お ゆきの日々

     秋 田・八幡平の山懐

折々 の日誌】  2020今年の味噌仕込み

  
2020.7.17

 昨日、今年の味噌仕込みを無事終えることが出来た。
もう少し早い時期に、といつも思っているのだけれど、やはり毎年この時期になってしまう。
ま、この時期が我が家の味噌作り季節ってことに定着しそうだ。
昨日は雨で一日中寒い日であったのが幸いして作業もはかどった。と言うのはいつものこの頃だともう暑くて、汗っかきの私は大変な思いをしていたものだから、本当に助かった。

【我が家の味噌作り】
  昔はみそ球にして自家の糀菌を取り込んで作るやり方が多かったようだけれど、
今はそんな風に作っている所はもう殆どなくなった。
我が家の作り方は、
今風に市販の米麹を購入、大豆を茹でるのも圧力鍋、すり潰すのもフードプロセッサー、なんと簡単なな~んちゃって作業だ。
お陰でこうして毎年2時間くらいの時間で(年々手順も慣れてきて)仕込むことが出来ているので、続けられるのかもしれない。それでも市販の得体のしれない味噌よりはずっと安心で美味しい!
何より使用する大豆が、我が家の自然農で作った自家どりの種で毎年育てたものなので、これが一番の自慢でもあり安心感である。

今年度の材料(今年は糀を少し多くしてみた)
基本は豆:糀:塩=1:1:0.5

大豆  2㎏ 
米糀  2.4㎏ 
塩   1㎏
計5.4㎏が→出来上がり10㎏(水分が加わるため)

作る量が年間にしたら少ないように思われそうだけれど、以前沢山作ってしまった物が充分にあるので、ここ何年かは大体2~3
㎏になっている。

   


  
地元の市販糀600
ℊ入り×4、塩1㎏×1

  
1晩ふやかした大鍋に2㎏の大豆         1.5升焚き圧力鍋 1回に1
㎏×2回


糀を細かくほぐし、塩とよく混ぜておく。
茹でた豆1
㎏分はフードプロセッサーで6回分のため、塩糀もあらかじめ6等分しておく。










豆が熱い内は柔らかで擦りやすいが、冷えてくると固くなってくる。
固かったら茹でた湯を捨てずにとっておき、その汁を少しずつ入れ調整しながらすり回していく。








擦り終わったものを塩糀とよく混ぜ合わせる


擦る、混ぜるを12回し終わった全部の量

  
樽の中にポリ袋、その中へ空気を抜きながら味噌を入れ、表面を平らにならしラップをぴっちりとかける。ポリ袋の口をしっかりと閉め、落し蓋、重石(材料の1.5~2倍)の順に。最後はホコリ除けに布などで覆っておく。樽にも作った日付など記入し貼っておき終了。
約1か月後、天地返しを行い1年後位から食べられるようになり、我が家では古い順から食べている。

毎年のこうした食の基本的な季節作業をなし終えた後は心からほっとする。
美味しいだけではない安心、安全な食物、この時代贅沢なことかもしれない。
これからも続けられる限り2人作業で楽しんでやっていきたい。

                                          
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