おゆきの日々

 今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々、 そして常識と非常識の逆転もあり?の日々

織りん娘会> 16秋の研修会


2016.11/15

 先日11/7でゆきの小舎の今期営業を無事終了し、その後のおまけ営業としてこの12~14日
(土~月)の2泊3日で恒例の「織りん娘会」秋の集いを開催した。



これまでの秋はずっと研修旅行会としてきたけれど、最近は小舎でまったりしたり、近場の研修ドライヴなどが多くなっている。
今回は主目的を美術館見学と裂織(さきおり)保存会の工房を訪ねる1日ドライヴを組んでみた。

初日、前夜祭?
 今回織りん娘会に初めて悦っちゃんの旦那、武ちゃんの参加があり、久しぶりの再会でもあったので大いに盛り上がった。

   

参加者は夏と同じ顔ぶれが3人
、全員で6人だったので、前もってやり易くゆったり座れるようにテーブルの配置換えをしておいた。


今回の
夕食は小舎が用意、10月のたんぽ会のため夫が手作りした卓上炉を活用してお好み焼き会をすることにした。
10月の広島焼きとは違って、今回は関西風のいわゆるごく普通のお好み焼き。



具材は基本の大量のキャベツや揚げ玉その他に、イカやエビなどの魚介類を加えてみた。そして生地やソースは自家製。それに何品かの添え物とビール。
最後は玉子とイタリアンパセリを混ぜたうどんを、鉄板いっぱいにどっと広げて焼きうどん。
醤油をまわしかけ、これがまた殊の外の美味しさ。

突然1日だけの店開き
お好み焼きの店「おゆき」
女将の手さばき!

ストーブの傍でもあり炉からの熱気も加わり焼く身には暑かったけれど、熱々のお好み焼きや焼きうどんをハフハフ言いながら堪能して貰った。



その後は武ちゃんと夫で思い切りの
♪ジャムセッション、時々「あ、今日は織りん娘会だっけ?」なんて白々しく言いながら続けている。そんな横で私たち女、織りん娘会会員は真面目に糸や最近の作品などについて・・・なんて語り合う訳もなく、3ヶ月ぶりの再会で溜まったお喋りを思い切り楽しみ、夜も12時を超えてしまった。

2日目、ドライヴへ
コースは十和田湖ー奥入瀬ー十和田市現代美術館ー十和田市道の駅内、裂織保存会「匠工房」
キリストの墓経由で。

 朝になって突然夫が「今日は行かないで留守番をしている」と言い出した。
前から風邪気味ではあったけれどどうも昨夜の張り切りが過ぎたようで、調子が悪く長い運転は自信がない、今日はゆっくり休んで後はやっておくから行ってきて、とのことだった。
ちょっと心配ではあったけれど、それではと5人で出かけることになった。

元々は夫の運転で5人で1台の車で出かける予定をしていた。
そこに急に6人になったので悦っちゃん夫妻の車も使わせて貰い、2台に別れて行くことに変更した。みんなが一緒の1台で行けたら楽しいだろうと考えていたので、2台に別れることになったのは
正直言うと少々残念にも思った。そこへ思いがけない成り行きに、運転は悦っちゃん武ちゃんの交代で、夫妻のワゴン車1台でゆっくり座って行けることになってしまった。
そんな訳でものごと全てをありがたく受け入れ、朝食の後片付けもよろしく頼んでいざ出発!
悦っちゃんちの愛犬「ドーターちゃん」も一緒だ。

  
  
今年は雪も早かったけれど、紅葉はいつまでも残っていて、特に山中を真っ黄色にしているカラマツは見事だった。
どこもシーズンは過ぎているので空いていたし、至る所本当に綺麗で歓声をあげ通しだった。そして武ちゃんが一緒の車中は笑いっぱなしの道中となった。

十和田市現代美術館

ここは名前の通り現代美術が主展示だけれど、圧巻は超リアルで超巨大な農婦立像!
入り口を入った瞬間、その中央に立つ一体の巨大な像、その迫力には思わず度肝を抜かれてしまう。年寄りの微妙な皴やむくみ具合、崩れても堂々とたくましい農婦の体つき、人間工学に則った立像のこれが作品と呼べるのかと勘違いしそうな程
髪の毛の質感も、皮膚の質感もまるで生きた人間そのままのリアルさ。その目に見つめられると一瞬ちじみ上がりそうにもなるくらい。
髪の毛はガラス繊維、皮膚はシリコンで作られていると教えて貰ったけれど、人をみる観察力の凄さに唸ってしまう。この美術館ではこの農婦像1体を見るだけで充分に満足だと思ったほどだ。
ただこの像だけ撮影が禁止されていたのが残念だったけれど。

