お ゆきの日々

     秋 田・八幡平の山懐

折々 の日誌】  7/20(月)営業再開に向けて

  
2020.7.11
 
 恵みの雨であるこの季節、しかしまたどこかしらで大きな水害が毎年起こってしまっている。
今年も九州を始め西の方で想像を超えるような規模の災害となってしまった。コロナによる普段とは異なる生活を余儀なくされているさなか、更に3.11の大津波を連想させるような情景がテレビ画面に映し出され心痛むばかりだ。 (令和2年7月大豪雨)
被災された方々には心よりお見舞い申し上げ、一日も早く日常を取り戻せますようお祈りしております。

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 さて当小舎もコロナ禍により長いこと休業を余儀なくされていたけれど、いよいよ20日より再開の運びとなった。
冬休みからそのままずっと続くかたちになったので、あまりにも長い休みとなってしまった。
果たして営業の感を取り戻せるだろうか?とちょっと心配にもなってしまう。

【準備色々】

カーテン洗濯
洗っても洗ってもすぐカメ虫に汚されてしまったカーテン、やっと大丈夫な季節となってあちこちのカーテン集めて、思いきりの洗濯。

毛布洗濯
これもすぐカメ虫にシミをつけられてしまうけれど、やはりもう大丈夫。
夏用の薄手の毛布を、始めクリーニングに出そうと思っていたのだけれど、もしかして家で洗えないかな?と思いついた。少しでも出費は押さえたい、家で出来れば助かるし、と試しに家の洗濯機に突っ込んだら1枚は入った。脱水層にもきっちり入った!これで決定。毎日2~3枚ずつ全部をうちで洗うことになったが、かなりの力仕事になってしまった。
このところ晴天の日が減ってきたので何回かは室内干しで、家の中は物干し場状態になることも。

薪割り 担当郁男

これは休業中とは関係ないけれど、冬のストーブ用にこの季節何としてもやらねばならぬこと!
今年は思いの外薪が多く入手出来た。その分時間はかかってしまったけれど、豊富に積まれた薪を見ると、心も豊かに安心し嬉しい気分になるものだ。







夫の3月に痛めてしまった左手がまだ無理は効かないので、思い切って薪割り機を購入した。そのお陰で無理もかからず順調に作業を進めることが出来た。
年齢のことも考えれば良い選択だったと思っている。






障子張り替え 担当郁男
いつもは破けたり汚れたりして目についた部分替えだけをしていたけれど、時間がたっぷりあったので今回は今の内に、と全部を張り替えた。計12枚。障子が真っ白になると気分もいい。

その他消毒剤やら検温器やら諸々必要なもの購入

【畑・庭仕事】


山菜ではミズが充実して
、食べごろ










 休業中、山菜採りのシーズンを終えてからはずっと畑作業にかかりきりになっていた。時間も自由に使えたので存分に取り掛かることができた。というよりどっぷり嵌っていたという感じ。
普段の営業時ではよく途中で中断しなくてはならない時があり、そんな時に感じる欲求不満もなく、やればやる程面白く、奥深く、学びがいっぱいであった。
2人で勉強もし、苗屋さんなどにも実践を色々教わって、これまで何年もやってきたのに今まで一体何やっていたんだろう?と思う位新たな発見や様々な気づきがあった。

 自然農の福岡正信氏、川口由一氏、自然栽培の木村秋則氏(自然栽培のリンゴ)、乳酸菌農法の飯山一郎氏、等々自然に添った農法にも実に様々なものがあり、少しずつだけれど納得できる部分で実践してきた。
こんな山奥でしかも川の上流の脇で行う野菜作り、少しでも環境に負荷はかけたくない。そんな思いで化学的な農薬・除草剤・防虫剤などは一切使わないことにしている。
有機肥料ならいいじゃない、という意見が一般的だが、市販の有機肥料は未完熟の物が殆どだそうだ。完熟した物でないと土の中で色々と不都合が起き、作物にもその影響が出て悪さをされると言う。
かと言って完熟堆肥を作ろうとするとその手間と労力は大変なものである。
そこで現在は木村氏が提唱する自然栽培・有機肥料さえも必要としない農法に惹かれそちらに重点を置きかけている。
これまでも草や虫の亡骸を自然に肥料としていく自然農法ではあったけれど、自然栽培は更に除外していくものが徹底している。まだまだ勉強不足で中途半端な知識ではあるけれど、今はこの辺が究極の農法かな?とも思っている。


 野菜と草との違いは、草は放っておいても育つが、野菜はホンの少し手を貸してあげないと育たないというもの。そのホンの少し手を貸してあげる部分が野菜作りとなる。だから必要以上のことはする必要もないということのようで、これが私達2人にはス~ッと入ってきた。





最近、近い将来食糧不足の時代が来るかもしれない、という話も聞くようになった。既成の農業では肥料や農薬など殆どが輸入に頼っており、一たび事が起これば全てがストップしてしまう恐れもある。そんな時のためにも環境が許されるなら可能な人たちは、家庭菜園でも野菜作りを実践していったらいいと思っている。そして必要以上のことはする必要もないという自然栽培は、これからの時代にぴったりではないかと考えられる。


やるならしっかり育てたい!という気持ちにもなる。倒れないよう途中で支柱を立ててやったり、土寄せをしてやったり、下草を刈ってやったり、土に触れながらホンの少し手を貸す、という行為そのものを歓びとしていく。








何より出来た野菜は安全で滋養深き食品であり、健康な心身を作ってくれる真実自然からの贈り物だと思うと余計励みにもなる。

 






 そして庭の花々も目と心を癒してくれる大切なもの。
野菜や花作りは天候も決め手、果たして今年はどうなるだろう?
営業再開をしたら時間のある方は小さな畑ではあるけれど、愉しんで見学して貰いたいと思っている。
このコロナ禍期間中の5、6、7月は再開準備の合間をぬって、思いきり畑と庭仕事に精を出している私達である。
                                          
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