おゆきの日々

  今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々そして常識と非常識の逆転もあり?の日々

折々の日誌 渇水の玉川ダム


2012.9.3

 昨日大好きな「平山郁夫展」が開催されていた横手の ふるさと村に行ってきました。
私には「いくおさん」と呼ぶ好きな男性が3人います。
1人は、勿論私のいい人、そして北海道に住む「いくお さん」、そしてもう1人が「平山郁夫さん」なのです。
何度か画伯の絵は観ていますが、県内で観られるとあって夏休み臨時休暇をとって行って来ました。
深い内容と色調の絵は観る度に惹かれてしまい、心が落ち着きます。
横手は同じ県内でも小舎からは3時間も掛かってしまいますが、やはり行って良かったです。

渇水の玉川ダム
 コースはR341号から玉川、田沢湖経由をとりましたが、途中に現れる玉川ダムの現状には本当に驚かされてしまいました。このダムの完成以来こんな様子を見たのは初めての ことです。
始めに川の水が余りにも少なくなって真っ赤になっている異常さに気付き、そしてダム湖に近づき、その様子の異様さには更に目を見張りました。
完全にダムの底が現れてしまっていたのです。

ダムが完成し、満々と水をたたえた時のあの豊かな湖はどこへ行ってしまったの? 湖底にはかつて走った国道の跡や人家の土台なども見て取れ、信じられない光景です!
「僕たちわたしたち山の子はみんな元気」と書かれていた小さな小学校があったのも思い出しました。
あの建物はどの辺だったかな?次から次へと懐かしい記憶が蘇ります。

 昨日は日曜日だったこともあり、かつてそこで暮らしダムの完成と共に移転させられたであろう方達がニュースでお知りになったのか大勢見物にこられていました。
どんな思いで見ていらしたのでしょう? きっと移転の時も複雑な思いであったことでしょうが、今更こんな様子を見るのは尚の事辛いのではないでしょうか?

 今夏は2週間に1度位はおしめり程度の雨はあったものの殆どが快晴で、本格的な雨らしい雨が降っていません。この夏の長期予報では冷夏と言われていたのに、この連日の残暑はどうしたことでしょう?
改めて周囲の川を見てみると、どこも流れはチョロチョロです。
こんな日が続いて天下の玉川ダムもとうとう干上がってしまったのですね。
コバルトブルーの妖しいまでに美しい水を満々とたたえたかつての姿に、一日も早く戻ってくれる事を祈るばかりでした。

男神橋の上から