  
                       

裂織保存会「匠工房」
十和田市道の駅「とわだぴあ」に隣り合わせで匠工房「南部裂織の里」南部裂織保存会がある。
http://www.sakiori.jp/index.html

古民家風の大きな建屋内には、地元の家々から集められた
古い地機(じばた=織り機)がズラーッと70台も置かれその空間は実に壮観だ。

     
 
体験や教室も開かれ、遠方から織物留学生のように学びに来られている方もあるとのこと。
1台ずつの織り機にはいつでも体験出来るように経糸が張ってあり、途中まで緯糸の布糸が織り込まれている物もある。それぞれが素晴らしくセンス光るものばかり。様々な作品や糸なども展示販売されている。


仲間一同この時はみな織りん娘会員の目になっていて、横糸のこと、筬の巾のこと、沢山の質問をする私たちに係りの方は親切に応えて下さり、あっという間に2時間近くは経ってしまった。
やはり優れた物を見ることの大切さと、それに巡り合える喜びを感じることができた。

そして ー追記ー
このページをUP後、範子さんから頂いたメールに

機織りは、生活の一部、当たり前のことだったのですね。改めて感じました。 楽しんでできる時代に生まれた幸せを感謝しなくては!

とあったのでホンとにその通りだと思った。
生活の一部だったらさぞ厳しく辛いことも多かったに違いない。つい今の時代趣味だけとして捉えてしまいがちだった私も改めて感謝しなくてはと思った次第でこの気持ちを追記。

帰ったらまた思い切りやってみたいと
触発されてしまい、本当にいい刺激を受けることができたと、今回の研修場所にここを選んだことに満足した。

キリストの墓
帰路は来た時とは違う、
車でなければ行けない場所、キリストの墓を経由するルートを取ってみた。着いてみると昔とは周囲が全く様変わりしてしまっているのにまず驚いた。どこも観光のために必死なのだとつくずく思う。
ここについては諸説あるけれど、そんな中に必ず幾つかの真実は隠されているだろう、と私は思っているがやはり古代のロマンは人を惹きつけるものなのかもしれない。
着いたのが4時ちょっと過ぎ、まだ全体を見ることが出来る暗くなる直前でセーフだった。
当時の村の話などを交えてお喋りしながらそこをあとにし、帰宅は7時頃。

夕食後
ゆっくり休めたので体調はかなり戻ったという夫がご飯を炊いて待っていてくれホッとした。
その日の夕食は前日から仕込んでおいたカレーライス。
夕食後、またもや凝りもせず男2人はジャムセッション、そしてその横で女4人はこれもまた懲りもせず、大きな楽器の音を気にもせず、、、、、。また12時を超えてしまった!

3日目、盛岡までのドライヴ
朝は真っ白な霜が下り空気はキュッと引き締まっていた。それからは雲一つない真っ青な空。
宮古の山の中に帰る悦っちゃん夫妻と途中まで一緒に、新幹線で帰る2人を盛岡までお送りすることにした。
もし天気が良かったら是非ご案内したいと考えていたドライヴコースを、この天候だったので迷わず走ることにした。
安比からレインボーライン、その先の八幡平温泉郷からは岩手山パノラマライン~焼走り~
R282道の駅「にしね」へ抜けるコース。
安比岳、岩手山、八幡平と雄大な山々を顔に迫るほど目前に仰ぎながら、その山々の裾野に
広がる広大な視界を堪能しながら走った。どちらも普段国道を走っている時とは違った向きの山容を見ることが出来、新たな魅力発見のコースでもある。


岩手山 焼き走り溶岩流展望所より

この日の紅葉もまた見事で
本当に暖かな天候にも恵まれ、素晴らしいドライヴとなった。
盛岡の手前で昼食をとったあと悦っちゃん夫妻と別れ、お2人を盛岡駅までお送りし、今回も楽しかった織りん娘会を無事終えることができた。
悦っちゃん、武ちゃん本当にお疲れさん、ありがとうございました。

いつか全員の顔ぶれが揃う日を楽しみに、それぞれの手仕事を楽しみながら続けていきたい会だと思っている。

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