おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌 本物が使われる通常の暮らし


2017.7.31
 
真夏の今、我が家の満開のシクラメン!
この他にもまだまだ小さい蕾がいっぱいついています!
4~5年前の年末に購入し、花が終ってから毎年水やりだけで、3月に花2~3本の時、7月に2~3本の時、全く花なしの時と色々でしたが、今年7月初めてこんなに沢山の花が見事に咲き出しました。
あまりに鉢が小さくなっているので9月になったら、取り替えてあげようと思っています。自然本来のシクラメンの開化はきっと7月なのでしょうね。

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 とうとう今年は梅雨あけ宣言がないままに今日で7月も終る。
先週の日曜日(23日)に降った大雨は、秋田県南に大災害をもたらしたようで被災された方々にはお見舞い申し上げます。

 幸い県北の当地は大したこともなくホッとしたところだったが、畑が思わぬことになってしまった。
家の上の方の道路の側溝が詰まっていて水が流れず、その水が道路にあふれだし急坂を川のように流れ落ちてきた。その際道路が深くえぐれ、その土砂が全て畑に流れ込んでしまった。

 畑はプール状態、道路側3分の1ほどは土砂に埋もれ、じゃが芋の畝など完全に埋まってしまった。
トマトやキュウリなどは少し畝が高かったので、土砂に没することからは免れたけれど、それでも畝は砂利でいっぱいになっていた。5~6cmほど砂利の厚みをかいてどけたもののまだ砂利の畝で、その中で今トマトなどは幸い元気に立ってくれている状態である。

 夫は連日砂利をどける作業にとりかかっていたが、どこにどけようか思案の結果、家周りの凸凹状態の地面に敷き詰めることを思いついた。膨大な砂利は畑からこうしてかなりどけられて役に立った。
この砂利を買おうとすれば結構な額になるはず、そう思えば平らになった地面を見てありがたい砂利になったかな、とも思えた。今年のじゃが芋は諦めて、畑にまだ残る部分はおいおいに、ということで
被害がこの程度で済んでよかったと気持ちを入れ替えた。

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 さて先日山形鶴岡の仲間がおみやげに「むきそば」なる物を持ってきて下さった。
生の蕎麦の実の皮をむいた物。彼の奥さんの言付から教えられた通り、2度ほど茹でこぼしてから器に盛り、薬味をのせてそばつゆをかけていただいた。
そばつゆは自家製、薬味はその時あった珍しい赤色のオクラと青ネギの小口切だったけれど、汁が味のない茹で上がった蕎麦にしみこんで、これが殊の外美味しくその日のお客様皆さんに喜ばれた。                                      
その時「これと全く同じ物をロシアではよく食べているわ」と1人の女性が言われた。
蕎麦を?ロシア人が?と意外だったけれどロシアではバターをのせるのが一般的だそうで、それも美味しそうだなとみんなの声。
女性は古い小舎仲間のHさんの案内で花輪でピアノコンサートを終えてから一緒にこられた大阪の方。
師匠がロシア人で、演奏でもよく海外に行かれるらしくそんな話が随所に出てきて興味深かった。
蕎麦の食べ方も日本とは全く違うようでバターと、というのには驚いたけれど、私たち夫婦はつけ蕎麦を食べる時は必ず白ゴマ油をかけて(つゆに入れたり)食べるので、それからすれば合うに違いないと思えた。

  翌日、私の朝食はお客様と一緒の時は味噌汁を飲むけれど普段は手作り玄米豆乳ヨーグルトのみ。
私の器に盛ったヨーグルトを見て「ロシアのヨーグルトは発酵が強いから食べる時もまだプクプク泡がたつのよ」とその女性Tさんが言われた。
私のヨーグルトも台所で盛ってから食卓へくるまでに何やら大分膨らんでいる。夏など発酵が早いから大袈裟に言えばドンドン膨らんで泡が出てきてしまう。でもこれが本当に生きている元気な乳酸菌の姿なのかもしれない。
市販のヨーグルトはただ滑らかなだけで全くそんな様子さえない。乳酸菌、乳酸菌と謳っているけれど、殺菌されて大事な菌は死んでしまって乳酸菌の価値は失せてしまっていることになる。
ヨーグルトだけではなく、日本の市場に出回っている多くの食品はまがい物だらけ、といっても過言ではない。また家庭でも自家製は面倒がられて、つい市販品を求めてしまう人々の方が現状では多いことを思うと、ロシアではまだ本物の食品が当たり前のように、日常の家庭生活の中にあることが羨ましく思えてくる。

 私の感じたTさんはとても魅力的で「のだめカンタービレ」ののだめちゃんのようなピアニストとして、常識に囚われない巾の広い感受性を持った特異な存在の方のように思えた。彼女の説いてくれる音楽論は音楽音痴の私にもこれまでの誰の論よりも解り易くおもしろかった。(完全な理解にはまだ遠いけれど)それだけに皮膚感覚も鋭く、また過敏でもあるようだ。

 家庭雑貨店の「ニトリ」の店へ入った途端臭いだけで気分が悪くなり、ある時顔が急に腫れだし口の中も腫れが酷くなった。仕舞いには膿が沢山出たということがあったそうで、様々な品物に使用されている化学物質に負けてしまったようだ。一般的には異常反応と見られるけれど、これは反対に正常な身体が異常なものへ対して本来の正しい反応をしているのかもしれない。現代の日本人は異常を異常と感知する機能が薄れ鈍感になってしまっている。そして気がついた時はすでに遅し!の状態が多くなっているのではないかと思う。

 建物も衣服も食品も自然素材の本物が使われるのが通常の暮らしであって欲しいけれど、今の日本では程遠い。せめて1人1人が少しでもその様な生活に意識を向けていければいいなあと思う。

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おまけのお知らせ
Tさんこと「津村和泉さん」のピアノコンサートが
鹿角市文化の杜交流館「コモッセ文化ホール」で開催されます。
10/9(月、祝) 
開演14:00(開場13:30)
前売り2,500円 (当日3,000円
主催:鹿角クラシック音楽友の会他
【チケット】鹿角市文化の杜交流館(0186-30-1504)

私たちは祭日で忙しく行けないのが残念ですが、本当に素敵な方です。
興味のある方は10/8(日)小舎泊まりで是非いかがですか!

 

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