おゆきの日々

 今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々、 そして常識と非常識の逆転もあり?の日々



癌から復活物語>その13 何故治るのか


13〔何故治るのか〕

実に多くの癌患者さんと接し合えた3週間、その多くが医者に見離された末期癌の人達でした。

末期癌ともなり、そのまま病院にいる限りは抗がん剤、放射線治療などの化学治療が施され、この無駄な化学治療によって死に至る図式は今も数多く見られます。ますます増えているのが現状ともいえる昨今です。

一度手術で開いたが、すでに手遅れだったからとすぐ閉じられた方が、化学治療を受ける前に病院を出この治療室へ移る、そういう方の救われる率は高いようです。
私も手術で患部全摘してしまい「取っちゃったの、残念だったね」と最初に言われビックリしましたが、取る必要など全くなかったそうで敵としてやっつけるのではなく、共存も出来るのだそうです。
ただ私もこれから徹底した化学治療が始まると言う前に病院を出てしまったので、化学治療によるその後の苦しみを受けずに済んだので、それだけでも良かったと言われました。

癌は食物の取りかた、ストレス他色々な原因で血液の流れが滞り、それによって内臓に負荷がかかる細胞の部分老化であると言われます。
これはたまたまその人の弱い部分が痛めつけられ、身体のバランスが崩れたことによるもので
出た症状によって名前がつけられるが、そこでは癌も風邪も変わりはないという取り方をされていました。従ってバランスを崩した根本の体質を治すのが第一です。

特に現代人は日頃の食べ過ぎから内臓の弱っている人が多く、内臓の働きに負担がかかり過ぎ
本来の仕事をしきれていないそうです。きちんと消化しきれない内にまた食物が入ってくる、の繰り返しで内臓は悲鳴をあげています。そのうち内臓はどうにも出来なくなって役目を放りだしそれぞれの症状となって表面に現れます。

断食が何故いいのか、というと一旦食物を絶つことによって内臓に飢餓感を与えます。栄養分が入ってこないと細胞は生きるために必死になって本来の活動を開始するようになります。そのためにはまず余分な物からそぎ落としていこうとするのですが、これが本来人に備わっている自然治癒力というものです。
それが癌細胞の剥離という現象になり、宿便を出すという行為となって治癒の方向に向かっていきます。この治療室ではこの自然治癒力を高めることが最大の目的でもありました。
簡単にまとめると治癒への道は、このような過程で行われるのだと考える私なりの理解です。

そのためにミルク断食、水断食、で一旦身体を飢えさせ、同時に血行を良くするようなマッサージ、散歩、入浴で身体を温めるスケジュールが組まれていました。

そしてここでの何よりの素晴らしさは、病院の癌病棟にありがちな暗いヒソヒソ感がまるでなく
全てをさらけ出していたことで、誰もが明るくあっけらかんと前向きに過ごせたことでした。
入所者のご家族がお見舞いにみえ、小さなお子さんが賑やかに走り回っていることも珍しくありませんでした。
互いに治ったら何を食べるかと可笑しな夢を語り合い、今日はどんな便がでましたか?など普段の会話には出来ないような話題も同室となった方達とは飾ることなく話し合えました。
私はみなさんと過ごす時間がいつも楽しくて、癌を治している、という悲壮感めいた気持ちは一度も起きたことがありませんでした。
いつもあんたはアホか、と言われる位のんきで何の恐れも感じず、死ぬ時は死ぬ、生きる時は生きる、とばかりただだたお任せコースに身をゆだねていました。

14〔治療室退院〕につづく


↑ PAGE TOP

癌から復活物語 >その13 何故治るのか