お ゆきの日々

     秋 田・八幡平の山懐

折々 の日誌】  夏~秋へ 野菜たち

 
2020.9.1


 北東北はいっときの猛暑日はあったものの、多くは寒い夏を過ごしてきましたが、暑かった地方のみなさまには体調など崩されていませんか?
外せる場所ではマスクを外し、大きな息を吸ってこの秋を元気に乗り切っていきましょう!


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 さてこちらはと言えば昨日、真夏の最後の日から突然寒くなりだし、9月を迎えた今日はすでに秋の気配が漂よっている。
艶々と緑濃かった葉の色は、赤味黄味が加わっていつの間にか柔らかな緑に変化している。
こちらはもう寒さを感じてきているのに、聴けばまだ関東関西では暑さが残っているようで、小さいのに広い日本だ。

 けれど今年ばかりはどこに住んでいようとこの夏は、例年とは全く違った生活を過ごされたことと思う。
当地でも夏のハイライト、350年も続く伝統の夏祭り「花輪囃子」も中止となり、小舎においても開所45周年のケジメの行事も中止となった。何の盛り上がりもなくボヤ~としている内に夏があっけなく終わってしまい、何やら忘れ物をしてしまったようなすっきりしない気分でもある。

 それにつけてもこんな時に畑をやっていて本当に良かったとつくづく思っている。
世の中の人の動きが止められて窮屈な状況になっても、そんなこと一切気にならず、野菜たちとの語らいに夢中になっていられた。
今年は本当によく畑を歩き回った。朝起きればすぐ畑の見回り、「お早う!今日も元気でいきましょう!」と畑の入り口で声を張り上げるのが日課となった。
そのお陰か作物たちは彼らなりに頑張って私たちに応えてくれた。
殆ど初めてに近い挑戦のナスやキャベツ、ジャガイモなどはとても良いものが採れたし、今も採れている。
ただ夏の野菜であり太陽をサンサンと浴びたいトマトには、辛い夏だったようだ。
茎が殆ど成長しないまま秋を迎えてしまったので今年はとうとう諦めた。
キュウリやズッキーニ、南瓜も例年に比べると半分位しか採れていない。
けれど採れるものはとてもいいものが採れているので、程々でもある収穫をありがたく戴いている。

 
ナス


左から地ウリ、落花生、大根と赤大根、春菊とキャベツ


大根と赤大根    白菜


カワラケツメイ、 薩摩芋、奥の背の高いのは菊芋、右は大豆


トマトはこんな状態

  
無肥料でもよくできたキャベツ       放任のミョウガ

野菜作りもやり始めれば奥が深く、様々なことを教えてくれこんなに楽しいことだったのか、と今更ながらに思う。
今年は初めて有機であってもなくても一切の肥料を使わない完全なる無肥料、無農薬の自然栽培に挑戦してみた。まだまだ未熟で研究の余地満載ではあるけれど、究極の自然栽培の何たるかを少しだけ理解することもできた。

 畑作業の合間にポツリポツリとコロナを怖がらずにやってきて下さる方々と、夜遅くまで語らった。お客様の人数は少なかったもののそれなりに満ち足りた夏でもあった。
この先世の中がどんな風に向かっていくのか見当もつかないけれど、秋に収穫の野菜たちの成長と、ポツポツのお客様たちとの語らいをこれまでのように楽しんでいきたいと思っている。
                                         
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