おゆきの日々

 今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~い生活の日々、 そして常識と非常識の逆転もあり?の日々

織りん娘会>16夏のワークショップ


2016.8.24

夏休みももうすぐ終わりになりますが、みなさんにはどんな夏を過ごされましたか?




 さて11日にはゆきの小舎開所41周年を迎え、お盆も過ぎ、花輪の大きな祭典の花輪囃子も終ってしまった。8月は本当に短く感じてしまう季節だが、その最後を飾り締めくくってくれる楽しみな行事がある、それが「織りん娘会」(おりんこかい)。
今年もこの20~22日の2泊3日で珍しくフルメンバーが集まり開くことが出来た。
後方左の男性は花輪囃子を観にこられた部外のお客様(I氏)

 会の発端は織りと草木染が好きな小舎仲間が集まって出来たもので、これまで年に1度の夏のワークショップと秋の旅行会を楽しんで8年目になる。
初期の頃こそ年に1度の秋の旅行もちゃんと研修と親睦を兼ねて行ってきたけれど、昨年から旅先の目的地、宿決めなどにかなりのエネルギーを費やすし、遠出をすると楽しいけれど疲れるので大変という意見もあり旅行には出かけなくてもいいんじゃない、ということになった。
そこで昨年の秋にはここの11月半ばと言えば出かけるのももう寒いので、小舎にのんびり集まり古いセーターをフェルトで再生させることをしながら楽しんだ。

また夏にこれまでやってきた織りや草木染めもそれだけにこだわらず、広く手仕事という分野で楽しんでいった方がいいのではという意見で一致し、昨夏はアイディアの参考にできるようないい作品を置いてある店や工房などを覗けそうな近隣にドライヴとなった。
要するに手仕事好きで何でもありの、小舎で集まることを楽しみにしている仲間たちの会だ。

そこで今夏は何をしようか?何人かから簡単なぶら下げ人形を作る、古いトートバッグのような物に好きな古布を縫いつけて楽しく再生させる、乾燥さ せた草やとうもろこし皮で織る、編むなんかはどうかしら?というアイディアが出た。そして当日ギリギリになってからのアイディアが紐を編むっていうのはど うかしら?と。
とにかく自分がいいと思ったものの材料を少し多めに持ち寄り公開、その中からやってみたい物を使わせて貰い意見を交わしながらやってみよう、とうことになった。

紐を編んでみる
・午前中は洋子ちゃん提案の紐を編んでみる、で始まった。
彼女は3年前の秋の旅行会で那須の大麻博物館を見学して以後、大麻のことが気になって講習会があれば参加もしていたようだ。今回も先日講習会に参加し、その繊維を裂いて紐を作り編むことを教わってからすっかりその作業のおもしろさに嵌まってしまったのだとか。

この繊維を撚(よ)っていく作業は昔から縄を綯う(なう)などと言う言葉によく使われている。
短い繊維を撚りながら足して一本の糸にしていく作業を績む(うむ)と言うが、この部分の仕事だけが今の時代でも機械化できずに、人手に頼らなければならず、そのうみても高齢化でやれる人が少なくなってしまっているのだとか。

洋子ちゃんが持ってきたのは、旅行会の時に大麻博物館でお土産に買ってきた(大麻の繊維をきれいにしたもの)。ひかり輝いてツヤツヤと本当にきれいな繊維。
その時確か全員がお土産に買ってきたと思うので持っているはず。

その精麻を細く裂き、丁寧にり進めて紐状にしていく、という聞けば簡単な動作なのだがそこにそれぞれの性格がしっかりと出てしまう。
大切そうにゆっくりしっかりきっちりとっていく人、早い早いとおだてられ、理解が間違って解きなおしていた人(わたし!)、意外と雑な人、とさまざまなのも面白い。

  

やっていく内に洋子ちゃんの嵌ってしまったことがわかる気がしてきた。しっかりした細い紐がだんだんと伸びていくと楽しくなってくる。細くった紐をまた重ねて撚って、少しずつ太くして様々な物が出来ていることに気付くと、って紐を作ることは物の基本のような気がしてきたし、何より大麻糸に触っているだけで気持がよかった。


布や他の材料でも生かせそうだと思いながら、こうして腕に巻くミサンガ風のものが完成した。

横で見ていた夫がちょっと姿を消したと思っていたら、工房からアクセサリー用に作ってあった陶器の小さな物をもってきて、それをつけたらどうか、ということになり使ってみたら案外洒落た物になった。
その他は止め具用に木製のビーズ使用。

草やトウモロコシの乾燥皮で編んでみる
・午後からは私が採り溜めておいた沢山の乾燥ルシファー(大ヒオウギの一種)の茎葉とトウモロコシ皮の乾燥したものを使って各自好きなものを作ることになった。
       
   


   

ある日ルシファーの葉が枯れてもしなやかなのを発見し、これは使えそう、とまだ若く青い内に沢山採って干しておいた。
また毎年出る食べた後のトウモロコシの皮を捨てるのが勿体無くて、いつか何かを作ってみようとやはり沢山採っておいた物がいつの間にかかなり溜まっていた。これらを使って好きな物を編んでみることになった。

ルシファーの葉は大きく長いのではかどるが、湿らせないで使ったためかつっぱって少々編みにくかったけれど、素材としては使い方さえきちんとマスターして使えばかなりいいものが作れそうな気がした。

フーちゃんはルシファーの葉とトウモロコシの皮でステキな作品をチョコチョコっと素早く作り上げていた。


フーちゃん作 トウモロコシ人形は私が
「卑弥呼の舞い」と命名









フーちゃん作 ルシファーの葉のバッタ  
葉の色がピッタリあってとってもリアル! 
 








みんなの完成?作品 

 

おゆき作
ルシファーの葉のかごと     
コースター?もどき              


  




おゆき作
これは以前作っておいたトウモロコシ皮の
かご
普段はお手玉を入れてある





範子さんが持ってきた古いトートバッグのような物に、好きな古布を好きな糸でグシグシと刺した袋物もお洒落で素敵だったのでいつかこんな物もやってみたいと思った。

最後の日は台風で帰路の交通が心配されたが、みなさん無事に帰宅されたと連絡を貰いホッとした。
今年もやったことのない新しい物に挑戦してみてなかなか面白かった。
素材を変えたり、デザインを工夫したりと普段使いの物の中にも活用できそうなので、もう少し編み方を学んだり、紐のり方を練習して素敵なパンかごみたいな物でも作ってみたくなった。

まだまだ箸が転がっても可笑しいお年頃の?みなさん、大いに笑い転げたおしゃべりの中から今後の予定なども話し合うことが出来た。
年代もバラバラな人達との会話はいつも刺激的で、何かしら新しい発見を味合わせて貰え、私にとってのこの会は実にありがたい若返りの時間でもあり、終了と同時にもう次回秋の再会が待ち遠しくなっている。 

みなさん楽しかったですね、お疲れ様、ありがとうございました。
まだ当分は暑さが残りそうですが、ここをご覧下さっているみなさんもどうぞご自愛下さい。 


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