おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌   春の花、見っけた~


2017.4.17  


 今日、福寿草がやっと咲いた。
我が家の庭では雪が解けて一番最初に咲いた花。
5~6年前に近くの林の中で見つけて
1株移植しておいた物が、少しずつ増えてきた。
花びらが明るい金色に光っていた。


                        

    
カタクリ                     白色キクザキイチゲ

 南の坂を少し登っていったら、小川の淵で春の花見っけた~、「カタクリ」と「キクザキイチゲ」のホンの数株。やっと融けた雪ノ下から今年も元気な顔を出してくれた。
裏山だと群落になっているけれどまだそこは雪の中。やっぱり日当たりの良い方から早く咲くようだ。
北川の川沿いには紫に近いブルーの
キクザキイチゲがかたまって咲く場所があり、ブルーの色がまとまって風に揺れる様子は本当に美しい。でもそこもやっぱりまだ雪で行かれない。あと数日かな?
これからエゾエンゴサク、タチツボスミレ、スミレサイシン、と可憐な花達が次々と咲いてくる。
 
 春の花は
何故か一様に背が低く愛らしいものが多いことに気が付いた。
一見か弱そうに見えるけれどどっこい、ビッチリ雪の重さに押し付けられた枯れ草を力強く押しのけて芽吹いてくる。どこにそんな逞しさを秘めているのかと驚かされてしまう。それだけに春の花は私たちを心から勇気付け、喜ばせてくれるのではないかと思う。


 さて野も山も本格的な春に向かって刻々と時を刻んでいる。
私たちも春の小舎開けの準備で何かと動き回っているここ数日。
今日は国道沿いの傷んできていた看板を、新しく書き直して付け替えてきた。
いつも素人の手書きだけれど、今年は新たに「ゲストハウス」の文字を入れてみた。
どんな宿か判る方には一目瞭然だと思うので。

 春の花を見つけた小川のほとりでは「セリ」も見つけ
、それと一緒に「フキノトウ」も沢山採ってきた。すぐ近くでまだ芽吹いたばかりの若く柔らかなヤブカンゾウも収穫し、夕食は胃袋の方でも春を存分に味合わせて貰った。
そして
ゴールデンウィークのお客様用には春の味覚の常備菜として、バッケ(フキノトウ)味噌もせっせと作っている。


 先日まだ葉や花が蕾の枝を何本かとってきて花器に生けておいた。

時々霧吹きで水をかけ、ガラス戸と障子に挟まれた出窓に置き太陽をいっぱい受けるようにしてある。

お客様に、室内で一足早く桜の花の開花を楽しんで貰おうという魂胆。
右側がさくら。

障子に写る影がなかなか良くて思わずシャッターを。

 外は雨音が強まってきた。つい先ほどから降り始めたのだけれど、明日の朝まで結構降る、との天気予報。今頃の雨は一雨ごとに雪が融け、草木が芽吹き、山や林を緑に包んでいってくれる。
そして私にとっては大好きな山菜たちもドンドン育ち、山菜採りのシーズンも間近かの知らせ。
これからは毎日のように家の周囲を歩き回るのが、私の日課になっていく
嬉しい季節となる

                                   
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