おゆきの日々

  自然に沿った生きかたで、老いを楽しく健やかに

折々の日誌  > シ ルバー2人春の旅ー3


2015/04/17

 今日はまた急に冷え込んできました。
玄関の正面や畑の雪は大分解けたとは言え、まだ20~30cmはゆうにあります。
寒い秋田とは反対に岩手の盛岡では、県庁の石割桜が昨日満開になったそうです。早いなあ!
 
◎さてシルバー2人春の旅は今回で終わりです。

妹宅で過ごした最後の日は4月4日、この日は私にとって特別な日、癌から復活26周年の記念日です。これについては→私の4月4日をご覧下さい。
この日は義弟が庭先に数年かけて手作りした洒落たロッジ?で手巻き寿司パーティーで祝ってくれ、現在元気であることの感謝と共に楽しい時を過ごす ことができました。

翌日妹宅出発、帰宅の道中のその日の宿泊地は金沢でしたが、目的地は石川県小松の那谷寺(なたでら)の庭園。
ところが生憎の雨、それにひどい寒さだったので次回を楽しみに予定を早々に変更し、金沢へ直行としました。ここも当然雨の中でしたが、新幹線開通 により混んでいました。
兼六園も金沢城も駐車場満杯、この寒い雨の中を歩き廻るのも億劫なので、車でグルグルと回っていました。
前に行った時もやはり寒い日で、4月に入っていても桜どころか梅の花さえ咲いていないという異常な気候の年でした。金沢とは相性が良くないのか な?でも楽しみが先にのびただけなので、次回に那谷寺とまとめることにしましょう。

車でウラウラと廻りながら「香林坊」という大通りを横切った時、松の緑と薄紅色の桜の重なった並木道の余りの素晴らしさに目を見張ってしまいまし た。
ここについては何の知識もなく突然だったので、尚更でした。雨に濡れていたのもまた風情が増していたようで、金沢ではこの通りを見られただけで充 分満足でした。

翌日は新潟まで。
京都、福井、金沢、新潟とずっと海岸線ギリギリのコースを走りましたが、美しい海岸線の至る所に原発があり、その多さに改めて複雑な気持にさせら れました。
国内に原発は51基もあるそうですが、現在稼動しているのはゼロ、0、全くないのだそうです。
この1年電力は火力、水力、風力、地熱などで完全にまかなわれており原発は使っていないとのことです。
これらにもコスト他様々な問題はあるようですが、一たび事が起きた時の原発のような危険はないと思います。出来る限り速やかに自然エネルギーへの 転換を図れるよう研究開発に打ち込み、少しでも早く原発を無くして欲しいと願っています。

そうそう鹿角市自 然エネルギーの電力自給率がナ、ナント国内で一番だそうです。
火力、水力、風力、地熱などが全て揃いクリーンな電力を供給してくれているそうで、これは凄いことです!そして生活者にとっては本当に恵まれてあ りがたいことでした。
海岸線を走りながら 美しいだけにその自然を壊している不気味な施設の存在が、余計気になり残念でなりませんでした。

そんなことをツラツラ考えながら新潟着。
翌日はいよいよ我が家へ、途中北上するにつれ桜が段々蕾に近く変わっていき、新潟から山形の山側へ入ると途端に景色は一変して雪景色、あァ東北へ 戻ってきたんだと言う実感でした。
桜は町部の場所によっては見頃の所もありましたが、平均してまだ4~5分咲きといった所。
R341号の田沢湖周りの道路がまだ通れないので、盛岡経由で夜9時頃無事に我が家着。

今年は例年より桜の開花が早く、どこへ行っても充分に楽しむ事が出来ラッキーでした。
年に一度の弟妹達との再会も心満ちて、お陰で英気も養えました。
春爛漫を謳歌の後はまだ充分な雪の世界が待っていましたが、さあ、来い!と言う気持ちです。

4月17日からいよいよ八幡平頂上線、R341号と冬季閉鎖だった道路も開通予定となり、29日から小舎も春の幕開けです。
今は庭木の冬囲いをはずしたり、庭を整理したり、室内の掃除や点検、と皆さんにお会い出来ることを楽しみに、その準備に向けて2人で動き回ってい ます。
春の旅、長いお付き合いありがとうございました。



折々の日誌 > シルバー2人春の旅-2


2015/04/16

 今日は昼頃まで久しぶりの本降りとなりました。
温かい雨はどんどん雪を解かし、川の水量も一気に増え始めました。木々の梢の先は新芽が膨らみ、種類によってそれぞれの彩が雪をバックに映えだし ました。
谷間全体がまるでパステルカラーのようにボーとして、優しい美しさに包まれついつい見とれてしまいます。

