おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌 >この秋の畑や庭


2016.10.18

秋を活ける
(ガマズミ、菊芋花、春菊花、菊、雪柳葉、トラノオ葉、トラノオ
種部位)

花器・・・陶器 郁男作
(本来は岩魚の骨酒用)







 10月の連休以降やけに温かい日が続いていてちょっと「大丈夫かな?」と思うくらい。
すでに寒さに向かう覚悟みたいなものは出来ているので、寒い時は寒くなってくれないと、また後になって何かおかしなことが起こるのではないか?などと不安もよぎってしまう。
でも
かなお陰で外仕事は順調にはかどり、畑や庭仕舞いものんびり進められて助かっている。

それにしても今年の畑や花壇の作物はいつもと少し違う気がするのだけれど?
そのいくつか
は、私の普段見ている普通を通り越して、背丈が信じられない位高かったり、巨大な大きさであったり、そして例年になく収穫時期が遅れている作物があったりすること。

 コスモス
いつもは自家採り種を蒔いて開花は例年だと8月末からだった。今年は四国の方が送って下さった種を蒔いたら、これは8月9月は咲かぬまま、その間どんどん背丈ばかり伸びること伸びること!このまま花が咲かずに終ってしまうのではないか、と気になりだした頃、10月も半ばを過ぎて急に開花が始まった。そのまた花も大きく、肉厚でしかも色も鮮やかで本当に見事なコスモスが咲いた。



「凄くきれいなコスモスですね」と日頃花には大した感心を持ちそうにない男性のお客様からも褒められるほど。庭の端の何箇所かに植えてあるその背丈は、どれも私の頭を超えていて、こんな巨大なコスモスを見るのは初めて!種類が全く違うのかもしれないが・・・。

 またこの春京都で購入してきた菊芋の種芋を植えた。これまたグングン背丈が伸びて巨大な植物になってしまった。はるか先端に黄色の健康的ないい花を咲かせたあと、今は多分地中に芋を太らせているに違いない。この背丈は約3m近くはあろうかと・・・。菊芋ってこんなに大きくなるものなのだろうか?


 白線の←→が菊芋、 白い・・・・位置が私の頭位

漬物にしたり薄く切って甘辛く炒め煮にしたり、なかなか美味しいし、健康的な野菜の一つだ。
昨今は糖尿病に効くからと栽培する方が増えているようでもある。
以前当地方では市日の時、真っ黄色に染まった漬物が良く売られていたのを思い出すが、いつの頃からか姿を消していたのが、このところのちょっとしたブームでまた市場に顔を見せるようになっている。

 やはり春大阪の弟の所から「アシタバ」の小さい脇芽苗を幾つか貰ってきて植えておいた。
これは本来大島や伊豆七島などの温かい地方に育つ植物。弟宅は大阪と言っても殆ど和歌山と言えるほどの
暖かな南の端なので良く育っていた。
そしてここ八幡平はその正反対、寒さ厳しい所なのに何が気に入ったのか、この地にしっかりと根付いてしまい、ボウボウと伸び放題!

脇芽
も次々に顔を出し成長具合も大変旺盛で、弟の庭の物より大きいので少々驚いている。

「アシタバ」
元々強い植物で、今日採っても明日はもう葉っぱが伸びていると言われる位成長も早い。それで明日葉。
香りは強く、栄養価も高い。




この地も温暖化の影響かとも思ったりするけれど、でも寒い所では駄目だよ、と言われても、植えてみれば意外と所を選ばない植物のようだ。こういう物って他にも案外あるかもしれないので、植えたいと思う物があったら、駄目元でまずは植えて試してみるのもいいかもしれないと思った。

 更にインゲンの一種だと思うが、
大きな紫色の豆と、大きな白いんげんも植えてある。お隣ののネットはもう殆ど枯れてしまっているのに、我が家のは未だに繫々と緑色のまま。

緑色の鞘がふくらんで沢山ぶら下っているが、その鞘がなかなか枯れてくれないのでいつまでも豆が採れず畑の整理が出来ない。
赤い花が落ちて鞘が出来、紫の豆になる。
降雪の時期なのにまだ花が次々に・・・?この先ちゃんと収穫できるのかな?

夫は長い支柱を早く抜いて片付けたいと思っているのに、何度も私が待った!をかけている。
けれど、例年ならとっくにインゲン豆も鞘から出して干している頃、いくら今年が温かいからと言っても少々遅すぎるのでこれも気になるところ。

ここに記した植物たちは他でもこんなに大きく育ったり、遅い成長だったりしているのだろうか、それは珍しくないことなのだろうか?
今年の天候不順が影響して何か操作しているのか、畑の土が何らかの変化を起こしたのかは
よく判らないけれど、大きいことはいいことだ、と素直に喜んでばかりはいられない気持ちの今年の我が家の畑や庭である。


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