おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌 じゃが芋の多収穫栽培法の試み


2017.7.3

 あっという間に7月に入り、小舎はすっかり深々とした緑に覆われてしまっている。
晴れた朝は元気な小鳥たちのかまびすしい鳴き声に起こされてしまうけれど、眠い気分も一掃されこれもなかなかいいものだ。
と、言っている内に遅れていた雨が降り始め、いよいよ本格的な梅雨空になってきた様子。

 さて昨年収穫したジャガイモの中で、超小粒のものが6個ほど残ってシワシワになりながらしっかり芽を出していた。腐らずに元気な芋である。
他ではそろそろ新ジャガの収穫の頃でもあるのに、、、と思ったけれど、1作日にそれを駄目もとで種芋として植えてみた。
以前隣の奥さんに7月に植えてもちゃんと育つことを教えて貰ってその通りにやってみたら、当然時期は遅れたが秋になって充分に収穫できたことがあったので、今回もまずはやってみることにした。
但し、ずっとほったらかしのままにしていた物なので、芽をちゃんと伸ばしてくれるかどうかさえ?ではあるけれど。

 また草薮の中から昨年のじゃが芋の堀りこぼしの芋が芽を出し、立派に育っていたのを発見した。
その苗は畝の谷側、歩く部分に1本だけ出ていたけれど、あまりに元気そうなので、引き抜いてしまうのも可哀想で育ててみることにした。
でもたった1本だけなので育て甲斐がなさそうではないか。そこで最近知った多収穫栽培法というものを思いついて試してみることにした。
じゃが芋の芋は、地中の茎から伸びたほふく枝の先端が肥大したものだそうで、実は根ではなかった、と言うことを知って驚いたことがあった。

多収穫栽培法
じゃが芋は親芋(種芋)の上に出来ていくので、少しずつ時期をずらして土を上にかけていく。その土が崩れないように周囲を板で囲って、少しずつ板の高さを上げていくことになる。
囲まれた板の高さの土中で上に向かって何段かに芋がついていく、という方法らしい。
最高70cm位も高く土を寄せることが出来るようで、周囲の平面に広がらず、上下に重なって出来ていくようなので収穫もし易そうだ。従って狭い場所でも多収穫が出来るということらしい
茎が、葉が、どのくらいの成長時が土寄せの適期か肝心のところがまだよく解らないままであるけれど、実践しながら掴んでいくしかなさそうだ。
それに昨年の堀りこぼしということは、当然じゃ芋の畝の脇でもある。しかもナス科のじゃが芋は連作がきかないときている。でも今から引き抜いて他の場所へ移動するのも可愛そう。やっぱりここは無理かなあ?と諦めるのも残念だし。
そこで、ここは谷筋に出来たのだから昨年の畝そのものと同じではないし、などとかなり勝手な発想でチャレンジだけはしてみてもいいんじゃないか、と取り組んだ。
果たして・・・どうなるか?楽しみになってきた。
もし今回上手くいかなくても、次回また改めて(場所、新鮮な種芋などで)挑戦する価値はあると考えているので、どうなっても楽しみではある。


多収穫栽培法
で現在の様子。
畝の表面から高さ30cm位も高く
土寄せをしてあるところ。

今年はじゃが芋作りの時期を逃して
しまい残念に思っていた処だったので、余計にこの試みが楽しくなって、2人でああだ、こうだと言いあっている。


この結果は後日またUPしてみたいと思っている

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朝から降り始めた雨は当分続きそうな気配です。
窓から眺める景色は、周囲の緑の山々にうっすらと霧が流れ込んで、幻想的な雰囲気になっています。
久しぶりの雨の一日もいいものですね。
                       
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