◎さて前回の続きです。
鳥取を後にしてその日の目的地は海岸線伝いに京都まで。
砂丘から海岸線を走っていると何やら匂ってきました。鳥取の代表野菜「らっきょう」畑が青々と続いていたのです。
今頃育つのか、と初めて目にしたらっきょう畑でしたが、考えたら初夏の頃の収穫ですから、そうなんですね。
天気予報は雨でしたが幸い強くはならず、時々は陽もさして、青い海や岩場の素晴らしさを満喫しながら走ることができました。

高い橋梁で有名な餘部鉄橋の下をくぐり、兵庫県香住海岸から県道11号線を竹野まで走るコースは、上り下りが半端ではない車でもちょっと、と言う ほどのきつい道でした。
その分景色は申し分のないコースです。

おりしも小雨が降る中、その上り坂を何やら大声でわめきながらリヤカーを押している青年に出くわしました。大きな荷物をあふれんばかりにいっぱい に積んでいます。


             
「あ、日本一周の旅人さんだ!」とつい私は興奮してしまいました。昔はこういう旅人さん達がいっぱいいたのに、今は皆無に近くなっています。
まだこんな若者がいてくれたんだ、という驚きが先にありましたが、そのことが殊の他嬉しく、また懐かしを覚えてしまいました。

一瞬追い抜いてカーブを回り、彼が見えなくなってからどうしても話しかけたくなってしまい急に夫に車を止めて貰いました。
危なくないのを確かめて私は車から下り、彼の見える場所まで戻りました。
彼は誰もいないと思っていたのでしょう、凄い苦しそうな形相で「ワアーーーー!!」と腹の底から叫んでいる処でした。
少し手前から上ってくるのを待つ形の位置で写真を1枚、目の前に来た時「写真を撮っていいですか?」と聞きましたが、彼の目は完全に呆けた人のよ うに私の方を見ていてまるで見ていない
状態、これでは話は無理でした。

「ごめんなさい、勝手に写真撮らせて貰って、あと50mほどで上りは終わります、苦しいでしょうがガンバって下さい!」といって彼と別れました。
苦しい最中に悪かったなと思いながらも、まだいてくれたこんな旅人さんに出会えた嬉しいひと時でした。
その後も事ある毎に今頃どこを歩いているだろう、と彼のことが気になってなりません。

その後城崎温泉を通り抜け、京都の北端に住む妹の所へ到着、そこで去年は会えず仕舞いだった懐かしい甥っ子に2年ぶりに再会。
妹の3番目の末息子、人生ウロウロ模索中の頼りない甥っ子ですが、それだけに可愛さひとしおです。
翌日は妹の旦那の運転でみんなで付近にドライヴ。
福地山城と大野ダム公園の見事な桜をゆっくり見物、美山かやぶきの里見学、温泉に入ってお昼を食べて、と充実の一日を過ごし2泊して、妹一家との 楽しい再会もあっという間に終わってしまいました。
ーしつこくまた続くー



折々の日誌 > シルバー2人春の旅


2015/04/13

 昨日は県議会議員選挙の日だったので、地区の公民館まで行き、投票を済ませた後、車をそこに置き、その周辺を散歩することに。
今は廃屋となっている、かつての志張ホテルの丁度真向かいの高台の辺りになります。
そこは広々とした田畑の中に家がポツポツと点在している、実にのどかで見晴らし抜群の場所です。
春の陽を浴びながらのんびり歩いていると、目の前にカモシカがヒョッコリと姿を現し何枚か写真を撮りましたが、その間あちらは微動だにしません。 呼んでも手をたたいてもただジッとこちらを見つめるばかりで、カモシカは本当におかしな動物です。
周囲にまだ多少雪は残っているものの、舗装の道はもう乾いていて歩き易く、楽しい散歩コースとなりました。

◎さて約2週間余りの里帰りを兼ねた旅行の前回の続きです。

今年は特に東北より一足も二足も早い桜を各地で堪能してくることが出来ました。

小舎ーR13号ー新潟(北陸道)ー大阪(実家)6日間滞在、その間和歌山ー三重ー姫路ー岡山3泊、岡山では井原市の「平櫛田中美術館」見学ー鳥取 砂丘ー日本海城崎周りー京都(妹宅)2泊ー金沢ー新潟ーR13号ー盛岡軽油ー帰宅
ざっとこんな感じでした。

