おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌 >我が家はスモモ日和


2016.7.30

 昨日やっと北東北も梅雨が明けた。
今年の梅雨は梅雨らしい雨が少なく、気温も例年より低い日が多かったような気がする。
従ってジメジメ感が全くなかったし、時々は快晴の日もあり、晴れても暑くなくそれは爽やかで過ごし易かった。











梅雨の晴れ間の畑と小舎


それだけに梅雨明け直前にはきっと溜まり溜まった大雨がドッと降るのではないか、と覚悟をしていたのに、それらしい雨もないまま明けてしまいアレレレレ・・・? 何だか8月の天気が気になってきた?
梅雨明け瞬間の昨日、突然に秋田県は軒並み34度近くの真夏日、ムシムシの汗ダラダラな一日となって玄関内の温度計でさえ滅多にない30度をさしていた。私は28度を超えるともう駄目!
でも1昨日久しぶりにまた波動整体を受けてきたお陰で体調良好、なもんで何とかやるべき作業を汗をかきかきこなした1日だった。

 さて今、家中がスモモの甘い香りに包まれて、まさに我が家はスモモ日和の真っ最中。ナントも幸せな気分だ。
今年はスモモの当たり年のようで、枝も折れんばかりにたわわに実をつけてくれた。








我が家の木の種類は「大石早生」(おおいしわせ)というもの


スモモの木は丁度畑の入り口にある。色づき始めた頃から畑の行き帰りにもぎ取って一つ、また二つと一体幾つ食べたことだろう?










朝の夫の日課、スモモ採り


甘くて酸っぱくて止められない美味しさ、自分でもこんなにスモモが好きだったとは知らなかった。それほど木から直接もいで食べる美味しさは格別で、昼食時にもドサッと盛って出すが、すぐペロリと2人の胃に収まってしまう。

 夫はここ2~3日、大量に収穫してきてはせっせとジャム作りに励みまくっていた。
1日中鍋の前に立ち、アクを丁寧にすくってはかき回して煮詰めていく。こんなにジャム作りに夫がはまってしまったとは!飽きもせずそんな作業を繰り返して沢山のジャムを作り上げた。






作ったのはこれの3倍 
大ビン430g入り
中ビン250g入り
小ビン150g入り



夫の作り方は私よりずっと几帳面で驚くほど。ガラスビンは消毒のため○分煮沸し、ジャムもビンも熱い内に詰めたら蓋はさっと締め、1分後一旦瞬間的に開けてシュッと空気を抜いたらすかさず今度はきつく締める。この○分までがきっちりやらないと気がすまないようだ。
私が「その位で大丈夫じゃない」、とでも言おうものなら「そんないい加減なことではカビがはえるかもしれないじゃないか」と返されてしまう。
きちんと理屈が合わないと納得出来ないらしいし、1分1秒、1g2gの違いでもレシピ通りにやらないと気がすまないらしい。そこへ行くと私はといえば、いつもコンナ感じかな?いいんじゃない?と随分感覚的。でも大した失敗もなくきているけれど。

 私は青い内のスモモでジャム、スモモ酒、酵素ジュース、砂糖酢漬けジュース、塩漬け、塩酢漬け、と様々な物を作ってみた。スモモは梅と殆ど同じような使い方が出来るが、梅より酸味が少ない分優しい出来上がりとなる。






この時期、宿の方はちょっとばかり暇なので、お陰でこんな楽しい時間を過ごせるのだが、こういう時にこそお客様がいらして下さればいいのに! 木からもいで食べ放題ヨ~!

この他2軒のご近所さんに各4~5kg位ずつおすそ分けを。
これだけ使ってもまだまだ採りきれない分が沢山あるけれど、あとは熊さんどうぞ!といった気持で野生動物たちともうまく共存していかれることが理想的なのだが・・・野生の熊さんの生態がこれまでと少し違ってきたかのような昨今、複雑な思いでもいる。

採れる時はこんな風なのに、逆に採れない年は信じられない位に実がならず、自然の巡りは本当に計り知れない。
今年は豊富なスモモを存分に生かすことができて嬉しく、ありがたい年となった。



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