おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:

折々の日誌   雪融けの雨の朝


2017.4.13 

 昨日の夜からかなり本格的な雨となって今日の朝を迎えた。
起きるとすでに雨は止んで陽が差し込んでいる。
朝の小さな体操を20分、太陽凝視を5~6分した後、余り気持ち良さそうなので外へ出てみた。


あったかい!風もなくもう完全な春の日差しだ!





雪がまだ充分に残っている所はあるものの、すでに黒土が現れている場所も所々にテンテンと見えている。


庭の隅のピザ小屋









ピザ小屋の後ろを流れる小川は、昨夜からの雨が余計に雪解け水をあふれさせて、とうとうと先を争うように流れている。


 アッ!もしかしたら、あそこならもうバッケが出ているかもしれない、とちょっとひらめいた。
ピザ小屋の脇からヨッコラショっと重くなっている足を雪の上にあげてその上を歩けば、昨夜からの雨でしっかり締まった雪はもう殆んど沈まず歩き易くなっている。
20歩程上へ行くと、湧き水の元からパイプを差し込んで引いている水が、小川の上に顔を出している
細いパイプから落ちている場所がある。夏場は殆んど枯れてしまっているけれど、今はそこもパイプいっぱいの太さで威勢よく水がほとばしり出ている。
そんな風に水が大きく溜まる場所は他のどこよりも先がけて雪が融け、そこが我が家の周りで一番先に春を見つけられる場所となっている。


あった~!ありました~!今年の春い・ち・ば・ん!
流れの際にすでに4つ5つ・・・と。
ウ~ン、いい香り、これぞ春だね~。

春の使者 バッケ=フキノトウ


この時期思わず口をついて出てしまう歌おお牧場はみどり〕(チェコ民謡)

1.おお牧場はみどり 草の海 風が吹く
  おお牧場はみどり よく茂ったものだ(ホイ)
   雪が解けて 川となって
   山を下り 谷を走る
   野をよこぎり 畑をうるおし
   よびかけるよ わたしにーーーーーーーー

雪が解けて 川となって~・・・というここからの歌詞、まさに今の我が家の周りのことを歌っているんじゃないの、と思わず嬉しくなってしまう。 よびかけるよ わたしに~(ホイ)ー!

 雪だ雪だと思っている内にドンドンその雪も解け、そのスピードは愕くほどの速さで進む。一雨ごとに春が近づくこの時期が、1年中で一番心がワクワク躍る時かもしれない。

 今日は7日、いつもなら丁度今頃大阪から帰ってきた頃だ。
去年の今頃をHPで見てみると畑には全く雪が無かったようだ。それに対して今年はナンとナンと、畑にはまだたっぷりと5~60㎝の雪があり、杉林の道の両側も十分な雪が残っている。こんなにも違うものだとは今更ながらにビックリ!
思い返すと本当に毎日毎日雪が降り続いていたような今年の長かった冬の印象だ。
この先はいよいよ本格的な春を迎える準備で、例年通りの進み具合になっていくことと思うけれど、さて今年はどんな春の小舎開けになるのだろう?


                           
                                   
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