おゆきの日々

  今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々そして常識と非常識の逆転もあり?の日々

折々の日誌  小舎通信最終号

         
2011/09/30


 先日、〔八幡平から「小舎通信」〕としてこれまでずっと発信し続けてきた小舎の便りを、第70号を持って最終号とさせて頂いた。

突然で驚かれた方が多いと思うが、10月で私も70歳を迎えることになり、通信も70号と丁度70が重なり この辺で切りも良くはないかとずっと考えてきた。
そしてとうとうこの70号を発送し終えた。 感無量!

発行部数は凡そ150通、A4版4頁、春夏秋冬の年4回、大した物ではなかったが、原稿作りから始まり、プリント、封筒詰め、一筆箋、宛名書き、糊付け、切手貼り、発送までを一人作業で続けてきた。
営業の傍らだったのでわずかな空いた時間や夜中、朝方近くまでと多くの時間を費やしてきた。
作業自体は好きな事で大変楽しいものだったが、年々身に負担がかかって来た。
いつも絶大なる声援を送り続けて下さった方々には申し訳なく、自分でも辞める事への一抹の寂しさも覚えたが思い切ってお許し頂こうと決め、その分小舎や私達の様子などHPやブログを充実させようと考えた。

何年分ものコピー用紙を送って下さった方、切手を送り続けて下さった多くの方々、どれ程経済的にも助かった事か。
また必ず感想、お便りを送り続けて下さった方々、どれ程楽しみで勇気付けられてきた事か、考えをまとめる作業は素人には大変な事だったが、それは必ず何倍にも嬉しいものとなって返ってきた。

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 小舎の開所1975年からすぐ月一度のハガキから始まった通信だったが、途中から現在の封書に形を変えた。その間最後の3年間はパソコンに変更したが、それまではずっと手書きで、36年間の長きに渡り発信し続けてきた。
70歳を目前にパソコンを覚えるのもこれまた必死の思い、何度徹夜になってしまったか、今はもう覚えてもいない。それでもパソコンを操作出来るようになると、原稿の下書きだけでも随分と時間が短縮されるようになった。
周りからはパソコンでやれば簡単だよ、とつつかれ通していたものの意固地過ぎる位手書きにこだわり続けていた。手書きの、血が通い合えるような温かな雰囲気がどうしても捨てがたいと思っていた。

それがある日ふっとパソコンにしよう!と思いつき、それからは自分でも考えられない程のめりこみ、今度は周りから変われば変わるもんだね、と呆れ驚かれるしまつ。理由は自分でも解らないので、これもある種の「時」が来たのだと思っている。
パソコンに変えてもどのようにすれば温かみを出せるか様々に考え、親しみ易くイラストも各所に入れ、見出しにも工夫をするようにした。
やり始めるとこれもまた欲が出てきて少しでも見易く、いい紙面にしていきたいと思うもの、そのために益々パソコンの勉強が必要になっていったが、頭のボケ防止には最高の作業となった。

このようにして36年間発信し続けてきた〔八幡平から「ゆきの小舎便り」〕を終了することになった。

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皆様と様々な思いを共有し多くの事を学ばせて頂きながら今日まで長い間無事続けてくる事が出来たが、この時間は心底私にとっては宝だったと思っている。こんな幸せを深く感謝するばかりだ。

 発送後何人かの方から感想が届き始めている。

◎その内のお一人からは
「こういう動きは、なかなか、辞めどきがむずかしく、ここでいったん区切りをつけられるのは、英断と思います。」というメールを頂いた。
出版社の一員であり小説家でもある彼から英断、とそんな風に捕らえて頂いたことからあァこれで良かったのだ、と正直少々迷いの部分もあった気持が楽になり嬉しかった。

◎またある方からは
「私達読む方は寂しくなりますが、またさまざまな方法でのお知らせを楽しみにして・・・通信は2号から・・・ずっととってあります・・・今のパソコンでの制作でももちろんですが手描きの時代のものは
とても捨てられない。封筒も二人の間にロコがいたり、ロコとカイがいたり、そしてまたロコだけになり、お二人だけになって、おゆきさんの髪がショートになって、と捨てられない・・・本当に捨てられない。あんなかわいい封筒。。。通信なきあと、私の希望としてはHPに「おゆきのお料理レシピ
コーナー」ができるとといいですね・・・」
・・などと、グッとくるお言葉!これ程大切にして頂いて・・・。更に希望など言って頂き刺激を受け検討させて頂こう、と思った。

◎またある方からは
「残念だけれど、HP、ブログもっと見るようにしますから・」っとグッと肩を押されてしまった。

まあこの年になってボケ防止のためにも物事を考えまとめる作業は必須かな、と考えるべきか?
どんな形で行くにせよ、今後もパソコンの方何とか頑張らなければ!

これまでの長い間つたない手作り通信のご愛読、本当にありがとうがざいました。


  

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