おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:                        

折々の日誌 プラチナ元年


  2018.1.6

 今年、ゆきの小舎はプラチナ元年を迎えた。
ナニ、それ~?って言われると思うけれど、その辺は小舎のホームページでもご案内の通り。
ことの発端は年々小舎の仲間の年齢が上がり、これだとシルバーゲストハウスになっちゃうね、
とそんな話から始まった。
でもシルバーと銘打ってしまうと、若い人たちが入りにくいだろうし、入っても欲しい。
また、微妙な年齢の人はシルバーって認めるのもなんだしな~と思うかもしれないし。
やっぱり色々な人たちにも利用して貰え、年配の人も気軽に集える、という感じでキラキラ光り
すぎるゴールドより、落ち着いた品格を持つプラチナの方がどんな層にもぴったりくるんじゃな
いかということになり、即満場一致で決まってしまった。

「プラチナゲストハウス」うん、いいなあ!     
で、その定義は?
現在の私たちのような旅の宿の原点は「ユースホステル」からだった。
その後民宿と呼ばれる形が生まれ、その「民宿」のくくりの中に「とほ宿、とほ民宿、フリー、
農家民宿」とそれぞれに合った呼称が生まれていった。
その呼び方の内容にはおおよその共通点、特徴があった。
けれど今の「ゲストハウス」は余りに漠然として共通点、特徴もバラバラの感がある。
時代の流れで当小舎も現在は「ゲストハウス」のくくりの中に変化させることになったけれど、
やはり原点は旅好きが集まり、宿主お客様が互いに心を開いて語り合える、一家団欒して
いるような内容の宿としてあり続けたい。
今どき時代遅れのようにもとられるだろうけれど、こんな時代だからこそ必要な場所だと考えて
いる。
新しく増えている安価な宿泊を主な目的としている宿とは少し違う、当宿のようなコミニュケー
ションを大切にしたゲストハウスのくくりを今後「プラチナゲストハウス」と呼ぶことにしよう、
と勝手にその場に時居合わせた仲間たちと決めてしまった。
だからその時居合わせた仲間はプラチナ会員で、酒を飲みかわすだけではなく、人と人が楽しく
語り合える宿はみな「プラチナゲストハウス」である。
今後ゲストハウスの前後に「〇〇ゲストハウス」などと大雑把でも一目でわかる宿の内容を示す
ような呼び名が出てくるのではないだろうか。そんな気がする。
だから今年はプラチナ元年
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「今年の生花」
足元の緑の葉は杉。
例年取りに行く松の枝は、余りにも雪が深くて取って来られなかった
ので急遽杉にしてみた。
橋を渡った正面にある杉は、生え際の低い腰の辺りに新枝がモクモク
と伸びだしていた。
その若々しい緑が大変綺麗で簡単に取れそうなので、いつか生け花に
使えるな、と考えていたものだ。
松にこだわることもないので、これにしてみたけれど、本当にきれい
な緑で気に入っている。




「元旦の祝い膳」
お雑煮・小松菜、大根、人参、牛蒡、鶏肉、
 角切餅
祝い皿・伊達巻、黒豆、酢牛蒡、栗の甘露煮入
 南瓜きんとん、ごまめ、かまぼこ 
(かまぼこ以外は全て手作り)
小鉢・大根なます(人参、弟の手作り干柿入り)
漬物・白菜塩漬、大根人参などの塩糀漬


今年は年末から大雪で年明けもその予報だった。
自炊の買い出しも大変そうだということで話し合
いの結果、特別に今回の夕食は宿側が用意するこ
とになった。
飲み物、つまみ類は好きな物持ち込み自由!
元日夕食」
山菜おこわ・ゼンマイ、ワラビ、蕗、山ウド、
 キクラゲ、他キノコ、その他



鮭のマリネ・玉ネギ、ピーマン(青、赤)、
 コーン
なめ茸の梅肉和え
ポテトサラダ
卵汁
漬物・白菜、キュウリ囲い漬、菊芋味噌漬



年越しの夕食後は、2時近くまで完全にお喋りだけで大いに盛り上がってしまった。
こんなによくもお喋りだけで盛り上がるものだと感心するほど、一体感を感じての時間だった。
元日の夕食後は珍しくトランプ大会に。久しぶりに懐かしい「大貧民」に興じたが、年齢に関係
なく結構燃えてしまうようで、これもまた盛り上がって結局2時頃まで。

床に就くのが2日共すっかり遅なってしまったけれど、ほんのちょっとの期間なので、体力の方
も充分だった。
今年はいつもの方たちが親御さんの介護で来られなくなったり、急に風邪をひいてキャンセルが
出たり、と人数は少なくなってしまった。その分大いにまとまってゆっくりと語り合え、心地い
い時間を持てた。
多ければ多いなりに、少なければ少ないなりにそれぞれいい時間が持てるものだ、ということも
長い間に色々な波を乗り超えてきたお陰で判るようになった。

良き仲間たちのお陰で今年も素晴らしい年明けを迎えられた。
ここ最近は随分とのんびり過ごしてきてしまったので、今年はもう少し動いてみようかなと考え
ている。  

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