おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:

折々の日誌】 ジビエ料理


2019.2.18

 あっという間に2月に入りすでに半ばを過ぎてしまい、更新も久しぶりになってしまった。
今、確定申告の計算をまとめている。色々なことが間に入り例年より作業が2週間程遅れて
しまったけれどようやく終盤に入ってきたところ。


雪で埋まる看板   これ位が今期のピークかな?

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 さて昨年の初夏、急用あって関西へ1週間ほど出かけてきた。
その時はいつもの車ではなく、何10年ぶりかで2人で新幹線に乗った。
妹は京都の北、京丹波の方に住んでいるので、京都から支線に乗り換えた私達を園部の駅
まで義弟が車で迎えに来てくれた。
そこまでの久しぶりの列車の旅の道中は大いに楽しめた。

しかし園部駅より1~2個手前の車窓からの眺めには、思わず目が釘付けになってしまった。
そこは元は田畑であったろうと思われる地形の、茫々とした土地が大きく広がっていた。
すでに深い草藪と化したおそらく耕作放棄をされた土地のようであった。
その奥に5~6頭を超える鹿の群れがズラリと並び全く動かず、ジイ~っとこちらを眺めて
いるではないか。その後方にもまだまだ居そうだ。

妹宅に行くたびに、最近の鹿の被害のあまりの凄さにもう畑をする気もなくなってやめる
と聞かされていた。
確かに妹の家の周りのお宅の庭もみんな高いフェンスに囲まれている。
初めて車窓から実際に鹿の群れと放棄された荒れ地を見て、ここまで凄いことになってい
たとは、と驚いた。

2~3年前から岩手の悦ちゃんから、こっちにも鹿が出るようになったから、そっち(秋田)
に出るようになるのも時間の問題じゃない、気を付けてね~と連絡を貰っていた。
そういえば盛岡から帰る途中岩手側の国道沿いで姿を見かけたこともあったけれど、幸い
まだこの辺に鹿が現れた話は聞こえていない。でも確かに時間の問題かもしれないが。

 そしてこの1月にまた用事で今度は車で関西へ。
弟は大阪の最南端、妹は京都の最北、妹宅から弟宅まで高速を使っても早くて2時間半はか
かり同じ関西とは思えない。
夜遅く大阪←→京都への道は峠を越える所で必ず鹿が出るから充分気を付けて、と散々脅か
された。
今回はこのコースを何度も往復することになったが、幸い1回も会わなくて助かったけれど、
衝突の事故は本当に多いらしい。

 こんな話は最近あちこちで聞くようになって困惑の農家、林業の方達だけでなく、一般の人
達もみな怖がっている。
そうなると必ず「やっぱりジビエ料理で食べるしかないなあ」という話になる。

【これぞ本物、ジビエの老舗!】


大阪←→京都への国道173号線沿い、何度か通って気になった店



しかしジビエ料理はいいけれど、まず獲物を仕留めようにも今は猟師の資格を持つ人が本当
に少なくて、そこからだけでも大変難しい問題のようだ。
それに獣は臭いがきついらしいから調理の工夫も必用になってきそうだ。
鹿は見るだけだと実に可愛いので、この害を及ぼす質がなんとも言えず辛いところ。

 当地は鹿より今はクマの被害で大変な騒ぎとなっている。山の山菜採り、キノコ採り、
ハイキングと行きたい場所への立ち入り禁止区域がすっかり増えてしまい、山も荒れ始め
ている。
人間が自然界のバランスを崩してしまったつけが今になって回ってきたという感じだが、
一体どんな風に解決したらいいのだろう?
昔は仲良くうまく住み分けがされていたそうだ。笑われてしまいそうだけれど、いい案も
浮かばず私は何とか動物たちと友達になって話が出来たらなあと思うばかり。
                                 
                                 
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