいかない。
何とかいい方法はないものかと試行錯誤を繰り返してきたところ、今年はとうとうその簡単で
うまく実がとれるやり方を見つけてしまったのだ! ヤッターッという感じである。
私達と同じようにクルミの剥き方は大変、と感じてきた方も多いと思うので今日はそのコツを
大公開!


・こんなふうにきれいに簡単に!









ー【我が家のクルミの剥き方】ー
  (殻付きクルミ1㎏が・・・実だけにすると300gになる)

●まず拾ってきたら腐った果肉を剥き、殻を水でよく洗ったのちしばらく乾燥させて網などに
 入れて保存、冷暗所なら1年以上は大丈夫。乾燥させておけばいつでも使える。出来るだけ
当座使う分を剥くのが良い。剥いてから置きすぎると酸化してしまうので注意!
剥いてから多かった時は冷凍保存が可。

(拾った時大量だとちょっと大仕事、拾った時すでに果肉が腐りかけ黒ずんでいれば楽だが、
早い内に落ちたものはまだ青く固い果肉に包まれているので、3~6日バケツに水を張った中に
浸け置き果肉を腐らせてから始める)


乾燥したクルミ使う分、今回は(1kg)を水に浸けて
 濡らす。全体が濡れればOK。






  
ザルにあげて水を切る         濡れたままをフライパンでカラ炒り8~10分

   
最初はこんなに堅そうだった口が  → わずかに開いてきた、開いた物から火から下ろす。
                   
   
これとか↑、しっかり目の刃物を用意。   開いた口に⑤の刃物を突っ込んで割る。
特に力を入れなくても気持ちよくパカッと割れ、トンカチで叩いていた時がウソみたいに簡単!

   
半分に割ったクルミ。       実をほじくり出す道具はミニ⊖ドライバーがベスト。

多くは釘を使っているようだけれど、細かくなり過ぎがち。そこで色々試してみた結果、ミニ
のマイナスドライバーの細い方が最も使い易いことが判かった。私は上から2番目位の物。  


⑨残った殻と細かくなったもの、大き目に
 とれたものに分けて完了! 








 脂肪分が多く栄養満点の木の実、クルミ、私たちはこれで味噌だれ・醤油、砂糖の甘辛たれ
パンに入れる、炒め物に振りかける、そのままかじるなどなどして冬場は特によく食べるよう
に心がけている。

この他にもまだきっと良い方法はあると思うけれど、目下はこの方法で満足し、暇な時にせっせ
と剥いて冷凍している。
行楽ついでにちょっとでも拾って帰ったら、どうぞお試しのほど。
                                          
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