おゆきの日々

 秋田・八幡平の山懐で:

折々の日誌 越冬準備ーその2  室内冬バージョン


2016.11.10


 今朝は昨夜からの雪が20cmほど積もっていた。ニュースでは11月始め頃の積雪としては35年ぶり、とか言っていた。
これよりもっと降ったこともあったなあ、と思ったけれど、、、そうか、35年ぶりか~。
はるか昔の11月4日、賑やかだった「切りたんぽ会」の翌日、起きたら雪!
玄関を開けたら30cmほどの積雪がわさっと足元に押し寄せて驚いたことがあった。
その時期の30cmと言えば結構深い、そんな雪の中を薄着のジャージー姿の東京の若先生(愛称)が「じゃ、行ってきま~す」と喜び勇んだ様子で朝のジョギングに出かけて行った。
「こんな雪の中、なにやってんの?」と周囲の人も呆れて笑っていたけれど、みんな若かったなあ!、あれから35年も経っていたのか!今年もそんな時期がやってきた訳だ。

さて越冬準備
・その2  室内冬バージョン
 至る所開け放し爽やかな風を通していた窓々を今はしっかりと閉め、台所などは外から寒さ除けのビニールを張った。
室内には秋の始め頃は灯油の反射式ストーブ1台を置き、もう少し寒くなると2台置き、本格的な寒さになる頃には薪ストーブを置き、とその時々の寒さに対応するのが恒例になっている。
けれど約20畳の食堂兼居間は、休業中の2人だけの時には勿体ないほど広すぎる。
その全部を暖めるのは光熱費のことから考えても勿体ない。そこで部屋の真ん中を仕切ることにして天井から裾までの長いカーテンを吊るした。

  

たった
1枚のカーテンの威力は凄いもので、いつも居るストーブを置く明るい窓側の方は実に
暖かくなり、こんなにも違うものかと喜んでこのやり方がもう何年かの冬バージョンで定着している。今年も先日11月に入ってすぐに吊るした。
大勢の時は大きなテーブル3台を
フル活用だけれど、今その1つはカーテンの後ろの玄関を入ってすぐの場所に、2つ目はカーテンのこちらの本棚の手前に置かれ、そこには必ず何か物を載せてしまっている。2人だけの時はつい必ずと言っていい位何かを置いてしまっている。


今は早く取り込んだ豆と唐辛子を乾かしているところ

最後の1つは背には南の陽を受けられる東の窓側に置いてある。
ここでは食事をし、物を書き、パソコンをし、テレビを観、縫い物をし、と何でもかんでもの現在の私たちの生活の全てである場所になってしまっている。
こうしてだんだん動かないで済むような配置が決まっていき、つい運動不足になってゆくのがまた冬バージョンでもあり困ったことでもあるのだけれど・・・

南の窓側に置いてある鋳物の薪ストーブ

チリチリした感じがする暖かさの灯油
ストーブと違い、薪ストーブの暖かさは柔らかで気持ちが良い。
この上に
はヤカンや様々な鍋などを乗せ煮炊きにも活用し、特にゆっくりと豆を煮るのには打ってつけである。
ストーブの中では
アルミホイルで包んでサツマイモや魚を焼くこともあり、本当に重宝していて、寒い台所に立つ時間も短くて大いに助かっている。
このように薪ストーブ様様なのだけれど、
ちょっと厄介、と言えば厄介なこともある。

大体は2人のどちらかが頃合を見て自然に次の薪を足しているのだけれど、2人同時に
何かに夢中になってしまうとついうっかり薪をくべ忘れてしまうことがあり、そんな時は急に寒さを感じてあらまあ!ということもたまにある。
本当に高価で優れた特殊な物は別だけれど、一般の薪ストーブは必ず誰か薪をくべる人がそばに居なければならないし、また地震の時などパッと瞬時に消せないのも難点で、灯油と一長一短だなと思う。

休業中の2人には薪ストーブが生活の中心になっているが、
真冬でも春みたいな北海道の建物とは大違いで、そこから離れれば寒い空間が広がっていて廊下やトイレは別世界だ!
歳を取ってくるとそのように極端な温度差の環境は命取りになることもある。そこで
寒さ対策はガッチリ自然と厚着になって、体重が40kgない私とは思えないほどブクブク太りの外観になってしまっているが仕方がない。(だから今突然にお会いするとチト恥ずかしい!)
これもまた冬バージョンの一つであり、この先こんな日々が約半年は続いていくのだから凄いなあ、とまるで人事のように考えている。


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