おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:




折々の日誌】 最後最後とまだワラビ採り 


2019.6.11

 今、山は一体どれだけあるのか判らない位の様々な緑色に囲まれている。
春ゼミが啼き、カッコウが啼いている。
気温は23~4度、暑くもなく寒くもない、何とも過ごし易い爽やかな気候である。
畑にいて一息つく頃、突然「カッコウーッ」と聴こえてくると、ゾクッとなってしまう程嬉し
くなってしまう。
雪が解けたのがつい昨日のようで、桜が咲き青葉若葉がふえ、あっという間にもう初夏とは言
えないような季節になってしまった。
山菜も竹の子を残す位か、ワラビは殆んど終わったも同じだけれど、ここで一句作ってみた。

「最後最期と言いながら今日もワラビ採りに行く妻」

そう、毎日行っているとわずかずつまた新しいのが伸びているのを見つける。
それが嬉しくて畑作業が終わり家に入る間際についまた行ってしまう。
最初の頃の物はすっかり背丈が伸びて太くなっている。まるでワラビの林の中を探し回るよう
な格好で、目を見開いて新しく出たものを探していく。結構集まるものである。



もう太くはないけれど今頃の物もとても柔らかで美味しい。
私は灰で一晩アク抜きした後様々な食べ方でまだまだ楽しんでいる。

「おゆきのワラビ料理」
1、ワラビのお浸し(辛子醤油)
2、焼うどんの具(ワラビ、玉ネギ、キャベツ、人参、竹輪、油揚げ、にんにく)
   味付けは塩と醤油のみ
3、オムレツ(ワラビ、小エビ、玉ネギ、にんにく入りでフワッと)
     味付けは塩、胡椒のみ
4、みそ汁の具(ワラビ、玉ネギ、油揚げ、ミツバ)
5、漬物
6、チャーハンの具材に他

ワラビは癖もなくわずかなぬらめきが実に美味しい!
堅さは好みでシャキシャキとした位の茹で方や、柔らかく茹でて叩いて細かく刻み、トロトロ
にして長芋のようにしてズルズルとすすり食べるのも又飾りっけなくいい物である。
その他まだまだ工夫次第で色々なものに使えとても重宝している山菜である。
ちなみに私たち2人は23が大好き!
オムレツは珍しいからかお客さまにもご好評をいただいている。
そんなワラビだけれどいよいよ、いよいよ、もう終わりかな?

                                  ↑PAGE TOP

折々の日誌】>次 へ 最後最期とまだワラビ採り   前へ