おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:


折々の日誌】 散歩の別荘地、屋根の雪


2019.2.28

 昨年の今頃の記事を見てみると、かなりの豪雪に参っていたようだ。
それに比べて今年は、2月の中を過ぎた辺りから雪がすっかり落ち着き始めている。
12~2月にかけて雪は全く止む気配もなく降り続いていたので、急に楽になった気分だ。
よそでは今年は雪が少ないと聞くけれど、それに関してはここはやっぱりそれなりに多く、
花輪からここまで上がってくると、倍ほどある雪を見てよくビックリされる。
それでも一日中快晴の珍しい日があったり、ここ数日は穏やかな日が続きこの時期として
は考えられないような温かい日もある。
今年は春が早いかな?の予兆にちょっと嬉しくなってしまうけれど。でもまてまて・・・
これで油断してはいけない、というのが雪国の今頃の陽気なのだ。
それにしても先週には確定申告の提出を終えられたので気分は最高、爽やかである。



 

 

 

 

 

 


屋根雪を下ろす人


旧ゆきの小舎跡地

 さて毎日雪の中に埋もれていると室内で身体を動かすだけでは物足りなくなり、晴れた日
にはたまに散歩に出かける。
行き先は幾つかあって、お気に入りはその中の一つの別荘地内、旧ゆきの小舎があった場所
である。地内をグルグル歩き回って丁度程よく1時間強の散歩コースとなる。
私なんかはよく知っている場所だと思うのに、何度行っても道を間違え迷路のような場所で
もある。
2人で様々な建物を見ながらああだ、こうだと言いながら歩くのも楽しい。

 ただ過去の記事にもしたことがあるけれど、バブルが弾けて以降の別荘地は、全国どこも
痛々しい程の荒れ方をしている所が多く心が痛む。
開発された当時は作るそばから売れて行き、狭い敷地に建物がキラキラとぎっしり並ぶ、と
いう状態でもあった。散歩の時にも必ずどこかで人の気配がしていたものだ。
それが今ではここもご多分にもれず使われないまま朽ち果て寸前という建物も多い。

雪の季節に回ると使われていない建物は玄関前の除雪がされているかいないかですぐ判る。
うず高く積もった化け物のような雪に建物が覆われてしまっている所もある。
別荘を持つということは持ってからの維持管理がいかに大変かということがよく解る。
ましてや雪国に置いておやである。
散歩途中で埼玉から雪下ろしに来られていた方にお会いしたけれど、時間的、金銭的に余程
余裕がなければ別荘を持つのは無理だろうと感じた。

 別荘地内を散歩するのは冬の期間が多いが、2~3軒は常住の方がおいでになるものの、
ひっそりと生活されているのか滅多にお会いすることもない。
いつ行ってもシ~ンと静まり返っていて人の気配もなく本当に寂しい。
こんな凄い雪の中でよく生活されておいでだなあ、と自分たちのことを棚にあげながら常住
の方に感じ入ってしまう。

 別荘地内を歩き回きまわるだけで世の中の動きまで見て取れるこんな散歩であるけれど、
今年も家々の凄くてちょっと面白い屋根雪をカメラに収めてみた。
                                 
                                 
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