折々の日誌 旅行から帰って
2013.4.14
先週の6日(土)およそ2週間の里帰り旅行から帰ってきました。
帰ったらこれを堺に長かった冬と別れ心機一転、心も春の小舎明け準備に入れ替ります。
畑にはまだ50~60㎝の雪があります。
道の両側にもまだたっぷりの雪が残っていますが、この冬の豪雪を考えたらこれでも融けている速さは驚くほどです。
旅行から帰ったのがたった1週間ほど前のことなのに、なんだかとても遠い昔のように思われます。
行った先の陽気も、世間の様子も余りにも違うので、別世界のように感じてしまうのかも知れません。
今年は京都の妹宅に到着して翌日から、一気に九州まで行ってきました。
往路は山陽道利用で九州入り、阿蘇、熊本、幣立神宮、高千穂峡と回り、帰路は中国道利用でした。
山陽道は名前からすると明るい感じなのですが、予想外にトンネルが多すぎて明るさが見えず、気味も悪いし少々ウンザリ気味でした。
以前はそれ程感じなかった筈ですが、事故のニュースもまだ覚めやらぬ時だっただけに、こんなにトンネル多かったっけ?と2人で驚いた程でした。
それに対し中国道は上り下りは多いものの、山の間という暗い印象はあまり感じられませんでした。
それよりも道中の山々に咲く真っ白な「コブシの花」、どこまでも続くその見事な群落に思わず感嘆の声をあげっ放しでした。
この時期は桜、桜と桜だけに焦点を合わせていたせいか、コブシとは!全くの予想外、それだけに思いがけない純白の美しさに出会えた嬉しさは格別でした。
改めて中国道は山の中、寒くて桜はまだまだだったと実感しました。
帰路中国道を通ったのは、岡山の「吹屋の町並み」見学が目的。
以前クリさんから是非にと勧められた事があり気になっていました。
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小舎の開始ころ、弘前の古道具屋で安い黒塗り箪笥を見つけ購入しました。
塗りは大分ハゲチョロケになっていたので紅柄粉を買って水でとき、赤く塗り直し、その上にニスをかけたらすっかり蘇えってくれました。渋く本当にいい赤色で随分重宝してその後長く使っていました。
宿の常連さんたちは良くご存知の引き出しが沢山ついたあれで、結構好評の2段重ねの食器ダンスでした。今は引き出し12個の下の段だけ置いてあり、今でもお気に入りですが、但しそれも大分時が立ったので現在は更に真っ黒に塗り直し、再度蘇えらせて使っています。
打ち明けるとその黒く塗ったものはナンと、ペンキ!です。どなたもまさかペンキだとは思いもせず、
またも渋い雰囲気に仕上がっているので、味があっていいですね、と言ってくださいます。
さてかつてその紅柄で栄えた吹屋という村があるというので、どんな所かとひかれて行ってみました。
そこは岡山県の山の中に忽然と現れ、その昔大いに紅柄(べんがら)で栄えたという町並み、今は「吹屋ふるさと村」として整備されていました。
といっても地味な場所なので平日でもあり観光客はパラパラ、それがゆっくりと古い邸宅などを見学して歩くのに丁度良い感じでした。
私は古い建築物を観るのが大好きなのでわくわくで、映画「八墓村」のロケにも使われたというお城のような豪勢な建物も圧巻でした。
紅柄は酸化鉄の粉で陶芸にも使いますが、現地の土産店で染料としても使われる事を初めて知りました。ブラウス、帽子、スカーフ等々皆なかなか素敵な色合いに染められていて、妹とお揃いにと、スカーフを土産に買いました。
染物はいつか私も試してみたくなりました。
愉快な下駄
ついでに土産屋さんでこんな愉快な下駄発見!
履きごごちやいかに?
建物の保存にも適し、塗りこまれて赤みがかった土壁や柱などが続くこじんまりとした町並みは、往時を忍ばせ郷愁を誘う雰囲気でした。
「吹屋小学校」
写真でもよく紹介されている日本最古の小学校と言われている「吹屋小学校」は、それは美しく愛らしく素晴らしい建物でした。
子供が少なくなりつい最近廃校となったそうで残念ですが、大切に保存されていました。
こんな学校で子供時代を過ごせた人達ってなんて幸せなんでしょう!きっと心も豊かに育てられたのではないかと想像されます。一見の価値ある建築でした。
今年は九州でも大阪の弟の所でも丁度の桜を楽しめました。(京都の一番北の妹の所は寒くてまだまだでした)西からの早すぎる桜の便りに滞在の頃はもう終っているかな?と少し案じていましたが、その間の何日かの冷え込みが幸いしたようです。
帰る直前弟達と奈良の飛鳥へ行きましたが、石舞台辺りも春爛漫!暖かな青空のもと、満開の桜を満喫できました。この辺りは本当にのどかで、何度でも行きたくなる、2人のお気に入りの場所です。
桜を堪能したあとにはまた雪の世界が待っていました。
道路の雪はすでにきれいに解けてありませんが、他はまだまだ。
そしてなんとスッカリ解けていた玄関前も翌日の朝はこんな感じに!
翌日の朝は又→
でも昼頃にはきれいに解けました。
4~5日前の突風では悦っちゃ号の車庫の扉1枚が吹き飛ばされて直したり、帰宅後のこの春は目まぐるしく過ぎています。
でも春は確実に来ていた、と実感!
ふきのとう
と言うことで、いよいよこの春からまたどうぞよろしく。