おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:

折々の日誌 菊芋は今年の畑の大ヒット! !


2016.11.29

 まだ11月だと言うのにこのところ殆ど雪ばかりの日が続き呆れている。
畑はすでに完全に雪の下になってしまっているが、その畑の今年の大ヒットは何と言っても菊芋
だった!

 この春京都で菊芋の種芋を購入してきた。
近年急に脚光を浴びてきた作物で様々な薬効があると聞いていたその形は、見た目はひねショウガそっくり。芋と言っているけれどキク科の植物で7~8㎝前後ほどの大きさの物を15個買ってみた。
1個の種芋に大体2~3ヶの芽がついている。
生育旺盛な植物で、小さな芋を取り残しても翌年そこからまた沢山芽を出してどんどん増え、他所にまで進入しかねないとのこと。植える場所によっては畑の困り者にもなりかねないそうだ。そんな訳で植えつける時はその事を考えて場所を決めないとならないようだ。


私は畑の奥に大きく横に2本の畝立てをしそれぞれに植えてみたところ、みるみる大きくなってあっという間に3mは超えてしまった。茎も直径5㎝ほどもの太さ。

手前左、支柱何本もの物はインゲン

その右隣は長ネギの畝





秋の始め頃には、てっ辺に花が咲き、それは明るい濃い黄色の元気なお嬢さんのような花だった。
てっ辺のはあまりにも高くて届かないので脇芽からの少し低い所があったので、ありがたく頂戴し、早速部屋に活けたら周囲がぱっと華やいでとてもいい花で気に入ってしまった。 





11月に入ってやっと上部が枯れ、10日頃にまずは1本の太い茎を初めて掘り出してみたら、何と、その1個の大きさ、形にビックリしてしまった。


左、ショウガ位の大きさ
右、1個の塊で約500g位 
周囲にコブコブが沢山ついている

一般にはショウガのような形の物が売り出されていて、こんな形と大きさの菊芋は見たことがなかった!




小さいものはピンポン玉位の物もあるけれどショウガ位の種芋たった1個分から、手に持つような大きな塊がゴロゴロで、ブルーの桶いっぱいになってしまった!

何しろたった1個分の種芋から約3kg位は収穫できたので、未だ未収穫分を含め全収穫量は、想像したら恐るべし!



ただし一度に沢山掘り起こすと芽が出てしまうことがあるので、食べる分位ずつ掘るのがよいとのこと。ここではこれから春まで雪に埋もれてしまうので、そうなる前に4回程に亘りさし当たっての分だけ掘り出しておいた。そして数日食べる分と、残りは乾燥、味噌漬けなどで保存。
あとは雪解け後に掘り起こすことにしているので2回の季節を楽しめそうだ。

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 おゆきのお薦め
♪〔菊芋の食べ方さまざま〕

「生のもの」大きな物は用途に合わせ適当な大きさに切ったり、コブを外したりしてから使用。

・コロコロと切って炒めて甘辛煮に
・千切りにしてキンピラのように
・皮付きのまま蒸して、マヨネーズ、バター、塩などで
・皮を剥いてからとろける程柔らかく蒸してつぶして合え衣にしたり、シチュウなどに
・生で薄くスライスしサラダに
・好みの大きさで味噌汁やスープの実に
・味噌漬けに
 ①1~2週間で食べきる場合・5㎜巾位にスライス、あく抜きのため3日程塩水に浸けてから甘みを加  えた好みの味噌と和えて5日目位から
 ②2~3ヶ月ゆっくりと・大きな塊のままあく抜きのため3日程塩水に浸けてから以降同じ

「乾燥したもの」薄く切ったり、千切りにしたりしてストーブの傍でよくよく乾燥させておき、
 使う時は水で戻してから使用。

・パリパリに薄く乾燥した物を素揚げにし、塩をパラリと振ってチップスに
・千切りや5~6㎜巾の乾燥した物は水で戻してから炒め煮やキンピラなどで
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たった1個の小さな種芋から3kgもの大量の収穫が出来てしまう菊芋、なんて効率の良い作物だろう!
そして植えておけば勝手にどんどん成長してくれ手間いらず、あっちょっとだけ、あまりにも背が高くなるので、風で倒れないように支柱は成長に合わせて必要になってくる。手間はこれ位かな。
あっもう1つ、収穫後コブが沢山ついている場合、土を洗い落とすのに結構手間がかかることがある。

もしかしたら場所に寄るけれど、食糧難の時代には山に野生化したら助かるかもしれないと思えた。
※ちなみに私は「炒めて甘辛煮」にしたものがお気に入りで、夫は硬めが、私はくずれかかった柔らかめの煮え加減が大好き。

来春植えてみたいと思われた方には種芋お分け出来るかもしれないので、その時期になったらお問い合わせをどうぞ。



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