おゆきの日々

  今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々そして常識と非常識の逆転もあり?の日々

折々の日誌  手作りのお供え餅で2017年始まる

         
2017.1.10

   いつものようにあっという間にお正月も終り、新しい2017年の世の中がすでに忙しく動き始めています。
みなさまにはどんな新年をお迎えになられたでしょうか?
 ゆきの小舎では珍しく手作りのお供え餅を飾り、恒例の新年お楽しみ会でにぎやかに2017年が始まりました。
今年もまたおゆきの「今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々、そして常識と非常識の逆転もあり?の日々」と、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

まずはあたふたしている内に過ぎてしまった年末年始を振り返ってみることにいたします。

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 さて大晦日の夜はしばれる大気の中、まさに降るように満天の星がまたたいていた。
今年は80歳になられるおっちゃんの母上もご一緒に参加され、嫁さんのさゆりさんに手を引かれながら夜の暗い玄関前の階段を下り、若者たちと(若者?)一緒にその夜空を見上げ大いに感激されていた。

そして翌元日は朝から思いもかけず明るい太陽が射し始め、白銀の世界が眩しく光り輝やいた。
その後昼ごろから次第に小雪が舞い始めたものの、朝からの雪の予報は都合よく外れてくれ、ここ何年かずっと大雪続きだったので、その素晴らしい天候には感激もまたひとしおだった。
ここ数年では最も明るく、暖かく、穏やかな年明けとなり、年末年始のお客様たちと共に楽しい時間を過ごすことができた。

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〔正月準備〕

・活け花

松は今年も近くから枝を切ってきた。この時期例年だと雪が深くて切りやすい松のそばまで進むのが大変だったのが、今年はラクラクで助かった。

・お供え餅を作ってみよう!
今年は家で作ってみよう、と初挑戦!
餅米を蒸して、臼と杵はないので量も少ないことから麺用のコネ鉢とすりこ木で代用。
少々粒々が残ってしまったようだけれど、割といい感じに仕上がった。
ただすりこ木が少々細かったので結構疲れたのも確か。
 
   



750g(5合)のもち米使用で、Mサイズのみかんの下の写真の大きさのお供え
1組に。

 


 もう何年も前の明楽光会(めらんこかい)の時、みんなで餅つき大会をやったことがあったので、餅米の蒸し方は心得があった。(その時は臼と杵を借りられた)
最後のちょっとしたコツは、米がまだ少し硬めでも芯はなくなっている状態の時、水をヘラで廻しかけてから10分程蒸すということ。この廻しかける微妙な水の量は経験で覚えるしかないけれど、2~3回もやれば覚えられる。
ただし搗く(つく)と言う作業はそれなりの力を要するので、私もやってはみたけれどやはり男手の方がいいかもしれない。
お供えの形作りは餅を搗きたての熱い内に手早く作業を進めないと、冷めてしまうと思うように丸められなくなってしまうので少々気がせく。

終ってみれば最初にコツさえ飲み込めば思いの外簡単にできる事がわかった。これまでお供えは出来合いを買うものと当然のように考えていたけれど、来年も手作りすることに決めた。
餅米を蒸している時の台所中に広がるどこか懐かしささえ覚えるあの甘くいい匂い!これを知らないなんて勿体無い。
蒸し加減を見る時、ちょっとつまんで食べるワクワク感、一緒に少し多めに作って昼食に納豆や大根下ろし、あんこなどで食べる時の幸せ感、こんなことも同時に味わえるなんて、手作りするってやっぱり何倍も得した気分! その気が出た方は是非挑戦してみて!

お雑煮餅まで全部手作りと言う訳には時間的にもいかなかったけれど、せめてお供えだけでも手作りできて充足感があった。
何か一つでも心を込めた手作りもので新年を迎えると、単純な私はそれだけでこの先の1年に豊かな気持ちで向かっていかれる気がした。

余談になるけれど、餅つきの楽しい話をしたら、来年はみんなでやりたいね、ということになった。
何とか臼と杵を探さないと・・・心当たりのある方は是非ご一報を、よろしく!

