おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌  3月始めのドライヴ


2017.3.2

 いよいよ3月に入り春はもうすぐそこ、と言う感じになってきた。
とは言え実際に本格的に暖かな春を迎えるのは、まだ1ヶ月以上も先のことになるけれど、不思議なもので3月、と聞いただけで何とはなしに心が弾んでくる。
2月最後の日から今日までの3日間、これまでになかったような大快晴の日が続いた。
この冬はうんざりする程雪ばかり降り続き、たまに晴れても丸々一日中晴れていた日は数える程度しかなかったから本当に嬉しかった。
ここへ来て1度晴れだしたら、差し込む太陽の光まで一気に明るさを増したような気がする。
ああこれでやっと春が・・・とつい思わされてしまうけれど、まだまだそう簡単ではない。明日からはまた冬に逆戻りするようだ。

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1昨日の2月最後の日の朝、廊下の窓ガラスに咲いた見事な氷の華。
普段は無色透明のただのガラスなのに、まさに神秘の世界だ。

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 さてその2月最後の日、あまりの天気予報の良さに当然ドライヴ日和でしょ、とばかりに早速出かけることにした。
その日はどっち方面へ行っても天気は快晴、バッチリのようだったので今回はまず青森方面へ向かって出発。
青森まではどのコースをとるか、ゴールデンコースでもある十和田湖ー奥入瀬渓流ー八甲田のコースは冬季閉鎖で残念ながら通れない。のんびり少々遠回りしてR4号線で行くか、またはすぐ大館へ出てR7号線で行くか?色々考えたが、結局は毛馬内から古遠部温泉の横を通るR282号の高梨峠を越え、碇ヶ関からR7号へ出て行くことにした。
途中浪岡道の駅で昼食をとりながら、「ところで青森のどこへ行く?」と言うことになり、ここまで来たらやっぱり海が見たいね、ということで話の流れは当然、海ならどこで見るのがいい?ということになった。
それで滅多に行けない津軽半島、距離的には近い方の陸奥湾に沿って走ろうということになり、蓬田~蟹田・津軽国定公園の松林(平舘)まで行き、そこから同じコースを折り返すことにした。






広い津軽平野の中に、いつもとは違う角度からの八甲田連峰を望む。









外洋に比べて雄大な広がりではないけれど、深く入り込んだ陸奥湾はその日は特に穏やかで、青く眩しく光っていた。
海を隔てた真正面には下北半島が大きく突き出ていた。





   





左・津軽線の貨物列車と
右・陸奥湾に挟まれて車は走る










津軽国定公園
以前よりこぎれいに整備されてしまった感があるけれど、太く根を張った松が延々と続く松前街道はなかなか見応えがある。




 
津軽平野、岩木山、八甲田山、下北半島、と地名を聞いただけで真冬の厳しさを連想してしまう我が家よりずっと北の果てにも、人々の暮らしの家が思いの他多く立ち並んでいたことに、逞しさを感じてしまった。
でもどこを通っても肝心のその人々の姿が少ないように思う。寒さの中で立ち話の時期でもないか、と考えればその通りだけれど、それにしてもどこへ行っても最近は人の姿をあまり見かけなくなった気がする。

その日は気温だけはとにかく低く寒かったけれど、どこへ行っても気持ちが良かっただろうと思える素晴らしい一日だった。
途中道の駅などに寄り食品の買出しなどしながら2週間ぶりのドライヴとなったが、やっぱりたまにいつもと違う場所へ行くのは新鮮で楽しいものだ。
雪に閉ざされた中にいれば尚更でもあるけれど、でもそれもあと少し、あと少し・・・。



 
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