【折々の日誌】岩手の地ウリ(昔キュウリ)
2018.8.6
ここ数日寒くて震えあがっている。今日も20℃に満たなくて1週間前の暑さが懐かしい。
また台風13号が関東周辺に直撃か、との予報もあり、前回の進路はちゃめちゃの動きだった
12号に続いておかしなことにならなければいいがと願っている。
昨日は久しぶりに1日中本格的な雨が降り畑や庭にとっては恵みの雨となった。
カラカラで固くなっていた土は柔らかになり、植物も生き生きと緑の葉を茂らせ伸びている。
さて昨年岩手の仲間から地ウリの種を貰い受け大切に保管していたものを5/1に蒔いた。
それがやっと7月の中から実を結び始め、末頃から収穫の運びとなった。
【地ウリ】
昔キュウリともいうことがあるようで、要するに余りにも昔から身近にあるのが当たり前の
キュウリだったので、あえてこれと決まった名前がつかなかったようだ。
それで現代のキュウリに対して昔からある地物のキュウリを昔キュウリ、あるいは地ウリと
いって区別している。
最近になってやっと古くから受け継がれてきた地の伝統野菜の種を守ろう、という気運が盛り
上がってきた。地方ごとに種類は色々であるけれど、大方は似たようなものだと思う。
ところがやるならブランド化しようとそれぞれが地元の名前を付けて売り出そうとしている、
というのが現況のようだ。
私が貰い受けたのは岩手三陸の野田村に伝わってきた種で、花巻大迫町の仲間のご主人のご
実家の種らしい。果たしてここの土地に合ってうまく育ってくれるか始め気にはなったが、考
えてみれば当地は秋田県ではあるけれど、どちらかというと岩手側に近く、古くは陸中花輪と
呼ばれていた所。
夏はヤマセに苦しめられてきた歴史もあった土地柄である。
ヤマセは冷たい東からの海風、岩手とは似通った土地のようにも思えたので何とかなりそう
な気がした。そして案の定収穫の時期を迎えてみたら次々としっかりした実が成りだした。
どの位が完熟の度合いなのか始め判らなかったので、姿を見ながら色々採って試してみた。
どうやら黄茶~赤茶色の変な色になったのが完熟実のようだ。
姿はずんぐり、何となく黒い粒々状のトゲがあり皮もかたい、肌の色も決して見た目美しい野菜
とは言えない。
ところが皮をむいて切ってみれば外側の姿からは想像も出来ないみずみずしさ、水分が非常に
多い。わずか糖分も感じられ「これってメロンじゃないの?」と思ってしまう程である。
昔、山や仕事に行く人たちの水筒代わりにも持ち歩いた、と言うのもうなづける話であった。
❤食べ方
・皮をむいて縦半分に切り若ければ種はそのまま、茶色の皮なら種は出して、あとは何本かに
切って味噌をつけて豪快に食べる。
・種を出して薄切りしたものに塩をし、しんなりしたら絞って、マヨネーズサラダ。
・皮をむいて若ければ種を取らずそのまま1㎝ほどの輪切り、フライパンで油焼きか油いため。
・皮をむいて厚めにコロコロ切り、塩麴和えにする。(私は塩麴が大好きだが、夫は大の苦手)
・皮と種を除きみそ汁の具としてもいける。(私は煮たウリ類が大好きだが、夫は大の苦手)
※食べ方は大体キュウリと似たようなものだが、キュウリよりきめが細かくしっかりしているが、
やわらかでしかも歯触りは良い。
始めドス赤というか、ドス茶色になったものを見てその色合いに驚いたけれど、姿に似ず繊細で
みずみずしい美味しさは作ってみた価値はあった。
土地土地に合ったこのような種を大切に守っていくこと自体今の世の中では案外難しいことのよ
うだけれど、消えてしまう前に何とか広げていきたいと思う。
私は地元花輪と隣の市、大館の友人と種を分けあってみたが、今それぞれの場所で無事育ってい
るようだ。こうした種仲間の繫がりもまた楽し、である。
❤ーおまけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ある日のお弁当】
私たち夫婦は出かける時昼食用にお弁当を作っていくことが多い。
思うような店が少ないし、どこでもいいと言う訳には行かず、探す手間も案外時間を採られて
しまうのが億劫でもある。
お弁当持参だといつでも食べたい時に食べられるし、手作りだと安心して食べられるのがいい。
急の時など全くあり合わせの物をチョチョッと詰め合わせ大したものは出来ないけれど、それ
でもやっぱりお弁当の方が楽しみいっぱい。夫もお弁当持参の方が楽しみらしい。
【そのⅠ】
玄米ご飯に梅
おかずは必ずの大好きな卵焼き、
さつま揚げの山椒味噌つけ焼き、
きり昆布の煮つけ、
キュウリの浅漬け、
ミニトマト
【その⒉】
海苔のおにぎり(梅、塩鮭とチーズ)、
卵焼き、インゲンのキンピラ、
キュウリ浅漬け、もぎたてスモモ、
お茶
こんな簡単な物で充分美味しいから
安上がり!
チャンチャン
↑PAGE TOP