明日11日はお鏡開き、2人の大好きなお汁粉にこのお供え餅を下して入れる楽しみにしている日です。


〔新年お楽しみ会〕

 元旦の夕食後は毎年恒例の新春お楽しみ会、今年は3年目になる書初め大会。
今年も恒例おっちやん&さゆり夫妻の司会で始まった。80歳になるおっちゃんの母上は書をたしなまれておいでとかで、喜んでの初ご参加。
彼女は到着された瞬間から初めてであるにも係らず小舎の雰囲気にすっと溶け込まれ、若者たちの輪の中に入られた。
その明るい母上のことをみんなでお名前の美智子さんからとって「みっちゃん、みっちゃん」とお呼びしてしまい和気藹々、本当に楽しい時間となった。
普段通りのようなおっちゃんとさゆりさん、そしてみっちゃんのやりとりは、傍でみていてもほほえましいくらい、実に気持ちがよかった。
何か話しても時々あれっ?ということもあり、「私忘れちゃったわ」の言葉も何回も使われることもありのお方だったけれど、まるで小さな子供のように本当に愛らしい方だった。
驚くほど優しい息子のおっちゃんと嫁さんのさゆりさんの言うことを素直に受けていらしたが、息子さん夫婦を信頼しきっておいでだからに違いないと感じとれた。

     
みっちゃんを囲んで

        
 お楽しみ会では今回もThiバさんは座を大いにわかせてくれ、いくおはまたもお腹を抱えて悶絶、笑い過ぎの酸欠状態になったし、司会のさゆりさんも絶妙だった!
おっちゃん&さゆり夫妻の司会も、そして毎年大阪から手伝いに来てくれる幼稚園の先生の久美ちゃんも、共にお正月にはなくてはならない存在で、すでに26~27年目になる。感謝!

 今年はおっちゃん夫妻が思い切って母上を連れてきて下さったお陰で、いつもとは違う一風変わった雰囲気も生まれ、互いに老親のことを考えなければならない年齢になっている仲間たちにとっても、素敵な一組の親子関係のお手本を見せて貰えた思いだったかもしれない。
正月休みを過ごしに集まってこられたこの小さな宿の中に、温かな空気が広がっていたのが殊の外嬉しく思えた。

〔遅い初詣〕
皆さんがお帰りになってから私たち2人で遅ればせの初詣を行った。
と言っても場所は家から数10mの所にある、うちの工房南側の「竜神様の石碑」なのだけれど。
石碑は小さな縦長の石に「竜神様」と彫られ、お隣の畑の中、5~6段のコンクリートの石段の上に奉られている。
3年前までは年越しのカウントダウンはそこで行っていたのが、年々夜中のきつい寒さが身にこたえるようなってきたみんなの意見が一致し、室内で行うようになっていた。
それでも夫は皆さんが到着される前までに、今年はこれまでのように石碑までの参道を簡単だけれど除雪しておいた。
以前は道の両側の雪の壁に小さな穴棚を作り、そこにローソクの灯を灯していたけれど今回は省いた。

  
 何年か昔  参道        全員順番に石段の上、石碑の前でみんなに新年の抱負を発表!

みんな若かった時

 夫が参道を整備した理由
 心からのお礼参りをしたいと思ったから。
昨年8月、初めて東北に上陸した台風10号が、予報では完全に小舎の上空を通過する状況だったので、私たちは花輪の夫の兄宅に自主避難した。ところが兄夫婦と楽しくお喋りしている内気付くととっくに予定の時間が過ぎていて、結局何事もなく終ってしまった。台風の通り道がずれてくれたお陰だったけれどそのために予想もしていなかった岩手県の岩泉地区を直撃し、大災害をもたらしてしまっていたのだった。

 竜神様は「水の神」とも言われ川や海、湖などの災難から守ってくれると言い伝えられている。
1997年(平成9年)5月10日に鹿角市八幡平澄川・赤川温泉の2軒の温泉が流されてしまった土砂災害(地すべり)が発生し、下流に住む私たちもそのあおりを受けて仮設住宅で4ヶ月の避難生活を余儀なくされたことがある。
その時小舎のある谷間には竜神様が奉られていて、そのお陰か結局小舎には全く被害が及ぶことなく、無事に治まった。
今回もそんなことからやはり竜神様のお陰だったかもしれないと感じられ、新年の初詣には忘れずそこにお礼参りをしようと決めていたからだった。
心からの昨年のお礼と今年1年も無事であるようお参りし、やっと新年に向かう気持ちが落ち着いた。

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 巷ではこの新年があらゆることが大転換の年でもあるように言われているけれど、何があっても互いに心赦しあえる仲間の存在があることは心強い。
この1年もそのような仲間たちが気持ちよく集い合える小舎であるよう、日頃はただでさえ運動嫌いな私だけれど、運動不足になりがちなこの季節には特に注意して身体を動かし、元気でいなければと思っている。

今年は正月休みがとても短かかったので、3日には全て終ってしまい、早々に冬季営業を終了とした。

 
    1/4~冬季休業  春の小舎開きは4/25日頃からです。

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 何があっても健康第一、みなさんもどうぞ健康には気をつけてよい1年をお過ごしください。
と、いうことで今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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