おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌 虹を追いかけながら


2016.12.23


 昨日から今日にかけて新潟県糸魚川市では、今までにないようなとんでもない大火に見舞われてしまった。様々な悪条件が重なってしまったようだけれど、
年の瀬のこの時期に本当にお気の毒としか言葉が出てこない。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

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 今日は地元花輪の町で3と8の日に開かれる市日へ、久しぶりに出かけてきた。
昨夜からの雨が朝も残っていて、家を出る時は
まだ傘をさすザーザー降りの中。橋を渡ると下の流れは、雪解け水の濁流が増水して勢いよく走っていた。かなり積もっていた2~3日前までの雪が一気に融けているようだ。

 杉林を元湯さんとの分岐辺りまで車を走らせると、これから向かう道の真正面に大きな虹が現れた。
手が届くような間近さで、見覚えのある建物の屋根から川の向こう側の山すそまで川を挟んで両側に、それぞれの付け根までがはっきり見えるしっかりした虹だった。なかなかこうまでしっかり見える虹は滅多にないと思えるような立派さで、朝から嬉しくなってしまった。

 昔、虹を追いかけたことがあった。付け根のすぐたもとまで届いたかと思うと、すでにその先へ移動していて当然どこまで行っても追いつけることはなかった。でもつい楽しくて追いかけてみたくなる。
今日も2人でそんな風に虹を追いかけながら、どこまでも先へ先へと2人の行き先道案内のような虹を
見ながら花輪まで楽しく走ることが出来た。

花輪で用事を済ませている間もずっと虹は出ていたし、帰り道でも今度は車の後ろから付いてくる。
時々陽が射すけれど霧雨も降っているおかしな天気模様、そんな条件の時に虹はよく出る。今日は全くそんな感じの一日だった。

 旅の途中で三重連の虹も見たことがあった。虹を見つけるとどうしてあんなに嬉しくなってしまうのかよく解らないけれど、きれいな自然現象はきっと誰でもそう感じるのではないかと思ってしまう。
虹然り、そして夕焼けや彩雲を見つけると本当に幸福感を覚えてしまう。 

 これも馬鹿みたいだけれど夕焼けを追いかけたこともある。空も海も山も真っ赤に染まり、大袈裟に聞こえるかもしれないけれどまるで紅蓮の炎に包まれているような感覚になった時だ。どこまでこの世界が続いているのか見定めたかった。
予期しない時に出会えた美しい自然現象だから、喜びで運が良かったと思えるのかもしれない。
あちこちを旅していた若い頃、沢山のそんな
美しい自然現象に出会えその都度心奮わせて来られた。
この歳になっても、まだ少しは追いかけてみたいと思えるような気持ちがあることがちょっと嬉しい。

 さてそんなことを言っている内に今年もあとホントにわずかとなってしまった。

数日前まで


山アジサイ枯れ景色


庭のナナカマド


豆柿


バス停からの途中 ミニ奥入瀬?

この1年夫婦何とか健康でありがたかったけれど、世の中は益々常識では考えられないような事件が続発し、閉塞感でがんじがらめのような状況にもなっている。それでも
祈るような気持ちで開ける来年も明るく迎えたいと思っている。

 明日からはいよいよ本格的に年末年始のお客様の受け入れ準備に入るので、今年度のブログは今日が最後になります。
今年もお喋りにお付き合い下さり本当にありがとうございました。風邪など引きませんように、
どうぞよいお年をお迎えください。
 



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