目的の一つだった那谷寺が雨で行けなかったのは残念でしたが、また次回の楽しみに。

〔印象に残った所、箇条書きに。〕
・春の陽に輝く新生「姫路城」
・岡山後楽園脇の延々と続く川原、長い桜の土手が見事
・20余年ぶりの「平櫛田中(でんちゅう)美術館」、やっぱり最高
・感動・20余年ぶりの鳥取大砂丘
・播磨インターチェンジ周辺脇のアカシア(ミモザ)の群生が見事
・余部~竹野海岸線、起伏激しい県道11号沿いで大きなリヤカー
 の旅人に遭遇
・金沢、香林坊通りの桜、松並木通りの素晴らしさに感動

今回は2度目の場所が何箇所かありましたが、同じ場所を何十年ぶりに訪ねるのも懐かしさあふれ、いいものです。
現在もあの時と同じ感性でいられたか、自分に問いかけているような感じでした。
「田中美術館」はあの時から更に新鮮な感動を覚えた位でした。


 
  大快晴 大砂丘           

鳥取大砂丘はいつも何回でも行きたいと思うところ。今回はお陰で快晴のもと風は少しきつかったものの海は青々と、砂は光り輝きしっとりと足に気持 ちよく、身体全体が伸び伸びと開放されました。
本当はそこで全身をすっぽりと砂に埋める砂浴をしたいのですが、観光客の目もあるし、砂を洗い落とす施設もないので出来ません。
こんないい場所なら砂浴が出来る環境を作ったら、観光客とはまた違ったお客様を呼べるのにと残念に思いますが、シャワーなどの水の問題なんかもあ るのでしょうか?

それで今回はひざから下の足だけを埋める足砂浴を、2人並んで砂丘の端っこの方で実践してきました。最初に大きな穴を掘り、足を置いたあと動けな い位しっかり砂をかけあって固め、腰を下ろすのに丁度よい角度も造りました。
砂の中は少々ひんやりとしていましたが、ふくらはぎ辺りがしっかりと大地に包まれている感じでな~んて気持いいんでしょ!
2人で座り込んでポケ~っと20分ほど、遠くの観光客と雄大な景色を眺め本当に気持よく、いい時間でした。

ー今日はここまでにして 続くー



  折々の日誌 > しばらく留守にしていました


2015/04/09

 4月に入り雪解けも一気に始まってきました。
今冬前半の雪の量は尋常ではない程の多さでしたが、後半はすっかり落ち着いて春が早まったようです。
それにより今年の道路開通は例年より早くなるようで、冬期間閉鎖だった八幡平頂上線(アスピーテライン)の開通予定も4/17になり、目下除雪作 業が急ピッチに行われています。

◎雪が落ち着き、大型連休が始まる前までの間に私達は約2週間余、毎年里帰りを兼ねた旅行に出かけています。
今年も東北に一足先駆けて咲く、春爛漫の桜を求めて出かけてきましたが、西の方はどこも早い桜の開花で大賑わいとなっていました。
弟が大阪の南端、妹が京都の北端に住んでいるので、そこを拠点にあちこちと回ってきました。

大阪からは好きで必ず行くようになっている和歌山。
今回は和歌山と三重のピッタリの境、住所では三重県になる深い山の中の不思議な地形の所に惹かれて行ってみましたが、どんな場所にも人って住んで いるんだなあ、とつくづく感心させられた場所でした。

今回の旅のメインは、改修が終わり一般公開が始まったばかりの姫路城と鳥取の砂丘、そして石川県小松市にある那谷寺。でも那谷寺は残念ながら雨で 中止。
対して姫路城は最高の桜日和でした。
壁も新しく塗り替えられ、陽光に真っ白に輝く天守閣は、眩しすぎる位でした。
青い空の下に咲き乱れる5~8分咲きのまだピンクの色目も濃い見事な桜、開き加減も申し分のないピッタリの時に出会えました。
平日にも係わらず春休みだったせいかかなりの混雑、お目当ての天守閣には凄い長蛇の列!で登れなかったのが残念でした。
何せ世界遺産になった事ですし、無理だろうとは思っていましたが、当分はこの人気続きそう。



私は灯台や天守閣など高い所を見ると登りたくなるたち、いつになったら登れるかな?
その分、日頃の運動不足解消に園内を2時間半程かけて歩き回ったのですが、それがとても楽しい時間となりました。

最近の私は高い所にまだ登れるかどうか、老化の一途をたどる一方の身体を、ためしているような部分もあります。
昨年出雲に行った折には、日御碕の40mの灯台に10代の若い人達に交じって登ることができたので、ヤッターッという感じです。
はるか40余年前一人旅の時に登った所をまだ登れた、と何やら感慨深い思いと同時に達成感めいたものを覚えてしまいました。ちょっと悲痛ですね。
このあとの続きは次回にでも。


折々の日誌 > 次へ シ ルバー2人春の旅ー3    前へ

↑ PAGE TOP