おゆきの日々

  自然に沿った生きかたで、老いを楽しく健やかに

折々の日誌 >今日のお昼は簡単焼きうどん


2015.12.12

4~5日前までは雪もたっぷりと、こんな感じの雪景色が広がっていましたが、



きのう今日とこの時期としてはビックリするほどの暖かさで雪もかなり溶け、地面が顔を出した所も多くなりました。
来週辺りからまた寒くなりそうとのこと、寒いのは嫌ですが、余りにも季節はずれの陽気というのも、ちょっと不安で落ち着かないものだと、勝手な自分がおかしくなります。

お正月の短期営業が始まるまでのこの期間、雪囲いも終わったし、保存の漬物も仕込み終えたし、早く織物や縫い物にとりかかりたいのは山々なれど、目下確定申告の帳簿整理などを始めてしまっています。
今年は越冬の準備が暖かかったお陰で順調にはかどり、かなり早めに終えることができました。
それなら経理の方も早めにすませ、その後にゆっくり出来る時間をたっぷりとろう、という魂胆です。

やり始めるとつい夢中になってすぐお昼になるし、すぐ夕ご飯の支度時間になるし、と慌ててしまいます。
夫はいつも腹減った、腹減った、と子供のよう。そこでなるべくお昼は簡単にいきたいものだと考える訳です。
でも休業中のこんな山の中で殆ど人に会うこともしない2人だけの日々、せめて食事くらいは楽しい物にと思ってしまうのも人情ですよね。

で、今日のお昼は簡単焼きうどん


最近小麦絶ちを始めましたが、やっぱり蕎麦よりうどんが大好きな2人、国産小麦使用の物を選ぶのもなかなか難しく、たま~には市販品を使うこともあります。
そこで今日のうどんは市販の太い物。他の食事同様野菜がいっぱい、とにかく我が家の食事は全てが野菜満載です。うどんはホンのちょっと、中の方に隠れていますね。

ところで、簡単というところの、”簡単”とは? 私にとってのそれは調味料でしょうか。
♪本日の材料・・・にんにく、キャベツ、赤キャベツ、セロリ、玉ねぎ、白菜、ミニトマト、パセリ、えのき、そして油揚げです。

熱した菜種油で具材をシャッシャと炒めたら、これが簡単、調味料は塩麹だけ、これだけです!
他には何も使いません。
塩麹は自家製の物、適度な甘みが感じられ、発酵して塩の味を柔らかにしてくれています。
沢山の野菜の味と混ざり合って他には何も必要ありません。 食べる時ちょっと香り付けに醤油をタチっと、夫は七味を使い、私は胡椒も使わず、簡単でしょ!

ミニトマトは沢山の青い物を常温でずっと台所に置いておいたら、追熟して真っ赤になったので9月から少しずつ使ってきて、今日が最期で使いきりました。
これは栄養というより、可愛い彩り用に。そしてほんの少し入れた紫キャベツも大人の洒落た彩りになりました。
特に彩りのないこの季節、贅沢な材料は何も使っていませんが、同じ食べるのなら目からも楽しめるよう見た目もきれい!を心がけています。夫もその方が喜んでくれますね。

若い頃は香辛料も調味料もこだわって色々使ってはきましたが、素材本来の味を生かした簡単、単純な物が一番!と思うようになってきました。
私の生まれ育った時代にはまだ本物の素材と味がありました。その中で今思えば本当に贅沢をしてこられたのだなあ、とつくづく思います。
本当に美味しい物はもう充分に戴いてきたとも思っています。
最近の私の料理の味付けは、塩、醤油、味噌、油、これが基本で、あとはみりん、キビ糖、酢、マヨネーズ・・・これ位しか必要としなくなってしまいました。

その分調味料は当然本物が大事です。また家で作れる物は工夫しながら作り置きしています。
例えば、塩麹、醤油麹、香り醤油(青紫蘇、茗荷、ねぎ、にんにく、生姜のみじん切りに醤油をヒタヒタにごま油を混ぜておくと1年以上もつ万能タレ)、エゴマの葉の朝鮮漬け、にんにくの醤油漬け・・・他様々な料理に使えて重宝なタレ類を色々と。

今、テレビを点ければどこの局も、いつもこれでもか、とうんざりする程グルメ番組ばかり。
背後に忍び寄る得たいの知れない現代の恐怖から、逃れるため、忘れるため、考えないため、刹那的に美食に群がり助けを求めているようにも見えてしまいます。
今後食料が入手しずらくなる時がくるやもしれません。そんな時慌てないためにも、私は少しずつ食べなくても生きられる身体になっていきたいと真剣に考えています。

人は食べなければ死んでしまう、と有史以来教わってきました。人は食べる物がない恐怖に襲われ続けてきたのが歴史です。食べる物を奪い合い争いが起こりました。
けれど人は食べなくても生きられるということを実践している人達のことを知って以来、そのようにありたいと願うようになってきました。

昔から仙人は霞を食べて生きている、と聞いてきました。きっとその霞とは宇宙のエネルギーのことなのではないでしょうか。まだまだ解明されていないこの宇宙の物質は膨大なものです。

少しでも食べない方が健康でいられるのも確かです。私の4年間に渡る半断食生活がそれを実証してくれました。
でも今現在、全く食べないで日々を過ごせるだけの覚悟はまだまだ残念ながら出来ていないので、徐々に身体を慣らしていきたいと思っています。
夫は週1で1日食抜きをしていますが、まずは小食から、私は女なので仙人ならぬ仙女になりたいと夢みています。そんな身体ならどんな時代がやってきても恐れることはないでしょうから。
そして人は食べて生きるもの、という呪縛から開放されてみたいものです。


↑ PAGE TOP

折々の日誌次へ 今日のお昼は簡単焼きうどん   前へ


更新情報・お知らせ

ホームページリニューアル。NEW