おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:




折々の日誌】 この冬分の薪割ほぼ終了 


2019.6.13

  爽やかな初夏の陽気が続いている。
それはいいことなのだけれど、とにかく雨が少ない。今年の梅雨入りはどうやら例年より遅く
なりそうだ。畑や道路もホコリがたつ位パサついてきた。
せっかく定植したトマトやキュウリの苗も水を欲しがっているように見える。
冬の雪も少なかったので、夏になってから今度は大過ぎる雨がドバっと降り続きはしないかと
少々気になっている。

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 さて梅雨入り前の大仕事、今年のストーブ用の薪割の季節がやってきた。
こんな時には連日の晴天はありがたい。
今回はお隣の造園業さんから古く積んであった「ナラ」材を沢山いただいた。
長いままの材なので割る所まで運ぶためにも、チェンソーでまず丸太の輪切り作業。
両腕で抱える程の太い物をまっすぐ切るのは相当難しいらしく、かなりしんどかったようだ。



それらも何とかこなし畑の方に運び終わり、いよいよ薪割り。



割った薪は次々に南側窓下の薪置き場へ積んでいく。

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 先日秋田県内のゲストハウスで目下ヘルパー中という青年が来られた。
今回は休暇を貰って2日間をここで過ごそうと思ってこられたそうだ。近い将来自分でも八戸の
方でゲストハウスを開業したいと言う夢を語ってくれた。

そんな青年が、出来たら頂上へ行ければと思っていたのに丁度いいバスが全くない、そこで1日
のんびりどこにも行かず、出来たら何か体験をさせてほしいと言う。
う~ん、それでは、とまずは私の畑へ。
キュウリの苗を1本の畝に12本ずつ2列、計24本を定植する作業を手伝って貰うことにした。
4~50㎝間隔で穴をあけ、水をたっぷり遣ったあと黒ポットから出した苗を植えつけて行く。
丁度向き合う感じで横にカニ歩きのように移動していった。
その間ゆっくりと色んな話をしながら進んだが、若者と話すのは刺激もあって楽しかった。
2人でやったらさすがに早くて、あっという間に済んでしまった。
最後に刈り取ったスギナを、植えたばかりのキュウリ苗の根元にしっかりと敷いて、根を乾燥
から守るようにしておいた。
水は最初に穴にたっぷり与えただけで、もうこのあとは余程のことがない限りやることはない。
これが私達が取り入れている自然農法の育て方である。

 次は~?と郁男の様子を見ていて薪割をやってみたい、とのことでお願いした。
節が入っている物は割れにくい、それに何年も乾燥していた木なので堅く割るのも大変だろう
と思い私も脇で見ていたけれど、彼の腰つきが実に決まっている。





ホントに初めて?と聞けばハイッとのこと。あまりに見事なので褒めたたえると「剣道をやっ
ていたことがあります」とのことだった。やっぱり、どこか違うものだ。

夫と割り口などを相談しながら結構な戦力になってくれて驚いた。
お陰で薪置き場は見る見るいっぱいに、今年の分は十分に確保することが出来た。



ビッシリ詰め込まれた薪の姿は、見ていて気持ちが豊かになってくるので本当に嬉しい。

 いい体験が出来ましたと彼は大いに楽しんでくれ、こちらは大いに助かってお互いお陰様、の
充実した1日となった。
あのビシッと決まった腰つきから彼の人柄のようなものまで見えた感じだった。
爽やかで明るい彼のゲストハウスの夢、頑張って!
夕食前に3人で一緒に、銭川温泉へ汗を流しにお風呂を貰いに行った。


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