おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:

【折々の日誌】 7月、我が家の自然農畑


2019.7.13

ー今回は我が家で行っている自然農畑の紹介ー

 今年の春は遅く4月中過ぎになって雪が降り、21日で畑にはまだ4~5㎝の積雪が、、、。
そんな状況にて種まきが随分と遅れてしまった。
我が家にハウスはないので全てが雪解けを待ってからになってしまう。
今年の種まきは5/13から開始、それから順に他の物も蒔いていった。

5/13・・・ミニトマト、キュウリ、ズッキーニ、バジル
5/28~29・・・大豆(みそ豆、黒豆)
5/31・・・地ウリ、インゲン(つるあり)、南瓜(白、緑)
6/6・・・エゴマ





 ●大玉トマト
 今回は市販の苗を購入し、5/24に定植。
今年は天候が不純そうに見えたので、全部
が赤くならない内に駄目になってしまうと
せっかくの労力も
種も勿体ないので、苗を
4本購入するだけにしてみた。
その中から欠いた脇芽を1本横に挿してお
いたら根付いてくれたので5本になった。
やっと経5~6㎝位の青い玉が出来てきた。

長ネギ
 昨年まで同じ畝で長いこと使えていた
ネギは、畝をいじったりして消えてしま
った。そこで今年は新たな畝で長ネギを
育てることにした。
花輪の市日で市販の苗を3種類、1束約
30~50本づつ位購入。
定植は地ネギ6/3、櫓(ヤグラ)ネギ
太ネギ
は6/8に植えた。
1回目の土寄せは6/29、順調に育っている。


大豆昨年の自家播種もの
 大豆は郁男の担当でみそ豆と黒豆を
作っているが、主にみそ用の物が多い。
黒豆は枝豆で食べると本当に美味しい
のでそれようと、あとはお正月の黒豆
煮用。
みそ豆は味噌をもっと沢山作っておき
たいので今年は今までより作付けを増
やした。


以前は畑に直まきで行っていたけれど、やはりどうしても鳥の害が多いのでここ何年かから苗
を作ってから定植するようになっている。
その分手間がかかってしまうけれど、これだと収穫率は断然よくなるから労力を惜しまず楽し
んでやることだな、と思っている。

キュウリ(市販種から)











ミニトマト
(市販種から)











南瓜
昨年の自家播種もの











ズッキーニ
(市販種から)











サンチュ(昨年のこぼれ種から
自然発芽)











エゴマ(頂いた種から)











昨年の自家播種もの
南瓜2種類、大豆2種、地ウリ

こぼれ種からの自然発芽
ミント、サンチュe.t.c


この他今畑に育っている物
ピーマン、赤トウガラシ、ニラ、シソ(赤、青)
 
我が家の自然農
 種から育てた苗の定植時には土中に米糠+油粕を少々混ぜておいた。
ここは近くに温泉が多いのでどうしても毎年のように酸性成分が増えてしまう。

そして半年に渡る長い雪の下状態が続き土はかたく押しつぶされているので、発酵が遅々とし
て進まない。

一度作った畝はずっとそのまま殆んど耕すことはしない。
逆に耕さないことによって本来であれば毎年の野菜屑や草々、虫たちの亡骸の重なりによって
ふかふかの土に変わっていくのだと言う。
それが福岡さんや川口さんなどが提唱しておられる自然農ではないかと私は理解している積もり
だけれど、厳しい気象条件と土の環境でここではなかなか思い通りの土にはなってくれず、まる
でスギナの楽園と化している。
そんな畑なので雑草を育てる訳ではなく、野菜を育てるのだから自然農でも全く肥料はいらな
いと言い切ることは出来ず、ここに適したやり方でやっていくしかないと思っている。
臨機応変な考え方も時には必要のようで、米糠や油粕等自然に近い物を選びながら少しは使う
ことにしている。

 スギナこの土をよくしようとバランスをとって出て来てくれていると思うので、私はそれ
を無下に捨てることが出来ない。
けれどスギナの根は深くて強いので若い野菜の根は巻けてしまいがち、そこで畝作りの始めに
は可哀そうだけれど思い切って抜いてしまう

定植してからは伸びてきたスギナや他の草々は、野菜がまだ小さい内は刈り取ってはよそへ捨
てずに苗の根本に敷いていく。マルチの役目でもあり、これがゆくゆくは肥料にもなっていく。

そして苗が育ち独り立ちできるようにしっかりしてきたら、あとはそのまま放っておく。

何回か失敗を繰り返しながら実践していく内に、ここに適した物を作ればいいという気持ちに
なってきて、そうした中で育った野菜はその土地に合ったものであり
健康的でとても美味しい
と感じている。
手間もかかる時はかかるので、女性がのんびりやるには向いているようだけれど、これを仕事
にしようとすれば結構大変ではないかと思う。
余程地の利、環境に恵まれた場所でなければそれなりに肥料や薬も必要になるだろう。それを
全て自然の物でとなると今の時代はなかなか難しそうだ。
自家菜園と考えるならこんなに楽しく優れた安心農法はないと私は考えている。

この農法は定植時にたっぷりの水遣りをすれば、それ以後は殆んど水遣りを必要としない。
今年は空梅雨で日照り続きにも等しいけれど、この農法のお陰で今の所水不足による被害は起
きていないのでありがたい。
・・・とここまで書いた時、12日から本格的な雨となり、今日も続いている。
梅雨が遅くなって始まった具合でこの分8月にずれ込まないといいけれどなあ、と思っている。

さあこの8月はどんな天候になることやら、野菜が元気に育ってくれますように!

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