お ゆきの日々

     秋 田・八幡平の山懐で:


【折々 の日誌】 山菜出始める


2020.4.15

ー春はのんびり行ったり来たりー

 4月も半ばに入ったのに、今年はまだ雪がちらつく日が多い。
2,3月の頃は陽気が余りにも暖かすぎて、東京の桜もとても早かった。
このままでいけば東北の桜も早すぎて、4月の初め頃に終わってしまうかも?と思われた。
けれどちょっと待ってょ、こんな年は過去にも
意 外に4 月に入ってからぐずつくことが多かった。
それで桜が北国までくる頃にはちょっと早めのいつも通りになるのではないかと予想してみた。
案の定このところの天候はぐずつく日が多く、4月も半ばを迎えた今日も雨交じりの小雪がちらつき、
気温も低い。そして庭の桜の蕾もまだ硬い。

けれどひとたび晴れれば陽気は春、全身に浴びる日は暖かで、歩き回ればじっとりと汗ばみさえする。
今はこんな日々の繰り返しで春はのんびり行ったり来たり。

 晴れた日の私はすぐ外に出る。家の周囲を一巡り。
フキノトウが出始め、ヤブカンゾウの芽もチョコチョコと顔を出し、ヒロコ(アサツキ)の極細の緑の線がひと群れずつワラワラと伸びだし た。
小型ナイフでそれらを丁寧に採り集め、今夜の食卓のあれこれを想像しながら愉しむ。
外出禁止、自粛とコロナ騒ぎのご時世に、
こ の地ではまだ自由に毎年変わらぬこんな作業が出来ることがありがたい。

  こうして雪がドンドン解けだし、当地にもやっと山菜が芽を出す季節がやってきた。
こ んな素晴らしい季節にお会いできないのは残念だが、せめて今、時々刻々と変化していく小舎の周囲と山菜たちの様子を愉しんでいただけ れば嬉しい。

【フキノトウ】=バッケ
フ キノトウには雌花と雄花の2種類がある


こ れは雄花
濃 い目の緑色で先端が白い花で少しとがっている。


こ れは雌花
淡い黄色がかった緑色で平べったく柔らかそう。

・ バッケ味噌(フキノトウ味噌)を作る時は雌雄そのどちらでも可。
・私的には雌花の方が柔らかいと感じるので雌花だけ選んでいる。
雌 花は茎が伸び 始めると共に花が開き最後は綿毛となって飛んでいく。
・ 写真の頃がバッケ味噌には最適、花、茎、葉みな一緒に刻んで使う。

【ヤブカンゾウ】

やっ とやっと芽を出したばかりの「ヤブカンゾウ」


ま だ笑ってしまうほど愛らしい「ヤブカンゾウ」の新芽
ワカメとのぬた(酢味噌和え)が定番、若いうちは茹でてマヨネーズ。
まるでホワイトアスパラのよう。

  →  
成長すると背高く花は鮮やかな橙色で八重咲、酢の物で美味しく食べられる
(2 枚の写真、 他のHPから拝借)


【アサツキ】

こ の地方では通称「ヒロコ」
若々しい緑がこれからどんどん伸びて、香りよい
青 ネギの代わりにもなり充分に楽しめる。

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混み合う場所には行きずらくなってしまった昨今、それでも静かな山歩きなど出来る方にはまだ間に合うか も。そんな時のご参考までに。

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