おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌 きのこシーズン到来


2017.9.15

この辺りでは絶滅に近くなったと思っていた「アケボノソウ」。2~3年前散歩の途中に、種がどこから飛んできたのか、車についてきたのか判らないけれど、数本の元気な姿を見つけた時は本当に嬉しかった。今年はどうかと気になっていたら、前よりもっと増えていてビックリした。




少し湿気のある場所に色としては目立たないが、緑の草むらに凛として立つ姿は実に爽やかだ。

遠目では地味に見えるけれど、近寄ってよくよく眺めてみると星を散らしたような変った模様は
なんとも愛らしく、私の大好きな花の一つである。

玄関のテーブルの上に飾っておいたけれど、野生の花にしては意外に丈夫で長持ちしている。

 


 

 さていよいよきのこシーズンの到来である! 
昨日夫が1人で散歩に行き嬉しそうに帰ってきた。雨が降りそうだったので傘を持って出かけたが、入れる物が何もなかったから、ときのこをその傘の中に入れてきた。
傘の内側はヌラヌラ、ヌメリイグチ(別名花イグチとも)だったので、しかたがないか。
とも角は初物である!すぐ他の容器に移し替え、傘を洗って貰った。

 そんなことがあったので、もしや家の裏山にも同じ物が出始めているかも?と今日私は1人で藪の中に入っていった。
家の横の小川を渡って数歩も行かない山道の途中に、山菜のミズの群の中に紛れて、ポツポツとまだ小粒ではあるけれど
「サンボダシ」(学名ナラタケ、俗称サワモタシとも)の姿があるではないか。
今までこんな場所では見かけたことがなかっただけに全く思いがけなかった。 
そこで今日の目的の
ヌメリイグチに行く前に、ここでしばしサンボダシ採りとなってしまったのは言うまでもない。そして沢山あったので、1人より2人の方が早く済ませられるからと、丁度裏のミントの整理をしていた夫を呼んで、2人でせっせと収穫した。
そして本格的な秋が来たことをキノコを採ることによって身体中で実感した。

サンボダシ

その後、もう数メートル先にある
ヌメリイグチがいつも出る場所に行ってみた。見当つけた通り案の定顔を出していたヌメリイグチを収穫しついでにミズのコブも採って大満足で戻ってきた。

ザルの上のミズこぶ横にあるきのこは、家の正面の川の淵で今日見つけた天然の椎茸!
今の時代これはとても貴重品。
洪水の時、上から流されてきた木に時々はえる。
その横の葉物は、畑の大根の間引き菜。
左下は
ヌメリイグチ

 きのこ採りは楽しいけれど、その後の処理はかなり面倒で時間もかかる。でも大自然からの贈り物、秋の味覚の王様の1つであるきのこを見つけたら、嬉しくて面倒なことも忘れて嬉々としてしまう。
今年もやっぱりまたこの時期がきたなあ、と時の流れの速さに驚き、そうしてまたいつものようにいそいそときのこの処理をしている私である。すぐ食べる分の他は、保存用に茹でてから冷凍に。
そして今夜のメニューは、夫のリクエストにより「きのこ入りマーボー茄子」と決まった。

今夜のメニュウー 
・きのこ入りマーボー茄子(ヌメリ イグチ、茄子、豆腐、ネギ、ズッ キーニ、赤ピーマン)
・漬物(キャベツとキュウリの浅漬 け、ミョウガの赤梅酢漬け、キュ ウリのQちゃん風)
・大根間引き菜の炒め物
・ミョウガの味噌炒め

 

もう1箇所アミタケの出る場所があって、そこも多分丁度盛りになっている頃と思える。
そこは畑の目の前のマイゲレンデの上、が、そこを先日熊が上っていた!

熊発見!
先日その斜面を熊さんが登っていたのを玄関から見てしまった。
採りに行きたい気持ちを抑えて我慢我慢。
今年のアミタケは熊さんに譲ってあげることにしよう。




この数年、熊の目撃も多く、キノコ採りに遠出は出来ず残念だけれど、そんな時すぐ裏にも
簡単に採れる場所があるのは本当にありがたい。

 こうして今年もあっという間に秋を迎へ、いよいよきのこの季節がやってきた。
鍋物に
煮物に、また炒め物に、と色々な調理で秋の味覚を楽しませてくれるきのこ。おまけに栄養豊富なことも嬉しいし、沢山採れたら保存して長い冬の間の大切な食材としても重宝する。
この夏は雨が多かったので、きのこの出方も期待出来るかも知れない。夫は散歩に出かける度に採ってくるに違いない、私も毎日その処理に追われそうだけれど、これが秋の大きな楽しみでもある。

 
                                 ↑PAGE TOP

折々の日誌 >次へ きのこシーズン到来 前へ