おゆきの日々

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折々の日誌 >今年も来ました、小豆南瓜の日


21015.12.22

1年で最も日が短い12月22日「冬至」、待ち焦がれていました。
秋になった途端に日暮れが早まりました。どことなくもの淋しく不安げな日々。
日を追う毎にお日様の姿は短くなり、それだけの長い夜を過ごしてきました。

やっと今日そのお日様が最も短い日となります。陰極まって陽となるごとく明日からいよいよホンのわずかずつですが日が伸びていくのです。そう考えるとワクワクして・・・明るくなるという気分は本当に嬉しいものです。

元日の朝、毎年「あれ、何となく明るくなるのが早まっている気がするわね!」
元日の夕、毎年「あれ、何となく日が伸びてるって感じじゃない!」
もう20年来大阪から年末年始の手伝いに来てくれているK美ちゃんと、台所でこんな決まった会話を交わすのが何とも言えない楽しみです。

こんなふうに今年も来ました、小豆南瓜の日が。
この冬至の日からが本格的な寒さの季節到来です。ビタミンやカロチンなど栄養がビッシリ詰まった南瓜や小豆を食べてこの寒さを元気で乗り切ろう、という先人の知恵ですね。
日本ならではの、気候風土に即したこういう知恵は大切に守り続けていきたいものと、この日は我が家(と言っても2人だけの)の大事にしている今年最期の行事食の日となっています。

今年もお昼に美味しく戴きました
千切り大根のキムチを添えて。
小豆も南瓜も大根も、みんな我が家の畑で育てた野菜。
大根のキムチも手作りで。
小豆も南瓜も薪ストーブの上でコトコト。
南瓜は塩だけで蒸し、小豆は砂糖と少しの醤油で煮てトロリとさせたものをかけました。


いよいよ年の瀬も近まり、みなさんもそれぞれに何かとあわただしい日を過ごしておいでのことでしょうね。
我が家では明日に今年最期の大口の買出しを予定しています。
もう昔のように大層な買い物姿はなくなりました。夕食を提供させて頂いていた頃の今頃はもう戦場のようでした。ちょっとあの頃も懐かしく楽しく思い出しますが、ブルブルブル・・・もう出来ません。遠い話のような気もして、つくづく若かったのだな、と感じます。
年末年始のお客様用~冬季保存用の漬物類も沢山仕込み終わり、これから大掃除や片付け、飾りつけなどで精を出す日々となります。

こんな中でちなみに昨日のお昼は・・・・すいとんでした。
 

油揚げ、さつま揚げ、白菜、きのこ、長ネギ、大根、人参を醤油味のだし汁で煮て、地粉を練って1時間ほど寝かしたものを、太いうどんもどきに適当にのばしてチギリ入れました。
あんまり美味しくて、鍋いっぱいに作り残るかと思っていたのに全部食べきってしまいました!
私は戦時中のすいとんは余り体験がなかったのですが、具なんか殆ど入っていなかったようで、現代のすいとんは、今の時代の中でもご馳走ではないかと思ってしまいますね。

今年の日誌は多分これが最期ですね。この1年もお付き合いありがとうございました。
来年は一体どんな年となるのでしょう? みなさん良いお年を!

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