おゆきの日々

    今どきこれって贅沢かもしれない?そんな何気な~生活の日々、そして常識と非常識の逆転もあり?の日々

折々の日誌 >炒り大豆と恵方巻き


2016.2.3

今日、確定申告で大館の税務署へ行ってきました。
街中を走っていたら裃袴(かみしも、はかま)姿に大名かぶりみたいな物をかぶった4~5人のおじさんが雪の中歩いているのを目にしました。
そうだ、今日は節分、豆まきか、とその時気づきました。多分どこかのイベントで豆をまくお役目の方たちだったのでしょう。役所の職員さんたちだったかも?
そしてあちこちのコンビニの前には「恵方巻き」ののぼり旗がはためき、スーパーでは「恵方巻き」の売り場の前には人が結構集まっていました。
「へ~、こういうのもみんな買うんだ~」とちょっと私としては変なところに感心をしてしまいました。

明日はいよいよ立春、暦の上では春になりますね。どことなく心踊り始める季節です。
青色申告は帳簿をしっかりしなければならないし、営業と個人の生活空間が一緒の場合結構面倒です。うちは計理士さんに頼まずにやっているので事務自体は好きでも数字苦手な私にとっては、恥ずかしながら1月中の大仕事です。
そこから開放されて一段落ついたことだし、そこで久しぶりにお寿司でも作ってみようかな、とふとそんな気分になりました。もちろん恵方巻きです。
でも私の子供の頃は恵方巻きなんて聴いたこともなく、当然食べたこともありません。
西の方から伝わってきた文化に商魂が飛びついたものと思いますが、今やどこもかしこも豆まきよりも恵方巻きの方が幅をきかせているかのようです。

帰宅後私はまずは炒り豆から、と大豆を炒ることから始めました。
子供の頃は近所に大きな炒り豆専門のお店があって、いつも南京豆やそら豆、えんどう豆他様々な豆を大きな笊に入れ、炭火の上でザーザーと動かして炒っていました。店の前を通るといい匂いがして好きな店でした。
炒り豆はいつもそこで買っていたので家で大豆を炒るのは初めてです。

炒り大豆。
大豆は昨年秋収穫したものです。
大きなフライパンをストーブの上に乗せ、ゆっくり動かしながらじっくり炒っていきます。時間もどれ位かかるか判りません。
でも昔満州から引き上げてこられた方が途中で炒り豆を炒って子供に持たせ、道中を乗り切ったという話を思い出しました。

それなら非常時にそれ程時間が掛かるものではないな、と考え30分位を目安にそばで何やらやっていた夫とお喋りしながら炒り続けました。
時々つまんでいたら、丁度30分位でおいしい炒り大豆が仕上がりました。

そして「恵方巻き」です
我が家の具材はかんぴょう、アボガド、酢漬けの赤カブを使い、テレビで宣伝しているような豪勢なものではありませんが、滋賀のN子さんから戴いたかんぴょうは戻して甘辛く煮て、これは柔らかく懐かしいうまみが広がります。
正月用に買って残っていたアボガドは醤油をつけるとまるでまぐろのトロです。
春まで食べられるように作っておいた酢漬けの赤カブは甘ずっぱくて赤色が何とも鮮やか!

付け合せは白菜と大根の手作りキムチ、
白菜と椎茸、油揚げの味噌汁、他。







我が家流の「恵方巻き」はこんな感じでしたが、今年は東南の方向ということで始めの内はそちらを向いて、いつの間にかは2人向き合って喋りあって、、、大変おいしゅうございました!
そうそうおまけに細い納豆巻きも作りました。



最期にお腹いっぱいになってしまったので、炒り大豆はテーブルの上にパラパラと格好だけつけてまき、5~6粒摘んでしっかり噛んで食べました。





最近の市販の炒り豆は中身が空っぽのように軽く歯ごたえのない物が多いようで物足りません。自分でちゃんと炒った豆はしっかりとした歯ごたえでうまみも抜群、大豆の滋養が芯まで伝わってくるようで全く市販の物とは違いました。

珍しく世間の時流に乗って(?)「恵方巻き」なぞ初めて作ってみましたが、なかなかよい物ですね。具材を工夫すれば大いに楽しめそうです。
作法も我が家流で通しましたが、これもまたよしとして、春を待つ喜びを存分に味わった感じでした。

↑ PAGE TOP

折々の日誌 > 次へ 炒り大豆と恵方巻き 前へ


更新情報・お知らせ

ホームページリニューアル。NEW