おゆきの日々

  今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々そして常識と非常識の逆転もあり?の日々

折々の日誌  カラスについてのこんな話


2017.6.2

 あっという間に6月を迎え、八幡平の山々はすっかりこんもりとした緑に包まれてしまいました。
緑の中には山藤のうす紫谷ウツギの優しいピンクが映え、他
の樹木に咲くのは白い花ばかりとなってきました。栃(トチ)、朴(ホオ)、榎(エノキ)、延寿(エンジュ)、山ボウシ、・・・その他い~っぱいあり過ぎて、白い花はなかなか私には覚えきれません。
その真っ白な花の色は、濃くなった緑にクッキリとひときわ鮮やかです。

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 さて春ゼミの爽やかな音の中に先日はカッコウの初鳴きを聞き、いよいよ本格的な初夏を迎えた。
小鳥の鳴き声も一段と賑やかさを増してきた昨今、カラスの鳴き声も急に増えたような気がする。
それぞれの卵が孵り、小鳥やカラスの子供たちが独り立ちし始めてきたのだろうか?

 そう言えばこの4月、用事で国道7号線上にある道の駅「碇ヶ関」へ立ち寄った時のこと、関所跡の古い門の脇に立つ大木の上方にカラスの巣を見つけた。
まさに両親が次々にヒナに餌を運んで与えていたところ。まだ葉っぱが一つもない裸の梢だったので、しっかりと
その様子を手に取るように見ることが出来た。
カラスに気付いている人はいないようだったけれどその下は広い駐車場、沢山の人、車が行き交っている賑やかな場所なのにカラスはそんなこと気にもしていない様子、人のすぐ際でたくましいものだ、と感心してしまった!






その2ヶ月後のつい3日前、同じ場所を通ったので、カラスのその後が気になってまた
立ち寄り。

あの時はまだ素っ裸だった梢は、今はもう
こんなにこんもりとした葉を茂らせていて
ホントに同じ木なの~?

すでにヒナは孵って元気に巣立って行ったと思われる。









そしてあの時は上の方ばかり見ていて気付かなかったけれど、今回改めて足元からその木の全体を眺めてみたら、なんと立派な木ではないかと驚いた!かなりの寸詰まりではあるけれど、本来なら伸び伸びとした大樹になる「槻」(つき)ではないかと思う。

 東北で欅(ケヤキ)と言われている物でも「槻」であることが多く、ごっちゃになっていることもあるようだ。何らかの事情で早くに芯が裂け、数本の幹状態に別れてしまったのではないかと思う。
本来の堂々とした大木の姿は本当に見事な物で私たち夫婦の好きな大樹の一つでもある。
いずれにしてもカラスのお陰で、何度も目にしていたのにその存在に気づけなかったこの木を改めて見ることができて嬉しかった。

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 さてさて今回は本題が最後になってしまったけれど、カラスの巣立ちをみて思い出したのが「カラスさんカラスさん」。
かつて発信していた「ゆきの小舎通信」第3号、1994年(平成6年)9月発行の記事「カラスさんカラスさん」から抜粋。

ー抜粋開始ー
・3~4年前のこと、朝5時となると決まって沢山のカラスが建物の周囲にやってきてうるさくいたずらをしていた。玄関に置いたプランターの花を食いちぎり、糞はし放題で外階段は真っ白。
やはりプランターのトマトの出始めた苗も引っ張り出して捨ててある。
畑の野菜もいたずらのし放題が続いた。
散らばっているせっかく咲いた花の姿を見て涙が出そうにもなった。私は腹が立ってたまらなかった。
でもその時ふと、祈ってみようかな、と思った。
それからは毎晩のように玄関の階段の上から谷じゅうに向かって呼びかけ続けた。

・「カラスさん、カラスさん、あなた達が生きるためにどうしてもしなければならない事なら仕方がないけれど、ただいたずらだけの為なら止めて欲しい。その代わり私たちもあなた達がこの谷間で楽しく生きられるようにいじめたり、邪魔したりはしないから、仲良くしよう」と祈りの呼びかけをして丁度1週間たった時、ピタリとカラス達は来なくなった。
あまりにピタリと止まったので偶然その時期が来たのかな、とも思ったが、不思議な気がしてその事を手紙に書いて母に送った。すると即、折り返し滅多に手紙などくれない母から返事が来たのだ。

・「驚いた、20年前に読んだ話とまるで同じだ。その人は百姓さんで、虫さん虫さんと呼びかけてやはりピタリと1週間目からその人の畑に虫は来なくなったという話だった・・・」とのこと。
そしてたまたまその後すぐに読んだ本に、これまた偶然に米を食べられてしまう農家の人が、「ねずみさんねずみさん・・・」と同じように呼びかけをしてやはり1週間目でピタリと止んだという記事を見つけ、心底ビックリしてしまった!-----

 カラスは頭が良いとききます。私には本当に解ってくれているような気がするのですがこんな話、皆さんはどう思いますか?
今もカラスさんは悪さをせず、谷間は平和です。ー抜粋終了

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 今もこの谷間にカラスはよく遊び?にきているけれど、あれ以来目に余るようないたずらをされたことは1度もない。
そうそうあったと言えば1度、屋根のてっぺんにズラ~と10何羽も並んでカタカタ、カタカタとトタンの上を動く音が実にうるさいし、異様な光景。
私は彼らに「屋根の上でそんなに集まって動かれてはうるさくてたまらないから、あっちへ行って~」
っと隣の当時廃屋になっていた納屋の屋根を指差した。
ちょうどそこへ隣の奥さんが畑仕事をしに通りかかって、「ナニやってんだ~?」。
「ウン、ちょっとカラスさんに頼みごと」。
「フ~ン??? カラスが屋根にいっぱい集まってくるとその家で葬式がでるんだってョ~」。
「・・・・」。
その時7、7と思い出して(1週間)7回位頼んだら・・・・信じて貰えるかどうか?
そう、揃ってサア~っと隣の屋根に飛んで行ってくれた、これ本当の話!

 つい先日テレビでカラスが話題になっていた。なんでも指差しなどをするとそちらの方向へ気を向けるとか?そうだとすると「あっちへ行って~」の指差しは良かったかも。
またカラスは人の顔をきちんと認識するそうで、いじめた人の顔はいつまでも覚えているとか、その実際の話はよくきいている。
本で読んだ話だけれど、ある実験では卵から孵して手元で育てると、賢いしその人になついて、本当にかわいいらしい。

緑豊かなこの小さな谷間に住む私たち、いつまでもカラスさんとは仲良く共存していきたいと思う。

                           
                                  
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