おゆきの日々

  秋田・八幡平の山懐で: 

折々の日誌 秋も終わりに、そしてしつこく紅葉三昧の日々ー3


2017.10.29

  今日は久しぶりの雨になった。風もないのに木の葉が次々落ちてゆく。
オレンジ色の桜の葉も、黄色のカエデの葉も、まるでその時が来るのを待っていたかのようだ。
物事にはそれぞれ「時」というものがある。あらゆる所で一寸の狂いもなく粛々とそれはやってきて、そうして今年の秋もそろそろ終わりに近づいてきた。

 この秋の小舎周囲の紅葉は、ここに住んで以来1番ではないかと思えるような美しさだった。
10月も半ば頃からは9月の寒さとは打って変わって、信じられない位の暖かい日々が続いた。
例年なら1度や2度の降雪や霜を見ても可笑しくはないのに、この秋はまだそれが1回もない。
そのお陰で木々の葉は霜に焼けることも、雪で虫食い状の斑点が出ることもなく最期まで完璧な美しさのまま終ろうとしている。だから未だに毎朝窓を開けるのが楽しみな位だ。


遠景


窓から正面の ブナ                 モミジ


夏ツバキもこんなに優雅な色に


輝くばかりのカエデ


レザークラフトのようなコナラ

 この暖かい天候のお陰で畑や庭の整理、諸々の作業も随分はかどって助かっている。
ちょっと作業に疲れて背伸びをし周囲を見回せば、景色の全てが見事な紅葉に包まれている。
「あぁきれい~、あぁきれい~、!」と何回つぶやいたことか。
見飽きることなく疲れも吹き飛んで、ありがたいことだなぁとつくずく思う。
昨日はキクイモも少し掘り出してみた。早速夕食に甘辛く煮物にしたら、箸が止まらなくなってしまった。
残りはもう少したってから掘り出す積もり、今年も沢山収穫出来そうだし長く楽しめそうだ。

 春の雨は一雨ごとに暖かさが増すけれど、秋の雨は一雨ごとに寒さに向かう。
予報によれば今日の雨の後は、山間部は雪になりそうだと言っている。いよいよ来るかな!
今年はカメムシの数が嫌になるほど多い気がするので、もしかしたら雪の多い冬になるかもしれない。身体を鍛えておかないと!

 その冬の入り口の楽しみは、今季最期の営業時に集まってくれる仲間達との時間。
織りん娘会、何十年ぶりかで再会の女性仲間、小舎で生まれたカップル夫妻、と続く予定でそれぞれの方たちに会える日を今からワクワクして待っている。


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