おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:



 

【折々の日誌】   2019、夏の織りん娘会


2019.8.2

  連日北東北も蒸し暑い日が続いている。
西の方は雨ばかりで日照時間が少なく、野菜などの育ちも悪いと聴こえてくる昨今。
こちらは逆に今年の梅雨は殆んど雨が降らず水不足で、田圃の方が難しいところも出てきている。
たまに降っても丸一日中降り続くことは少なく、すぐ晴れてしまう。そんな日が多かった。
ここへきて4~5日 、急にジメジメとして蒸し暑くなってきた。
どうやら梅雨らしい感じになってきたのかな? そしていつ梅雨に入ったか判らないままあと
2~3日後にやっと梅雨が明けるらしい。何だかおかしな今年の梅雨ではある。



  さて先日7/27~29日の2泊3日で夏の恒例「織りん娘会」を開催した。
今回の参加者は本会員3、準会員1、準々会員1(?)の5名と私の計6名となった。
何だか以前より更にお喋り度、親密度がUPしてきたようだ。手も動いているのだけれど、口の
方がもっと動いているような気がしたのは気のせい?

期日前に来られたお二人と田圃アートへ
 あっ子ちゃんと純子ちゃんが2日前から来られていたので、翌日は私も一緒に3人で出かける
ことにした。
目的地は田舎館の「田圃アート。純子ちゃん運転の車で十和田湖経由で向かった。
天気は曇りだったのだけれど、十和田湖を見下ろす最初の展望所、発荷峠では十和田湖の向こ
う正面に八甲田の山々の連なりが思いがけなくもはっきりと見られたのには感激。



 今年の田圃アートの絵はテレビドラマ「おしん」の一場面だった。
田舎館の田圃アートは年を増すごとに技量がUPしており、描かれている場面の色、線、質感全
てに深みがあって素晴らしいものだった。
田圃アートを行っている所は年ごとに増えているようだけれど、やはりここが一番だと思う。

 使用する稲の種類も年々増えて、赤、黒、紫、黄、緑・・・何と今年は真っ白の稲もあって
稲の色だけでも10種類余はあったようだ。
その道の研究の方も熱心のようで、小さな自治体の割にはなかなか頑張っているなあ、という
印象を受ける。
見せ方も工夫され、その分バッチリ見物料金の方も少しづつ増えてはいるけれど。
田植えの5月~借入れの10月まで、いつ行っても季節ごとに変わりゆく稲の色を楽しめるので、
東北に来られたら是非一度立ち寄られることをお奨めしたい。

    


  最近は稲の他に石を積んで描く「石のアート」
 なる物が作られている。
 今年は「寅さん」と「美空ひばり」。
 時期が来ると刈られてしまう稲ではなく、石で
 出来ているので同じ絵が2年間見られるように
 なっている。これもまた見応えがあった。









日程初日
夕方近く全員集合、久しぶりの再会を喜び合った。それからはこれまでの事、これからの事、
何やこれやもう止まらない。夕食後も延々と女の楽しい会話が続いた。
 
日程二日目 午前中に湯瀬渓谷散策!




ちょっと今年は水不足だったけれど・・・水流に穿たれた岩の穴や不思議な形は圧巻だった。
崩れ落ちそうな崖に沿った細い道や・・・

こんなのどかな空間も・・・

   
途中の東屋の柱はかなり熊の被害が、熊の毛ものこっていたり・・・ここは自然真っただ中
 
   
緑にあふれた散策路             花輪線の橋げた

湯瀬渓谷はJR花輪線に沿って続く深い渓谷。ゆきの小舎からは車で20分程度の近場にある。
熊も沢山出没しているようだけれど、数人で歩けば大丈夫そうだった。
流れの中の奇岩岩石、青い水の美しさには思わず引き込まれてしまいそうになる。
小舎からこんな近くてこんなに素晴らしい場所があったなんて、とみなさん大感激。
ここは知る人ぞ知る鹿角の大穴場。
以前は一枚岩の大きなたまりの水辺の際迄下りられたのだけれど、昨今の大雨被害などで危険
な足場となってしまったためか、閉鎖されて近づけなかったのがちょっと残念だった。
下りられなくとも「獅子ヶ淵」の辺りまでは1.1㎞、そこまでの往復だけでもほぼ平坦な歩き易
い道で十分楽しめる。
新緑や紅葉の中、変化にとんだ小路をたどる楽しさも格別なものがあり、あまり人に知られた
くはないけれど、是非行ってみて!とやっぱりお奨めしたくなってしまう場所だ。

日程二日目 午後から三つ編みグルグル
湯瀬渓谷から帰って小舎の手作りパンの昼食をすませてから、いよいよ、と言うかやっとと言
おうか、織りん娘会本来の今回の集まり目的である研究会に入った。
会には本来研究会と研修会の2種類があるようで(?)今回は研究会である。

   
・・・で、今回は着なくなったTシャツを持ち寄って1.5㎝巾程の紐状に切り・・・

   


 好きな紐を選んで三つ編みにし、何本もの紐を
 作る。
 途中でドンドン紐を足していくが、この足して
 いく技術が今回の研究会の研究たる所以、かな?
 、と言うことにしておこう。



   

三つ編みにして紐状にしたものをグルグル巻いて鍋敷きや花瓶敷き他に仕立てる。
選んだ色によって思いがけない様々な表情が現れ、それが何とも楽しい作業となった。

大きく巻いていけば足マットも出来るけれど、形は丸だけではなく好きなようにまとめること
も出来る。また紐を少し細めに作ればアクセサリー類も作れるし、応用が広がっていく。


 純子ちゃんが帰宅後早速実践。
 既成のバッグの紐が切れたので利用してみた
 そうだ。
 なかなか愛らしくバッグによく合っている!
 こんな使い方もあるんだ!








Tシャツを斜めバイヤスに切ると、引っ張った時に両端がくるんと内側に丸まり糸毛羽が出ない。
布生地だと端の糸がほつれ塩梅になってバサバサになりがちだけれど、Tシャツの斜めバイヤス
切りはそれがないので、よりきれいに仕上げることが出来る。
着なくなったTシャツなら誰でも何着かは持っていると思うので、いつか思いついた時にでも是
非やってみてはいかが!





今回も全員が揃うことは出来なかったけれど、手も足も、口も存分に動かして、来られた方達
はこうしてみんな元気いっぱい!
元気なことが何より、これからも健康に留意しなくちゃ、と笑いっぱなしの内に有意義ないい
時間を楽しく過ごすことが出来た。
別れ際にはみんなもう次回、秋の織りん娘会の11月を待ち遠しく思いながら帰って行かれた。


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