おゆきの日々

  自然に沿った生きかたで、老いを楽しく健やかに

折々の日誌 >どんなこと考えて過ごしているのかしら?


2015.12.15

ここ~4、5日は雪らしい雪が降っていません。
散歩途中の斜面の雪も大分溶け落ちて、土が出ているところが増えています。殆どの木々や草花
は枯れ、姿さえ消してしまっているものも多くあります。

積み重なった落ち葉の間から細い蔓植物がヒョロリと首を伸ばしています。
下を通る私たちに向かってくるような勢いで、斜面に根を張り伸びてきている太樹、その幹がある箇所から突然向きを変え、枝々は真っ直ぐに天を仰ぎ、裸の梢を伸ばしています。
湿った土の上には、若い緑の葉をそのまま残しているものもあれば、これはなに、?と思うよう
な植物を見つけることもあります。
今頃の冬枯れの景色は何も見るものがないように思ってきましたが、近づいてみればそこにもま
た一つ、小さな宇宙の営みがあり、なかなか面白いものだと気がつきました。

フキノトウ」です。
これが何だか判りましたか?
そう、キノコ採りの秋も終盤の頃、すでに新芽を地上に用意しているのです。このまま深い雪に埋もれて春を待ち、雪解けと同時に一気に花ひらきます。実は秋の内から待っていたのですね。
春一番に咲く、待ちきれなかった~!という気持ち解りますね。

「シダの一種」です。
中心には小さく硬い新芽が肩を寄せ合いこごまって、このままの姿で冬越しです。春になったら雪解けと同時に新芽は伸び始め、外側の葉は次第に枯れて世代交代をします。

ちなみに山菜で人気者のコゴミも
シダの仲間です。


「杉」です。
梢の青い葉の先端、黄色の部分が見極めつくでしょうか?
今年もおびただしい黄色の玉、これは杉の花の蕾です。
この辺では来年の春3~4月頃花ひらき、その時に遠くまで花粉を飛ばします。
来年も多そうですね。


風が吹くとカーテンのように黄色の幕が流れていきますが、私たちはここに長年住んでいても、
花粉症になったことがありません。花粉症の方は大変ですね。

みんな11月から4月頃まで約半年もの長い間、じっと春を待っています。
静かに静かに、雪の降る音、雪の溶けていく温もり、微妙な変化を聞き感じとりながら、私たちには計り知れない驚異の営みが進められていくのでしょうね。
草木も動物も、命あるものそれぞれの雪の中の長い日々、彼らはどんなことを考えて過ごしているのかしら?ふと想像してしまいます。


《花粉症対策に聞いた民間療法の一話ですが、杉の花の蕾を開かない内に黒焼きにして粉にし、その粉を前の年位から飲んで杉花粉に身体を慣らしておくと、杉花粉に対する耐性が出来るそうです。
1年で駄目な時は2年位試してみるとよいようです。
何年も治らずに困っている方は試してみるのはいかがですか?》


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